治療
聴覚障害では、原因や障害の程度に応じて治療方法が異なります。
たとえば、耳垢が問題となっている場合は、耳垢を清掃します。先天的に外耳道が閉鎖していたり、鼓膜に穴があいていたり、耳小骨に奇形や外傷により骨折があったり、聴神経や脳の聴覚野の腫瘍などが確認される場合には、手術的な治療を検討します。
中耳炎を繰り返す場合には、抗生物質の投与や鼓膜にチューブを挿入して滲出液がたまらないようにします。
難聴が軽度から高度の場合には、補聴器がすすめられますが、補聴器では効果が不十分な高度から重度の場合には、人工内耳を埋め込む手術を行います。
そのほかにも、聴こえの程度によっては手話の習得などが必要となることもあります。
予防的な観点では、聴覚障害のリスク因子の1つである妊娠期間中の風疹感染は、ワクチンにより予防することも期待できます。そのため、妊娠前に予防接種を受けることも大切です。
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