【インタビュー】

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医療情報の集め方―がんと言われたあなたへ part2
がんと診断された方へ。がん治療のスペシャリストである腫瘍内科医の渡邊清高先生からのメッセージを6回に分けてお届けします。part2では、医療情報をどのようにして集めたらいいのかについてお伝えしま...
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医療情報の集め方―がんと言われたあなたへ part2

公開日 2015 年 05 月 19 日 | 更新日 2017 年 05 月 07 日

医療情報の集め方―がんと言われたあなたへ part2
渡邊 清高 先生

帝京大学医学部内科学講座 腫瘍内科 准教授

渡邊 清高 先生

がんと診断された方へ。がん治療のスペシャリストである腫瘍内科医の渡邊清高先生からのメッセージを6回に分けてお届けします。part2では、医療情報をどのようにして集めたらいいのかについてお伝えします。

まずは身近な医療従事者に相談を

医療に関する情報は不足していると言われていましたが、最近はインターネットや書籍、雑誌や新聞で、たくさんの情報があふれています。逆に世の中に情報がありすぎて、何が信頼できる情報か、何が自分に当てはまる情報か、探し出すのが難しい状況になってきています。

まず、主治医や担当医など、身近な医療従事者に気軽に相談しましょう。病気や治療のこと以外にも、お金のこと、仕事のこと、これからの生き方のことなどをお話しいただいても大丈夫です。医師に話しにくいようでしたら、看護師や薬剤師などの職種にお話ししたり、後ほどご紹介する「がん相談支援センター」の相談員に相談したりすることもできます。ご自分の病気について、現状や今後の治療について、疑問や不安があればいつでもたずねることができます。ご自分の病気の状態を理解し、検査・治療の必要性やメリット・デメリットについて理解し、納得した上で治療を受けることが大切です。

また、大きな病院の外来で長々と話すのは難しいこともあるかもしれません。そのような時は、外来の機会ごとに分けて聞いたり、病院の相談窓口に相談したりできるとよいでしょう。さらに、内容によっては、近くの診療所のドクター(かかりつけ医)、薬局、訪問看護ステーション、市区町村の窓口などに行って、気軽に相談することもできます。こうしたときには、聞きたいことだけでなく、ご自分の理解していること、わからないこと、不安なことなどを、あらかじめメモに書き出しておくと、限られた時間を有効に活用することができます。

がん相談支援センターも活用しましょう

さらに、全国に約400箇所(2015年5月時点)ある“がん診療連携拠点病院”には、「がん相談支援センター」が設置されています。がん相談支援センターでは、その病院の患者でなくてもがんに関する様々なことを相談できるので、そういったものも活用して、情報を集めていただきたいと思います。がん相談支援センターは、訪問だけでなく、電話やメールによる相談を受け付けているところもあります。まずは信頼できる相談窓口を見つけて、相談するきっかけを作ることが大切です。

参考リンク:国立がん研究センターがん対策情報センター がん情報サービス「がん相談支援センターを探す」

外来の時間を有効活用するためにも、事前の情報収集は大切

そして、時間が限られている外来の機会でも、医師から言われる情報を何となく聞くのではなく、病状や検査方法についてあらかじめ情報収集を行っておくと、内容をより理解しやすくなります。「〇〇について調べてみました」、「ここがわからないから教えてください」と言って頂ければ、時間をより効果的に使うことができ、ご自身の希望することや迷っていることについて、しっかり医師に伝えることができます。こうしたコミュニケーションによって、これからの治療の見通しや目標、これから大切にしていきたいことを医療者と共有することができ、医師との対話の時間を、より充実したものにすることができると考えています。

ブログ、闘病記などの一個人の体験記を見聞きする際の注意点は?

医療情報の中には、同じ病気にかかった患者さんの体験記・闘病記のようなものも含まれています。診断されたときの不安や、治療を始めるまでの悩み、普段の生活の様子など、実際の患者さんでないと体験できないエピソードがたくさん盛り込まれており、参考になると思います。

他の患者さんの体験記には、これから治療をはじめようとしている患者さんにとって共感しやすいというメリットがあります。ただ、体験記はあくまでその人の体験であって、診断の経緯や治療の内容などが、自分にあてはまるとは限りません。病状の受け止め方、治療との向き合い方のヒントとして参考にしながら、書かれた内容は自分には当てはまるわけではないという前提を持って、第三者の目線で見ることが大切です。

患者さんとご家族、地域の視点でがんを診る。
日本人の2人に1人が一生のうちにかかる「がん」。がんの診療、臨床研究とともに、研修教育に携わる。がん対策の取り組みの一環として医療に関する信頼できる情報の発信と、現場と地域のニーズに応じた普及の取り組みを実践している。