院長インタビュー

かかりつけ医として患者さんに寄り添う医療の提供に尽力する府中病院

かかりつけ医として患者さんに寄り添う医療の提供に尽力する府中病院
奥島 雄一郎 先生

医療法人社団喜平会 府中病院 理事長/院長

奥島 雄一郎 先生

医療法人社団喜平会 府中病院(以下、府中病院)は、開院当時から現在に至るまで東京都府中市で診療を行っている病院です。同院ではかかりつけ医として地域に根ざし、患者さん一人ひとりに合ったきめ細かい医療の提供を目指しています。

同院の診療体制の特徴や取り組みなどについて、理事長・院長の奥島(おくしま) 雄一郎(ゆういちろう)先生にお話を伺いました。

当院は患者さん一人ひとりの状況を常に把握できるように、入院病床を60床に減らし、診療科も整形外科と内科中心に絞ることでコンパクト化を図りました(2020年2月時点)。診療科ごとの垣根を作らず、担当でなくても医師をはじめとするスタッフが患者さんの病状を把握できるように努め、一人ひとりに親身になって対応するようにしております。

当院は、東京都から二次救急医療機関として指定されています。24時間365日整形外科医が常駐しており、整形外科疾患の救急受け入れや整形外科領域の手術を実施しています。当院には日本整形外科学会認定の整形外科専門医、脊椎脊髄病医が在籍しており、骨折捻挫などの外傷から、膝の痛みや腰痛といった関節疾患、脊椎脊髄関係の病気の診療を実施しています。膝の軟骨のすり減りや半月板の損傷、骨折などが原因で起こる変形性膝関節症や、関節リウマチへの処置として人工関節置換術などの手術も実施しています。

また、当院ではスポーツ外傷である膝の靱帯疾患に対する前十字靱帯再建術、半月板縫合術などにも力を入れています。手術後はまたスポーツができるようになるよう、外来診療にてサポートいたします。

もちろん手術だけではなく、定期的にお薬の投与や経過観察にいらっしゃるといったように当院をかかりつけ医としてご活用くださっている患者さんもいらっしゃいます。

当院の内科では、かかりつけ医として診療をすることが一番の役割だと考え、地域にお住まいの皆さんが困ったときにお役に立てる病院でありたいと願っております。主に風邪、腹痛などの身近な病気や、糖尿病高血圧症脂質異常症などの生活習慣病を治療しています。また、胃潰瘍をはじめとする慢性疾患の療養型診療も実施しています。

当院では、主に整形外科の手術を受けた患者さんのリハビリテーションを実施しています。入院患者さんおよび外来患者さんのリハビリテーションに対応しています。

当院では、たとえばアキレス腱断裂の手術の際、90%の患者さんは良好な結果になるが10%の患者さんは再断裂してしまう……といった場合、その10%の患者さんをなるべく減らしたいとの思いから、積極的・冒険的な医療は避けたいと考えています。医療に“絶対安心、安全”はございませんが、それでもなるべく患者さんが予後不良になる可能性が低いと思われる医療をご提示したいという思いのもとに診療いたします。

そのためには我々医師をはじめスタッフが高い水準の知識やスキルを持つことも大切なため、日々勉強やスキルアップを意識するように努めております。

当院の検査ではマルチスライス-CTやMRIを用います。MRIはオープン型で、閉所恐怖症など圧迫感が苦手な患者さんにも受けてもらいやすくなっています。

医療は常に進歩しているため、少しでも勉強することを怠るとよりよい治療法や新しい医療機器などの情報を手に入れることがおくれてしまい、患者さんに提供できる医療水準が落ちてしまうのではないかという危惧が生まれます。前述の通り患者さんが予後不良になる可能性の低い医療を選択できるようになるためにも、当院では医師に限らずスタッフには定期的に学会や研究会に参加して新しい知見を得られるようにしてもらっています。

また、後日に院内発表の場を設け、参加者だけでなくスタッフ全員が知識を共有して病院全体で研鑽できるようにしています。

当院では患者さんと関わるスタッフ全員に、患者さんを人として尊敬し、自分の家族と同じように接することができるようになることを理想としてスタッフ教育をしています。そういった気持ちを持たないと、単なる仕事として機械的に患者さんに接するようになってしまうことがあるためです。簡単なようで難しいことだとは思いますが、患者さんに心から寄り添えるようになるため、常に意識するようにしています。

当院には5年、10年と通い続けてくださっている患者さんもいらっしゃるのですが、心からの寄り添いができている結果だとしたら大変嬉しく思います。

奥島先生

医師を志すうえで大切なことは、決して慢心しないことだと私は考えています。人命に関わる医療現場においては常に怖がりであるべきだと考え、大丈夫だと慢心するとどこかに落とし穴があると思うくらいに慎重になるべきだと思います。自分のスキルに自信を持つのはよいことですが、そのスキルがあれば大丈夫だと満足してしまうとそこで成長がストップしてしまうことを忘れずに、日々精進していくとよいのではないでしょうか。

また、医療現場では“人を診る”ということを忘れずに、医師としてだけではなく人間として普段から常識的な礼儀を忘れずに医療を提供できるよう心がけることが大切だと考えています。

当院はかかりつけ医としての役割を全うし、地域に根ざし皆さんに頼られる病院を目指しております。風邪や腹痛、糖尿病高血圧症などといった内科的な病気の診療に加え、整形外科にも力を入れており、整形のことだったらまず当院にかかってみようと考えていただけるような病院が理想です。

治療に時間がかかる病気に対してもずっと患者さんに寄り添うことで、患者さんには最後まで力を尽くしたいと願っております。内科、整形外科に関することでお困りの際はぜひお気軽に当院にお越しください。

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