くろーんびょう

クローン病

監修:

症状

クローン病は口から肛門まで全ての消化器官に炎症を引き起こす可能性があるため、症状は人によって大きく異なります。

しかし、クローン病の多くは小腸や大腸に発症するため、小腸や大腸の粘膜が強いダメージを受けたり、粘膜の一部がえぐれるような潰瘍(かいよう)が形成されたりすることで腹痛、下痢、血便などの症状を引き起こします。また、小腸や大腸での栄養吸収能力も低下するため症状が長引く場合は体重減少などの症状を引き起こしたり、発熱、貧血、だるさといった全身症状が見られたりすることも少なくありません。さらに重症な場合には、腸の壁に穴が開いたり、腸の壁が厚くなって腸が狭窄したり、(うみ)の塊が形成されたりすることもあります。また、肛門部に痔瘻(じろう)をしばしば伴います。

そのほか、クローン病は関節炎や虹彩炎(目の炎症)、皮疹、口内炎などさまざまな症状を引き起こすことも知られています。

また、これらの症状はいったん改善しても再発を繰り返すことが多いのも、クローン病の特徴の1つです。

最終更新日:
2020年08月18日
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2020/08/18
更新しました
2017/04/25
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