原因
心臓は、心筋細胞における電気信号を基にして規則正しく動いています。心臓は右心房、右心室、左心房、左心室の4つの部屋に分かれており、右心房に存在する洞結節が電気信号を発生させる部位となります。洞結節から発せられた電気信号は、右心房から左心房、両心室へと順次伝わります。この電気信号の流れが乱れたり、遅くなったり、速くなったりしている状態が不整脈です。 治療が必要な不整脈である“心房細動”や“心室細動”などは、虚血性心疾患や心臓弁膜症、心筋症などの原因となります。
また、虚血性心疾患や心臓弁膜症などを原因として電気伝導路に異常が生じると、治療が必要な“心房細動”や“心室細動”などの不整脈を呈することがあります。そのほか、先天的な遺伝子異常、電解質異常、薬剤の副作用などにより“QT延長症候群”という状態を起こすことがあります。QT延長症候群の状況下では、「トルサード・ド・ポアンツ(Torsade de Pointes)」と呼ばれる致死的な不整脈を呈することもあります。
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