きはつげっけい

稀発月経

目次

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概要

稀発月経(きはつげっけい)とは、通常1か月前後をひとつの周期として1週間弱ほど続く月経周期に異常を来した状態のひとつを指します。具体的には、39日以上たっても次の月経が始まらない状態のことを稀発月経と呼びます。

稀発月経は、正常な月経周期に重要な役割を果たすホルモンのバランスが崩れることを原因として発症します。多くの場合は特別な治療を行わずに経過観察することになります。

原因

稀発月経は、正常な月経周期に重要な役割を果たすエストロゲンやプロゲステロン、LHやFSHなどといったホルモンバランスが崩れることを原因として発症します。これらのホルモンバランスの乱れは、過度なダイエットや運動、食生活の乱れ、ストレスなどによって引き越こされることがあります。

その他にも、多嚢胞性卵巣症候群や神経性食欲不振症、クッシング症候群、先天性副腎過形成症、下垂体腺腫などの病気に関連して稀発月経が引き起こされることもあります。

症状

稀発月経では、月経周期に異常を認めます。通常、月経は25〜38日の周期で繰り返されますが、稀発月経では月経周期が39日以上3か月未満と長くなります。すなわち、なかなか次の生理がこない、といった症状として認識されます。

また、稀発月経はホルモンバランスの乱れを原因として引き起こされます。ホルモンバランスが正常に保たれることは、妊娠に際して重要です。そのため、稀発月経を生じる状況において、不妊症になる可能性があります。その他、骨密度の低下や記憶力の衰えなどが生じることもあります。

稀発月経は何かしらの病気を原因として発症することもあるため、それら基礎疾患に関連した症状を認めることもあります。具体的には、多嚢胞性卵巣症候群であれば肥満や多毛などの症状をみることがあります。また、神経性食欲不振症であれば、異常なやせや体重増加に関しての過度の恐れ、プロポーションに対しての歪んだ認識などといった症状をみることがあります。

 

検査・診断

稀発月経では、月経周期の状況を詳細に評価することが大切です。どれだけ前回の月経と間が空いているのか、基礎体温がどのように変化したのか、どの程度月経が持続したのか、などの情報を評価します。

稀発月経は、ホルモンバランスの崩れによって引き起こされるため、ホルモンを測定することもあります。また、超音波検査によって卵巣や子宮の状況を評価することもありますし、頭部MRIによって下垂体の状態を観察することもあります。

治療

稀発月経では、多くの場合は特別な治療介入を行わずに経過観察することになります。過度の運動や過度の体重減少、ストレスなどがきっかけになっている場合には、原因となっている生活習慣などを整えます。

多嚢胞性卵巣症候や神経性食欲不振症、下垂体腺腫などの疾患が原因となっている場合には、それに対しての治療介入(手術や内服薬による治療、心理的なカウンセリングなど)が行われます。