けっせつせいこうはん

結節性紅斑

最終更新日
2017年04月25日
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2017/04/25
掲載しました。

概要

結節性紅斑とは、皮膚に赤く盛り上がる硬結(こうけつ)が生じ、押すと痛い病変のことをいいます。向こう脛(すねの前面)に発症することが多いですが、腕や足首等に症状がみられる場合もあります。結節性紅斑は20〜30歳代の女性に多いといわれています。

原因

結節性紅斑は、感染症やアレルギーが原因となり、皮下脂肪で炎症が起こることで発症します。原因になる感染症では細菌やウイルス感染が多いです。なかでも溶連菌感染症が代表的です。そのほかにも、結核ハンセン病などの抗酸菌関連の一症状として発症することもあります。薬剤関連では、経口避妊薬や一部の抗生物質などが原因になる場合があります。

また、何かしらの慢性的な基礎疾患を原因として結節性紅斑が生じることもあります。頻度が多いのは、サルコイドーシス潰瘍性大腸炎クローン病です。その他にも、ベーチェット病大動脈炎症候群なども原因になります。また、膵がんなどの悪性腫瘍に関連して結節性紅斑があらわれることも知られています。妊娠に関連した結節性紅斑もまれではありませんが、この場合、出産と共に改善することが期待できます。

症状

結節性紅斑は、向こう脛を好発部位として皮膚症状があらわれます。大きさは1〜10cmほどとさまざまであり、赤みや紫がかった色調を呈します。周囲の正常皮膚との境界は不明瞭であり、盛り上がりを示します。自発痛や圧痛、熱感を伴い、触れるとしこりを感じます。1〜2週間の急性経過で改善するものもあれば、月単位で経過するものもあります。

結節性紅斑は、原因となる病気に関連した症状が現れることもあります。溶連菌感染症が原因となっている場合には、喉の痛みや発熱がみられます。結核であれば慢性的な咳や痰、体重減少などの症状みられることがあります。また、潰瘍性胃腸炎クローン病などの炎症性腸疾患が原因では、血便や下痢などの消化器症状がみられることがあります。結節性紅斑に関連した症状がみられる際には、結節性紅斑の原因を正確に見極めるためにも、皮膚症状以外の症状にも注目することが重要です。

検査・診断

結節性紅斑の診断は、皮膚所見を詳細に確認します。また、皮膚生検を行うことで、より詳細に脂肪組織での炎症状態を確認します。類似した皮膚症状が現れる疾患には結節性紅斑以外にも多数あるため(たとえばスイート病など)、病変部位を詳細に観察することでより正確に結節性紅斑であること、もしくはそれ以外の病気の可能性を診断します。病勢の確認のため、WBC、CRP、赤血球沈降速度(赤沈)を測定します。

また、結節性紅斑では原因となっている基礎疾患を確認するための追加検査が行われます。感染症関連として溶連菌が原因となっていることがありますので、迅速検査、血液検査でASOやASKの測定を行うなどの方法から溶連菌の検出を行うことがあります。また、病歴から結核が疑われる場合には喀痰検査、QuantiFERON検査、胸部レントゲン写真などが行われます。その他にも原因となる疾患は多数存在します。

治療

治療方法としては、安静の徹底や痛み止めの使用などが挙げられます。また、安静や対症療法薬で症状の改善がない場合には、ステロイドを内服します。そのほかにも、ヨウ化カリウムを治療薬として使用する場合もありますが、適宜状況をみながら治療薬の選択を行います。

結節性紅斑は、何かしらの基礎疾患がもととなって病気を発症していることがあります。先に挙げたような治療方法以外にも、基礎疾患の治療法を加えることも重要です。溶連菌(溶血性連鎖球菌)に対しては抗生物質を使用することが検討されるほかに、薬剤が原因と思われる場合には薬剤の使用を中止します。膠原病や悪性腫瘍が原因となっている場合にも、これら原疾患に対しての治療介入を行うことが大切です。

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