喉がかゆい:医師が考える原因と受診の目安|症状辞典
急ぎの受診、状況によっては救急車が必要です。
どうしても受診できない場合でも、翌朝には受診しましょう。
翌日〜近日中の受診を検討しましょう。
気になる・困っている場合には受診を検討しましょう。
メディカルノート編集部 [医師監修]【監修】
風邪をひいたときなどに起こりやすい喉のかゆみですが、原因は風邪ばかりではありません。原因によっては注意が必要なものもあります。
このような症状がみられる場合、どのような原因が考えられるでしょうか。
カラオケやスポーツの応援などで大声を出したときにも喉の粘膜がダメージを受け、かゆみが現れることがあります。しかし、病気によって喉がかゆくなることも少なくありません。
喉のかゆみはアレルギー症状のひとつである場合が多くあります。喉のかゆみが現れやすいアレルギーには、主に以下のようなものがあります。
アレルギーには、さまざまな原因がありますが、その中でも食べ物が原因となって起こるアレルギーです。今まで大丈夫だった食べ物や毎日食べているものでも、突然食物アレルギーが発症してしまう場合もあります。
喉や口の中のかゆみ、蕁麻疹、顔や唇の腫れなどの症状が現れることが多く、ときには呼吸困難や嘔吐などを伴ってアナフィラキシーショックといわれる重篤なアレルギーを起こすことがあるため注意が必要です。
食物以外のアレルギーでも、喉のかゆみが起こることがあります。
花粉やハウスダストなどは呼吸と共に吸い込みやすく、喉にアレルゲンが付着することでかゆみの原因となることがあります。アレルギーの人はもともと鼻づまりなどで口呼吸になっている場合も多く、そのようなときにはより喉のかゆみが現れやすいと考えられます。
アレルギー以外に喉のかゆみの原因となる病気には、以下のようなものがあります。
かぜなどで咽頭炎や扁桃炎などを起こすと、喉のかゆみや痛みなどを引き起こします。
咽頭は鼻の奥から食道につながる部分で、この場所に炎症が起こると咽頭炎と呼ばれます。
扁桃とは、咽頭にあるウイルスや細菌の感染を防ぐためのリンパ組織です。同様に、扁桃に炎症が起こっている状態を扁桃炎と呼びます。
他の症状としては、発熱、咳や痰、声が出にくくなるなどがあります。
胃酸がのど、口のなかまで逆流してくると粘膜を刺激して赤くなったり、腫れたりすることがあります。口の中が苦くなったり、胸やけや声がれ、咳などの症状がでたりすることがあります。
喉のかゆみを感じたとき、程度が軽くすぐによくなる・他の症状がないような場合には急いで受診する必要はありませんが、痛みや蕁麻疹・顔の腫れ、気分が悪いなどの症状を伴うときには受診しましょう。特に食物アレルギーなどを疑う場合には急を要することもあります。
受診科目としては内科もしくは耳鼻咽喉科などがよいでしょう。
受診時には、いつから症状があるか、心当たりのある出来事はあるか、他にどのような症状があるかなどを医師に伝えましょう。