緑色の痰が出る:医師が考える原因と受診の目安|症状辞典

緑色の痰が出る

受診の目安

夜間・休日を問わず受診

急ぎの受診、状況によっては救急車が必要です。
どうしても受診できない場合でも、翌朝には受診しましょう。

  • 息が苦しく横になれない、強い胸の痛み、高熱などの症状がある

診療時間内に受診

翌日〜近日中の受診を検討しましょう。

  • 緑色の痰が続いている

場合によって受診を検討

気になる・困っている場合には受診を検討しましょう。

  • 一時的なもので、その後繰り返さない
[医師監修] メディカルノート編集部

[医師監修] メディカルノート編集部

目次
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  1. 痰が緑色になる病気
    1. 受診の目安とポイント

緑色の痰は一般的に、白血球、粘液が混ざったものと考えらえており、医学的には膿性痰と呼ばれます。

  • 風邪が悪化したのか、痰が緑色に変わってきた
  • 緑色の痰と息苦しさが続く
  • 鼻が詰まっていて緑色の痰が出る

このような症状が見られる場合、原因として考えられることにはどのようなものがあるでしょうか。

普通、痰はほとんど出ないかもしくは白色などであることがほとんどです。緑色の痰が出るときには何らかの病気の可能性が考えられます。

急性気管支炎・肺炎

急性気管支炎とは、気管支に炎症が起きる病気です。炎症が起きる原因は、ウイルスや細菌、アレルギー、喫煙、化学物質などさまざまです。

主な症状は、発熱、咳、痰ですが、程度によってはゼイゼイ、ヒューヒューとした呼吸音が聞こえることもあります。

肺炎は、細菌やウイルスなどが原因で肺に炎症が起きる病気です。主な症状は、発熱、咳、黄色や緑色をした痰、胸の痛みなどです。重症化すると、呼吸困難や意識状態の悪化が起こることもあるため注意が必要です。

風邪

風邪はよくみられる病気のひとつで、ウィルスが感染して起こります。鼻の症状(鼻水、鼻づまり)、のどの痛み、咳・痰などがみられます。風邪を治す薬はないですが、症状を和らげる薬はあります。無理をせずゆっくりと安静にしておきましょう。

副鼻腔炎

副鼻腔炎とは、鼻の中にある副鼻腔という空洞にウイルスや細菌が感染して炎症が起こる病気です。

副鼻腔炎で出る緑色の痰は、正確には後鼻漏(こうびろう)です。鼻漏とは鼻水のことで、喉の方へ落ちていく鼻水を後鼻漏と呼びます。この後鼻漏を痰と間違えることがありますが、正確には痰ではありません。

慢性閉塞性肺疾患

慢性閉塞性肺疾患は、肺の生活習慣病とも呼ばれる病気で近年増加しています。たばこの煙など、有害物質に長期間さらされることが発症の大きな原因とされています。

主な症状は、咳、痰、体を動かした際の息切れなどですが、早期は無症状といわれています。また病気の進行にあわせて、ウイルスや細菌が原因の気管支炎や肺炎を合併しやすくなります。

気管支拡張症

気管支拡張症とは、何らかの原因で気管支の壁が壊されることにより、気管支が拡張してしまう病気です。原因には先天的なものと後天的なものがあり、後天的な原因の多くは呼吸器の感染症を繰り返すことによるものだといわれています。

主な症状は、咳や痰ですが、進行すると肺機能が低下して呼吸困難になることもあります。

びまん性汎細気管支炎

びまん性汎細気管支炎とは、細気管支と呼ばれる場所に慢性的な炎症が起きる病気です。発症するのは40~50歳代が多いとされています。主な症状は、大量の痰、長引く咳、息切れ、呼吸困難などです。

後述する慢性副鼻腔炎を合併することも多く、鼻水や鼻づまりなどの症状が出ることもあります。

肺結核・肺非結核性抗酸菌症

肺結核は、結核菌が原因で起きる肺の感染症です。主な症状は、2週間以上も続く咳、体重減少、体のだるさ、痰、ひどい寝汗、発熱などです。高齢者などでは、体がだるい、咳が長引くなどはっきりとした症状が出ないこともあります。

肺非結核性抗酸菌症は、結核菌以外の抗酸菌が原因となって起きる呼吸器の病気です。主な症状は、咳や痰、血の混じった痰、体重減少、全身倦怠感などですが、菌が増殖するスピードによって症状は変わってきます。また、自覚症状がなく、胸部レントゲンなどで指摘されて病気が見つかることもあります。

緑色の痰が続く、発熱が続く、食欲がない、いつもの風邪より重症であると思う場合には、早めに受診しましょう。一部原因によって専門科目が異なりますが、まずは内科や呼吸器内科への受診でよいでしょう。

受診の際には、緑色の痰が出始めた時期、痰の他にどんな症状があるか、最近風邪などにかかっていたかなどを伝えましょう。