【インタビュー】

クリップする
URLを入力して
記事をクリップしましょう
指定された URL のページが見つかりません
S664x430 dd199085 3ff3 42c7 9988 d9251a124754
クループとは-いつもと違う咳に要注意
クループとは、こどもがかかりやすい感染症のひとつで、風邪のような症状が特徴です。多くは軽い症状で改善しますが、呼吸困難などの重症に至るケースもあります。クループの典型的な症状と、感染の原因を紹介...
クリップに失敗しました
クリップ とは
記事にコメントをつけて保存することが出来ます。検索機能であとで検索しやすいキーワードをつけたり、読み返し用のメモを入れておくと便利です。
また、記事を読んで疑問に思ったこと、わからないことなどをコメントに書き、「医療チームのコメントを許可する」を選んで頂いた場合は、医師や看護師が解説をメールにてお送りする場合があります。
※ クリップ内容は外部に公開されません

クループとは-いつもと違う咳に要注意

公開日 2015 年 07 月 06 日 | 更新日 2017 年 05 月 08 日

クループとは-いつもと違う咳に要注意

国立成育医療研究センター 小児医療系レジデント

西 健太朗 先生

石黒 精 先生

国立成育医療研究センター 教育センター センター長  臨床研究センター 副センター長・臨床研究教育部長(併任) 血液内科診療部長(併任)

石黒 精 [監修]

クループとは、こどもがかかりやすい感染症のひとつで、風邪のような症状が特徴です。多くは軽い症状で改善しますが、呼吸困難などの重症に至るケースもあります。クループの典型的な症状と、感染の原因を紹介します。

クループの症状:風邪のような症状から始まる

クループとは、3か月〜3歳のこどもに多くみられる感染症のひとつです。鼻水や軽い咳、発熱といった風邪のような症状から始まります。その1~3日後に、「犬吠様咳嗽(けんばいようがいそう)」と呼ばれる、犬やオットセイの鳴き声のような咳や、「喘鳴(ぜんめい)」と呼ばれる狭い気道を空気が通るときの「ヒューヒュー」という音、「嗄声(させい)」と呼ばれるかすれた声などの特徴的な症状が現れます。

症状は夜に悪化する傾向があり、一度よくなっても数日間は繰り返すことがあります。それでも次第に改善して1週間以内に完全に消失することがほとんどです。しかし,強い呼吸困難や窒息などに至る重症の場合は、命の危険に直結するため注意が必要です。

風邪の咳とクループの咳の違い:普段とは違う咳をする

クループは風邪のような症状で始まり、こどもによってはそのまま症状が悪化せずに治ってしまうことも多々あります。ただし、重症のものであれば呼吸困難や窒息といった非常に危険な状態に陥ることがある点が風邪との大きな違いです。

クループでみられる咳の特徴は「犬の鳴き声やオットセイの鳴き声のような咳」と表現されます。しかしこのような典型的な咳ではなく、普通の風邪と見分けにくいこともあるため、普段の咳と違う、呼吸が苦しそう、息をする度にヒューヒュー音が聞こえるといった症状を認めた場合は医療機関への受診をお勧めします。

クループの原因:ウイルス感染が主な原因

クループの原因はウイルスによる感染で、特に「パラインフルエンザウイルス」という冬に流行るウイルスが原因となることが多いです。その他のウイルスも原因となるため、年間を通して発生します。
予防をするために、通常の風邪と同様に外出後の手洗いやうがい、周囲に咳をしている人がいる場合や人ごみではマスクを着けましょう。また、普段から規則正しい生活や適度な食事、運動をすることも免疫力を高めるために重要です。

広義のクループと狭義のクループ

クループとは、喉頭といわれる喉のあたりとその周辺が炎症によりむくんで、空気の通り道が狭くなり呼吸が苦しくなることと定義されます。そのため、広い意味でクループといった場合には異物による誤嚥や急性喉頭蓋炎などの様々な病気が該当し、真性・仮性・感染性・痙性・喉頭異物・アレルギー性など様々な分類があります。

しかし一般的に「クループ」といった場合は、最も多い原因であるウイルス性の喉頭気管気管支炎を指すことがほとんどです。今回の記事でも、ウイルス性クループの喉頭気管気管支炎について取り扱っています。

国立成育医療研究センター小児医療系レジデント。「メディカルノート小児科プロジェクト」に参画。

血液学をはじめ多分野に精通している小児医療のスペシャリスト。国立成育医療研究センターの血液内科の診療部長を併任している。また、教育研修センター・センター長として若手医師やメディカルスタッフの育成に力を入れ、臨床研究の教育を重点的に実践している。

関連記事