『屈折矯正手術後の日常生活―手術後の再発・長期の合併症は?』では、屈折矯正手術後の日常生活や屈折矯正手術後の再発・長期の合併症について詳細を紹介しました。ただし、全ての方に屈折矯正手術を実施できるわけではありません。この記事では、国際医療福祉大学三田病院眼科教授・鈴木雅信先生に、屈折矯正手術の対象となる疾患や、手術が向いている方、手術ができない方などについて解説していただきます。
屈折矯正手術は、近視・近視性乱視・遠視・不正乱視などの患者さんが対象になります。
ただし、手術は必須ではありません。眼鏡やコンタクトレンズの使用について不自由を感じていないのであれば、手術を行わなくてもかまわないでしょう。また、手術によって近視の進行が止まるわけでもありません。屈折矯正手術を受けてはっきりと見えるようになっても、長期間の経過によってまたピントが合わない状態になる可能性があります。
日本眼科学会のガイドラインでは、エキシマレーザーによる手術対象の患者さんを、18歳以上としています(親権者の同意がある場合)。
また、エキシマレーザー・有水晶体眼内レンズ手術とも、メリットばかりではありません。術式によってはドライアイが起こりやすくなるなどといったデメリットがあります。それらを理解していて、なおかつ眼鏡やコンタクトレンズを使用しなくなればメリットが生まれると感じている方に向いています。
また、日本眼科学会のガイドラインでは、エキシマレーザー手術の場合、近視、遠視とも6D(焦点距離)程度の方までを対象とするように定めています。同じく有水晶体内レンズ手術については、「6 D を超える近視とし、15 D を超える強度近視には慎重に対応する。」と定めています。
ディオプトリー(D)
0.25
0.50
0.75
1.00
1.25
1.50
1.75
2.00
焦点距離(m)
4
2
1.33
1
0.8
0.667
0.571
0.5
ディオプトリー(D)
2.50
3.00
3.50
4.00
4.50
5.00
5.50
6.00
焦点距離(m)
0.5
0.333
0.286
0.25
0.222
0.2
0.182
0.16
ディオプトリー(D)
7.00
8.00
9.00
10.00
11.00
12.00
13.00
14.00
焦点距離(m)
0.143
0.125
0.111
0.1
0.091
0.08
0.077
0.071
日本眼科学会のガイドラインでは、エキシマレーザーによる手術が禁忌となる患者さんを以下の通りとしています。
以上6つの条件に一つでも当てはまる方は、手術を慎重に行う必要があります。
また眼内レンズ手術については、これらに加えて「浅前房および角膜内皮障害がある方」としています。実際の治療においても上記にあてはまる患者さんの手術に対しては慎重に行わなければならないとされており、医師は適宜、問診や検査を行います。
ただし、上記の条件は日本眼科学会が指定したガイドラインであり、あくまでも目安です。この条件に合致する場合でも手術が可能になる場合もありますので、主治医に相談してみてください。
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ICL(眼内コンタクトレンズ)を検討しています
両目の裸眼視力0.1でICL(眼内コンタクトレンズ)手術を検討しています。 手術費用も比較的高価のため、可能な限り多くの情報を収集したいと考えています。 つきましてはICL手術のメリットならびにデメリット(術中・術後含め)を教えていただきたいです。 どうぞよろしくお願いします。
目が見えにくいのですが合うメガネが作成できません。
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10年以上前のことになります。 左右の目の、モノの見え方に違和感が出始め、眼科を受診。いろいろ検査をしたが両目とも異常ナシでした。 しかし、自分自身としてはどうしても違和感が拭えず、なんだろう?とー 〜裸眼の場合〜 「両目:右目のみ”借りモノ”を使用しているような使いにくさ(重さ)がある。文字など細かなものを見ると(左目に合わすので)かすんでしまう。(右目に合わすと、近眼左目が対象物から離れてしまうので見えにくい) 「左目のみ:細かなものがよく見える。近くが見やすい」 「右目のみ:文字など細かなものは少し離さないと見えづらいだけで、あとは不自由ナシ」 視力検査で、矯正メガネ装着(両目とも普通に近眼と診断されたため、ソレ用のレンズのみで測定)の場合 「両目の場合:モノは見えるが、右目に”より強い”違和感アリ。裸眼よりも辛い!(矯正レンズを外すと楽になる)」 「左目のみ:よく見える」 「右目のみ:よく見える」 眼科で検査してもらったのがこの時が最後です。 あれから年月が経過し、ある程度は老化も進んでいるでしょう。いま一度受診した方がいいのかな?とも考えます。 個人的には「もしかして、”右目のみ老眼”?!」と考えたりもします。片目のみの老眼はあるものなのでしょうか? (ちなみに過去20年ほど裸眼生活です。 就労していたそれ以前はソフトコンタクトレンズ(ハードが合わず)で両目とも0.7前後の矯正をしていました)
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昔から視力が悪くこれ以上悪くならないか心配です。現在左右ともに-10Dのソフトコンタクトをつけていますが、乱視も強くこれ以上矯正できるソフトコンタクトレンズがありません。(ハードはあると言われました)今のコンタクトで両目で1.0程度出ていますが、パソコン仕事が多いためこれ以上悪くならないか心配で仕方ありません。 以前、コンタクト購入時医師に同様の相談をした所、これ以上悪くなる可能性はあり最悪牛乳瓶のそこのようなメガネで生活することもあり得ると言われました。 近年大きな視力低下はありませんが、今後も近視は進む可能性が高いのでしょうか? また、眼内コンタクトが強度近視や強度乱視でも対応できると聞きました。怖くて検査に行きたくないのですか難しい手術なのでしょうか。いい病院があれば併せて教えてほしいです。
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