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インタビュー

子どもの肺炎の症状—主症状は熱・咳・痰(たん)

子どもの肺炎の症状—主症状は熱・咳・痰(たん)
川野 豊 先生

埼玉県地域医療教育センター 副参事、埼玉県立小児医療センター感染免疫・アレルギー科

川野 豊 先生

目次
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肺炎の主な症状は、「熱・咳・痰(たん)」です。子どもの場合、咳が出ていると、うまく食事や水分をとることができずに脱水を起こすことがあります。今回は、子どもの肺炎の症状について埼玉県立小児医療センターの川野豊先生に詳しくお話を伺いました。

咳をする子ども

必ず起きる症状は、「熱・咳・痰(たん)」の3つです。

肺炎が重症化した場合は、多呼吸や呼吸困難に陥ることがあります。

多呼吸…多呼吸の定義は年齢により異なり、新生児では60回/分以上、乳児は50回/分以上、幼児は40回/分以上が診断の目安となる。

肺炎の場合、発熱は必発症状です。原因となる病原体により、微熱で済むことから高熱が出ることまであります。

肺炎の咳は、痰(たん)が絡んだ湿った咳の場合が多く、乾いた咳は少ないといわれています。

肺炎になると、ゼーゼーと呼吸音がすることがあります。必ず呼吸音がするわけではなく、あまりはっきりと音がしないこともあります。

体調が悪そうな子ども

肺炎の初期症状は、原因が何であれ風邪のような症状が現れます。

症状から原因を予測することは難しく、肺炎と疑われる症状が3日以上続く場合は、まず受診することが大事です。

ウイルス性肺炎は、風邪と同様にウイルスが喉や鼻から入り、咳や熱が出ます。

ウイルスに感染して軽い風邪で治る子どもから、肺炎になって症状が重くなる子どもまでさまざまです。

ウイルス性肺炎にかかるのは、3歳未満の子どもがほとんどです。症状が治まるまでは1週間〜1か月ほどと個人差があります。

1歳未満の赤ちゃんはRSウイルスに注意

新生児

一般的に細菌性肺炎よりウイルス性肺炎のほうが重症化しにくいですが、RSウイルスが原因の場合は別です。

特に、1歳未満の赤ちゃんがRSウイルス性肺炎にかかった場合、非常に重くなって命にかかわることがあります。

細菌性肺炎はウイルス性肺炎より重症化しやすいです。抗菌薬が効かなかった場合には全身症状が悪化する可能性もあります。
個人が持つ免疫力によって変わりますが、大多数の子どもは1週間ほどでよくなります。

黄色ブドウ球菌が原因の肺炎は重症化しやすい

細菌のなかでも黄色ブドウ球菌が原因と考えられる場合は、膿胸*(のうきょう)になり重症化しやすいため、要注意です。

膿胸…肺内や肺の外側など胸腔内に膿(うみ)がたまる病気

熱さまシートを貼っている割に元気そうな子ども

マイコプラズマ肺炎は、乾いた激しい咳と高熱が主な症状です。発症しても比較的元気で、重症化しにくく命にかかわることはまれという特徴があります。

マイコプラズマ肺炎には効果的な抗菌薬があるため、その薬が合えば2〜3日で症状がよくなることが多いです。

何も治療しない場合や、マイコプラズマの耐性菌が原因となっている場合は、症状が何週間も続く可能性があります。

耐性菌:抗菌薬に対して抵抗力を持ち、抗菌薬が効かなくなった細菌。

高熱が出ることは少なく、咳が数週間続きます。クラミジアが原因と判断でき適切な抗菌薬を処方されれば、数日でよくなります。

子どもの咳の症状がひどいと、普段通りに食事や水分補給ができずに脱水になりやすくなります。以下のような脱水症状があれば、受診してください。

普段と比べて、オムツ替えのときにおしっこが出ていない、おしっこに行く回数が少ない場合、脱水を起こしているかもしれません。

また、おしっこの色が濃い場合も、脱水のサインです。子どものおしっこをチェックしましょう。

子どもの肌は、通常ハリがあってみずみずしいです。普段と比べて肌がしわしわとハリがなくなっている場合、脱水の可能性があります。ひどくなると唇が乾くこともあります。

泣いているのに涙が出ていない子ども

子どもが泣いているのに涙があまり出ていない場合も、脱水の可能性があります。

肺炎の初期症状は風邪に似ている場合が多いです。普通の風邪は3日ほどでだいたい治るため、病院に行かなくても問題ありません。

しかし、症状が出始めてから3日経っても熱が下がらず、咳もひどくなり症状が悪化してきたという場合は、いくら子どもが元気でも診察を受けたほうがよいでしょう。

呼吸が苦しそうな子ども

  • 顔色が悪く呼吸が苦しそう
  • 脱水を起こしている

肺炎のような症状が出てから3日ほど経過しても症状がまったくよくならない場合は、子どもが元気だったとしても受診してください。

3日経っていなくても、症状が急激に悪化してぐったりしている場合や脱水が疑われる場合は早めに受診をして、適切な治療を受けることをすすめます。

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  • 埼玉県地域医療教育センター 副参事、埼玉県立小児医療センター感染免疫・アレルギー科

    川野 豊 先生

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