院長インタビュー

内視鏡による専門的な検査と広範な内科診療で、地域住民の健康と笑顔を守るしのき医院

内視鏡による専門的な検査と広範な内科診療で、地域住民の健康と笑顔を守るしのき医院
メディカルノート編集部  [取材]

メディカルノート編集部 [取材]

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神奈川県相模原市のしのき医院は、2022年5月に開業したばかりのクリニックです。院長である篠木 啓(しのき けい)先生が、相模原の地で長年にわたり診療に従事してきた経験を生かし、愛着が深いエリアに開院しました。

身近で温もりのある“地域のかかりつけ医”を目指している同院の役割や今後について、篠木先生にお話を伺いました。

当院は2022年5月に開業したばかりのクリニックです。

院長である私は、開院する前はすぐ向かいにある相模原病院で消化器内科医長・消化器内科部長として、患者さんの診療にあたっていました。得意としているのは内視鏡検査で、日本消化器内視鏡学会認定の消化器内視鏡専門医でもあります。

開院にあたって、食道・胃・十二指腸の診断などに用いる上部消化管内視鏡や、大腸や直腸の診断などに用いる下部消化管内視鏡など、充実した設備を整えました。

開院してまだ間もない当院ですが、月日を追うごとに患者さんが増えています。65歳以上のご高齢の患者さんが多いのですが、ご家族の方が付き添って来院するだけでなく、ご友人同士で待ち合わせて来院されるケースもあり、和やかな雰囲気の病院です。

受付
受付(提供:しのき医院)

内視鏡検査に“怖い、痛い”などといった恐怖感を抱いている方もいらっしゃることから、検査後に「ここで検査を受けてよかった」「想定していたより楽だった」と言ってもらえるよう、さまざまな配慮をしています。

たとえば、胃の粘膜などを観察する上部消化管内視鏡検査には、内視鏡を口から挿入する経口検査と鼻から挿入する経鼻検査があります。一般的に経鼻検査で使う内視鏡は経口検査で使う内視鏡に比べて細いことから、当院では経口検査でも細い経鼻検査用の内視鏡を使うことで、患者さんの負担軽減に努めています。基本的には経口検査を行っていますが、ご希望があれば経鼻検査を選択することもできますので、その際にはお申し付けください。

ちなみに、かつては経口検査用の内視鏡のほうが画質の解像度が高いといった特徴がありましたが、当院が導入している経鼻検査用の内視鏡は、経口検査用と同程度の画質を得ることができますので安心してください。

また、大腸の粘膜を観察する下部消化管内視鏡検査を受けていただく際には、クリニックで下剤を飲むスペースとトイレを用意しています。一般的にはご自宅で下剤を飲んでから来院していただいていますが、仕事などの都合で下剤を飲んでから来院できない方や、来院途中に催してしまうのではないかといった不安を抱えている方などのために用意しました。

篠木 啓先生
篠木 啓先生(ご提供:しのき医院)

食道から胃、十二指腸、小腸、大腸、そして胆嚢(たんのう)、肝臓、膵臓(すいぞう)といった消化器に関する診断と治療を行っているのが消化器・内視鏡内科です。消化器系の臓器は数が多く、想定される病気の種類もさまざまで、専門的な診療を必要とするケースは少なくありません。その点において当院は、日本消化器病学会認定の消化器病専門医と日本消化器内視鏡学会認定の消化器内視鏡専門医の資格を持つ医師が診療と検査を行っていますので、安心して受診いただけるかと思います。

また、近隣の相模原病院や北里大学病院との連携は緊密で、専門的な治療を必要とする患者さんを紹介するなどして受け入れてもらっています。特に内視鏡を用いた診療には合併症のリスクが付きまとうことから、過去の経験に基づいて適切に診断し、必要があれば速やかに連携している医療機関に紹介するなど対応しています。

体調を崩した際に“病院で診てもらう必要があるのか”“診てもらう場合にはどこの病院に行ったらよいのか”など、病院への受診を迷った経験をお持ちの方はいらっしゃるのではないでしょうか。もしも病院に行かずそのままにしてしまうと、重篤な病気が潜んでいた場合には手遅れになりかねません。

そこで当院では診療科の間口を広げ、受診しやすい体制を整えています。診察で問題が見つかれば、どの診療科にかかればよいのかお伝えできますし、当院で内視鏡検査を受けていただくことも可能です。地域の基幹病院を紹介することもできますので、気軽に受診していただけたらと思います。

また、生活習慣病の診療にも力を入れています。特に糖尿病高血圧症脂質異常症などは進行するにつれて血管にダメージを与え、心筋梗塞(しんきんこうそく)脳卒中など重篤な病気を誘発する場合もあることから、早期発見・早期治療に取り組んでいます。生活習慣病は投薬治療に加えて日々の食生活や運動習慣の改善が必要で、喫煙や飲酒をされる方は生活習慣も見直さなければなりません。当院ではそれぞれの患者さんに合わせて、継続しやすい治療計画を提案していますので、まずは気軽にご相談ください。

当院から相模原病院までは目と鼻の先で、関係はとても良好です。たとえば当院の患者さんがCTやMRIなどの画像診断が必要になった際には、相模原病院に予約を入れてスムーズに検査を受けていただき、その結果をもとに当院で診療をしています。

また、緊急の手術が必要になった場合には手術を依頼し、退院後は当院に戻していただき治療を継続しています。相模原病院に入院中は週に1回ほど病室を訪問し、患者さんの様子を伺うこともあります。このようなことができるのは、私が週に1回、相模原病院に赴いて内視鏡の治療のお手伝いをしているからです。

今後は連携をさらに深めて、当院の患者さんの内視鏡手術を相模原病院で私が執刀し、退院後はまた当院で受け入れるといった仕組みができたらよいなと考えています。主治医が初期診療から手術、そして術後の経過まで一貫して診ることができれば、患者さんにとって大きなメリットになるのではないでしょうか。

当院ではかぜをはじめとした病気からアレルギー疾患、糖尿病などの生活習慣病、重篤な病気の予防から発見まで、内科診療を中心に間口を広げて受診しやすい環境を整えました。

また、待合室には知り合いになった地域の絵本作家さんの絵を飾らせてもらうなど、癒しの空間づくりにも配慮しています。こうした取り組みもあり、開院して間もない当院ですが、おかげさまで多くの患者さんに来ていただいています。

当院は、患者さんに「来てよかった」と言っていただける病院づくりを目指しています。今後も地域の皆さんの健康と笑顔をお守りするため尽力いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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