症状
脳腫瘍の症状にはさまざまなものがあります。主に以下のようなものが挙げられます。
頭痛
脳腫瘍でもっとも多い症状は頭痛ですが、腫瘍が大きくならないと強い持続的な頭痛は起こらないことが多いです。毎日続く頭痛や嘔気を伴う頭痛が続くようであれば、CTやMRIなどの検査を受けてください。
けいれん
脳腫瘍が発生すると、発生した部位の細胞が異常に刺激されることにより、けいれんが生じることがあります。片方の手足が震える場合もあるほか、全身けいれん(大発作)となると全身が硬直して意識を失うこともあります。
発生する脳の場所に応じた機能異常
腫瘍の大きさや位置によって症状の現れ方や重症度は異なりますが、腫瘍が発生した部位やその周囲が圧迫されてダメージを受けるため、脳の機能にダメージが加わります。その結果、手足の麻痺、感覚障害、言語障害、視力や視野の異常、平衡感覚の喪失などが引き起こされます。
また、ホルモン分泌を行う下垂体や視床下部に発生する腫瘍の中にはホルモンの分泌低下ではなく過剰なホルモン分泌を促すタイプのものもあり、末端肥大症や月経不順、高血圧、肥満などさまざまな症状を引き起こすことが知られています。
精神症状
前頭葉や側頭葉など脳腫瘍の生じた位置や大きさによっては認知機能に障害をきたし、認知症のような症状が現れることがあるほか、気分が強く落ち込み、うつ病のような症状が現れることもあります。
頭蓋内圧亢進症状
脳は頭蓋骨という限られた狭いスペースの中に収まっています。そのため、脳腫瘍が発生して頭蓋内に収まる体積が大きくなると頭蓋内の圧力は高くなります。
その結果、脳が全体的に圧迫され、頭痛や吐き気・嘔吐、意識障害などの“頭蓋内圧亢進症状”を引き起こすことがあります。
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