原因
過多月経の原因となる主な病気には、婦人科系の機能性疾患と器質的疾患があります。
機能性疾患は黄体機能不全などのホルモン分泌の異常によるもので、10~20歳代の若年層や閉経前の40歳代など、ホルモンバランスが乱れやすい年代に多くみられます。
器質的疾患は子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープなどの良性疾患や子宮体がん、子宮頸がんなどの悪性疾患があり、30歳代以降の女性に多くみられます。
まれに、血液疾患などの内科的疾患が過多月経を引き起こすことがあります。
月経過多を引き起こす血液疾患にはフォン・ヴィレブランド病、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、血小板機能異常症、凝固XI因子欠乏症、血管性紫斑病(IgA血管炎)、メイ・へグリン異常症、後天性血友病などが挙げられます。
過多月経はさまざまな原因が考えられ、原因の特定が難しいことも少なくありません。しかし、がんなどの悪性疾患やまれな血液疾患が原因になっていることもあるため、月経量が多いと感じているときは病院を受診してみるようにしましょう。
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