予防

日本人の高血圧の原因で一番多いのは塩分の取りすぎといわれています。そのため、高血圧の予防には食塩摂取量を減らすことが重要です。「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、1日の食塩摂取量を成人男性で7.5g未満、成人女性で6.5g未満にすることを目標としています。高血圧の場合はさらに少ない6g未満に抑えることが高血圧治療ガイドライン2019で推奨されています。

具体的には食事の味付けを薄味にする、漬物や加工食品、ラーメンの汁は残すなど、塩分が多い食品や外食を控えるなどが挙げられます。また、カリウムは腎臓から食塩を体外に排出するはたらきが知られており、カリウムを豊富に含む野菜や果物の摂取は高血圧の予防につながります。腎臓の機能が低下している場合は、カリウム摂取により血液中のカリウム濃度が上昇しやすいため注意が必要です。主治医とよく相談するようにしましょう。

そのほかに高血圧の原因となる生活習慣として肥満、運動不足、アルコール、喫煙などがあります。これらの好ましくない生活習慣は、高血圧以外にも糖尿病脂質異常症など動脈硬化を引き起こす病気の原因にもなるため注意が必要です。

高血圧は症状がほとんどないため自分で気づかないことも多いですが、予防のためにも日頃からバランス取れた食事、運動、体重のコントロール、お酒の量を減らす、禁煙を心がけることが大切です。

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