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AGA

目次

AGAとは

AGAとは、男性型脱毛症(androgenetic alopecia; AGA)の略称であり、男性ホルモンと遺伝が関連した脱毛症のことを指します。現在ではAGAは、「MPHL(male pattern hair loss)」と呼ばれる様になってきています。

AGAにおける脱毛症では髪の毛の抜け方にパターンがあり、特に頭頂部と前頭部における脱毛症状を認めることになります。AGAでは髪の毛が伸びる成長段階の時間が短くなっており、正常よりも早い時間軸の中で髪の毛が抜けてしまうことになります。

AGAの治療においては、フィナステリド内服、ミノキシジル外用薬、ヂュタステリド内服薬が使用されることを基本とし、自家植毛や医薬部外品などの使用も検討されることがあります。一定の効果を示すことが知られているこうした治療方法を適切に組み合わせながら、AGAの治療は行われることになります。

より詳しい情報は、記事①記事②記事③をご参照ください

原因

毛髪にはヘアサイクルという周期があります。通常の毛髪は、(1)成長期、(2)退行期、(3)休止期の3期を繰り返しており、このうち毛髪が大きく成長する「成長期」は2年から6年ほどあります。

AGAにおいては、髪の毛が伸長するべき成長期の期間が正常よりも短くなってしまい、しっかりと髪の毛が伸びる前に伸張反応を止めてしまいます。その後、退行期、休止期へとうつることから、髪の毛が抜け落ちてしまうことでAGAは発症します。

AGAでは、毛髪の成熟がしっかりと得られないうちに脱毛をするようになるため、髪の毛の質的な面にも変化を見るようになります。すなわち、「軟毛(なんもう)」と呼ばれる細い毛が全体的に増え、抜け毛の増加や髪全体のボリューム減少に繋がっていきます。

AGAの発症には、男性ホルモンの一種である「ジヒドロテストステロン(DHT)」が関与しています。ジヒドロテストステロンの働きが強い状態では、毛髪の伸張反応が抑制されてしまい、結果として脱毛症の発症につながります。

ジヒドロステロンは、「男性ホルモン受容体」呼ばれる部位にはたらきかけることからその効果がみられることになります。男性ホルモン受容体は、頭頂部や前頭部の毛髪に多く存在していることから、AGAによる脱毛症状は同部位において強く観察されます。

AGAと遺伝的素因は大いに関係していると考えられています。男性ホルモン受容体の感受性の高さは、AR遺伝子という遺伝子により決まります。AR遺伝子の中にはCAG、GGCという塩基配列が繰り返される部分が存在しており、この繰り返し配列が短い人ほどAGAになりやすいと考えられています。AGAの診断では遺伝子診断を行うことがありますが、この繰り返し配列の回数を確認することから、AGAを発症しやすいかどうかを検討することになります。

より詳しい情報は、記事①記事②記事③をご参照ください

症状

AGAによる脱毛症状は、男性ホルモン受容体が広く分布する頭頂部や前頭部に見られます。両方の領域で脱毛症状を見ることがある一方、いずれかの部位に限局してみられることもあります。AGAはこの領域における脱毛症状の組み合わせから発症し、脱毛様式にパターンが認められるのが特徴です。そのため、前頭部の髪の生え際がM字型にまたは頭頂部がO型に薄くなり、その範囲が徐々に広がっていきます。

脱毛症状は思春期以降に見られ、男性では20代後半から40代後半で多く見られます。女性の場合には閉経後に発症することが多く、生え際のあたりに影響が出ることは少なく、頭頂部の毛髪が薄くなる傾向があります。

円形脱毛症が自分では気が付きにくいのに対し、AGAについては自ら「頭皮や髪の様子がおかしいようだ」と気づき、来院する患者さんがほとんどです。発症するとまず髪のハリやコシが失われ、うぶ毛のような頼りない毛に変わっていきます。その後にじわじわと脱毛していくので、進行の過程で何かがおかしいと気づく患者さんが多いです。

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検査

AGAの診断には問診(カウンセリング)、頭部撮影による所見確認、ダーモスコピー検査、などを行います。

ダーモスコピー検査とは、本来ほくろや腫瘍などの色素病変を拡大鏡(ダーモスコープ)で観察し、良性か悪性かを判断するために行われるものです。これを頭皮に用い、薄毛部分の毛髪の太さなどを確認することでAGAの診断を行います。毛髪が薄くなっている部分には、太い毛(終毛)と細い毛(軟毛)がまだらに生えています。国際的な診断基準では、薄毛部分に2割以上軟毛化があればAGAが疑われます。また軟毛の毛穴付近がやや茶褐色状になっていることがあります。髪の毛の太さは、側頭部や後頭部の毛髪と比較することで軟毛化を判断します。

また、原因の項目で記載した通り、AGAの発症にはAR遺伝子の繰り返し配列が深く関与していることも知られています。そのため、繰り返し配列を確認する遺伝子検査が行われることもあります。尚、その他の血液検査はAGAの直接的な診断には結びつきません。

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治療

AGAの治療は各種外用薬や内服薬、自家植毛などが行われます。AGAで使用されている薬剤としては、プロペシア®(一般名:フィナステリド)、リアップ®(一般名:ミノキシジル)、ザガーロ(一般名:デュタステリド)の三種類があります。ザガーロは日本において使用開始となってから日が浅いため、効果についての情報は今後さらに蓄積すると考えられています。一方プロペシア®とリアップ®は、どちらも日本皮膚科学会からのAGA診療ガイドラインで「もっとも薄毛治療に有効」とA評価を受けています。単体でも効果は得られますが、併用することで相乗効果が期待できます。 こうした薬剤をしようすることで、多くの方において脱毛症状の進行が止まった、という効果を実感することが可能です。

ただし、治療効果については一定しないこともありますし、使用をやめることで再度脱毛症状も進行します。そのため、若い時期から、気になり始めた時期から治療介入を開始し、治療を継続することが大切になります。

より詳しい情報は、記事①記事②をご参照ください

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