
前の記事「最新の整形外科手術-コンピュータ支援手術とは」で、コンピュータ支援手術のメリットやデメリットについてご説明しました。コンピュータ支援手術はどのような疾患に有効なのか、費用や今後の展望について、コンピュータ支援手術のパイオニアである三井記念病院 整形外科 部長の星地 亜都司(せいち あつし)先生にお話しいただきました。
コンピュータ支援手術は、後述するとおり(記事4「脊椎分離症の手術-こどもに多い分離症とその手術について」)分離症やすべり症にも用いられますが、もっとも有効な疾患は「関節リウマチによる頸椎の脱臼」です。関節リウマチは、手足の関節が自己免疫によって破壊される病気です。主にひざやひじ・手首の関節などに症状が起こりますが、首にも脱臼などの症状があらわれます。首は腰と比べると骨が小さく、椎骨動脈という脳につながる重要な血管が通っているため、固定のためのスクリューの挿入が非常に難しく、腰椎以上に正確さが求められます。このような首の整形外科手術では、コンピュータ支援手術が非常に有用なのです。
ほかにも、側弯症と呼ばれる脊椎の形が正面から見たときに左右に曲がっている状態や、さらに椎体のねじれが伴う状態の場合にも有用です。側弯症の手術対象となるのは、主に女性の中学高校生で、美容的な意味合での治療となります。麻痺や痛みを伴うことの少ない本疾患においては、なおさらスクリューの誤挿入は禁物ですので、コンピュータ支援によるサポートを推奨します。コンピュータ支援手術はすべての整形外科手術で用いられるのではなく、脊椎にスクリューなどの金属片を挿入する際に用いられることが多くあります。
コンピュータ支援手術は、現在保険適用となっています。かつては保険適用でない高度先進医療でしたが、有効性が示され導入する施設も増えたことから、多くの患者さんの身近な手術となってきました。コンピュータ支援手術の技術料として加算されるのは、ベースとなる手術料に加え約2,000円程度ですので、医者と相談したうえで有用と判断された場合、コンピュータ支援手術は考慮すべき選択肢となるのではないでしょうか。
今後の普及が期待されるのは、手術中に撮影できるCTとコンピュータ支援手術との連動です。通常は手術の2〜3日後に再度CTを撮影し、スクリューが正しい位置に挿入されているかを確認します。しかし、手術中にCTで撮影することができれば、手術中にスクリューの位置の確認ができ、必要な場合にはその場で修正することが可能になるのです。患者さんの負担を考慮すると、このような連動は非常に有用ではないでしょうか。
また近年、整形外科領域では、内視鏡による低侵襲の手術も増えています。そこで内視鏡手術とコンピュータ支援手術の連動が期待されます。連動が可能となれば低侵襲の内視鏡手術に「精度」というさらなる武器が加わります。
社会福祉法人三井記念病院 副院長/整形外科部長
周辺で腰部脊柱管狭窄症の実績がある医師
医療法人社団苑田会 苑田第三病院 院長、医療法人社団苑田会 東京脊椎脊髄病センター センター長
苑田第三病院-より体への負担が少ない脊椎脊髄手術で地域の健康寿命延伸へ貢献
足立区の医療を支える苑田第三病院による椎体骨折、腰部脊柱管狭窄症、腰部脊柱管狭窄症、骨粗しょう症、成人脊柱変形(腰曲がり)をテーマにした特集です。
内科、外科、脳神経外科、心臓血管外科、小児科、整形外科、泌尿器科、リハビリテーション科、放射線科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科
東京都足立区伊興本町2丁目5-10
東武伊勢崎線「竹ノ塚」西口 徒歩7分
北里大学北里研究所病院 脊椎センター センター長、北里大学医学部整形外科 准教授
内科、リウマチ科、外科、精神科、呼吸器外科、消化器外科、腎臓内科、整形外科、形成外科、美容外科、皮膚科、泌尿器科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、乳腺外科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、内分泌内科、代謝内科、膠原病内科、脳神経内科、血管外科、病理診断科
東京都港区白金5丁目9-1
東京メトロ日比谷線「広尾」1・2番出口 徒歩10分、東京メトロ南北線「白金高輪」3番出口 徒歩13分
岩井整形外科病院 整形外科 部長
岩井整形外科病院―脊椎脊髄疾患に対し低侵襲な専門的治療を提供する
低侵襲脊椎手術の発展に貢献し続ける岩井整形外科病院による椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症をテーマにした特集です。
内科、リウマチ科、整形外科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、循環器内科、消化器内科
東京都江戸川区南小岩8丁目17-2
JR中央・総武線「小岩」南口 徒歩4分
岩井整形外科病院 整形外科 、岩井FESSクリニック 副院長
岩井整形外科病院―脊椎脊髄疾患に対し低侵襲な専門的治療を提供する
低侵襲脊椎手術の発展に貢献し続ける岩井整形外科病院による椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症をテーマにした特集です。
内科、リウマチ科、整形外科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、循環器内科、消化器内科
東京都江戸川区南小岩8丁目17-2
JR中央・総武線「小岩」南口 徒歩4分
岩井整形外科病院 院長補佐
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内科、リウマチ科、整形外科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、循環器内科、消化器内科
東京都江戸川区南小岩8丁目17-2
JR中央・総武線「小岩」南口 徒歩4分
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両足に、しびれ。歩行障害があり。腰椎の5番が飛び出して寝ると違和感があります。
しびれと歩行障害が、酷い状態です。9年前に、脊椎間狭窄症になり、4番と5番の間から内視鏡手術しました。痛みはありませんが、明らかに5番が飛び出しているようです。両足に、しびれがあり、歩行障害です。レントゲンとMRIを撮りましたが、多少、骨が、狭いところはあるが、神経を圧迫していないので腰には、腰椎に関連性がないと診断されました。原因は、何でしょうか?どのような治療が、必要でしょうか?
お尻、太もも、などしびれ
2年半前に腰痛になり、腰部脊柱管狭窄症L5と診断されました。 その時は歩くのも、しびれも軽くお薬、湿布で治療してました。手術は痩せないとダメと言われました。(157cm71㎏体脂肪39%) 他の病気、卵巣嚢腫(摘出手術済)めまい、大腸ポリープ、萎縮性胃炎、不整脈、左腎嚢胞、変形性膝関節炎、肘痛、1回顔面ふるえ 2015年~2019年まで病気が増えました。 3か月前から水中ウォーキングを週2回位して筋力をつけてましたら、最近急にお尻全体、両太もも、両ふくらはぎが、しびれるようになりました。特に起床時、だんだん椅子に座っててもしびれてます。 もうたくさん病気があるので、手術出来るのか? 一生しびれがとれないのか?寝たきりになるのか? お薬だけでしびれは取れず、どんどん進行していくのか? 手術は出来るだけしたくないです。MRIをとって、詳しい説明や相談は出来にくい近所の脳神経外科は、専門医の紹介をしたがらないです。 どうしたらいいか?
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27年前にと25年前に自然気胸の手術をしました。 レントゲンを撮ると胸の肺の上をの方に棒状の影が写ります。 脊柱管狭窄症のため始めてMRI検査をしましょうかと言われました。 25〜27年前の金属でMRI検査は可能なのでしょうか?
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整形外科で診察を受け1ケ月以上たちます。この間投薬治療を受けています。多少はよくなった気がしますが、今手術を勧められていまして迷っています。他の病院の診察を受けてみたいが何科を受診すればよいか。
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