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インタビュー

公開日 : 2016 年 02 月 22 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

薬疹の原因とはー薬剤の副作用とアレルギーの関係

横浜市立大学附属病院病院長 横浜市立大学医学部皮膚科教授 横浜市立大学大学院医学研究科環境免疫病態皮膚科学教授
相原 道子先生

風邪をひいたときや病気になったとき、私たちは薬を服用します。薬には薬局で市販されているものから医師に処方してもらわないとならないものまで様々な種類がありますが、薬の種類や個々人の体質によっては、薬の成分によってアレルギー反応を起こしてしまい、皮膚に炎症が起きてしまうことがあります。これを薬疹といいます。今回は薬疹の基礎知識について、横浜市立大学附属病院皮膚科教授の相原道子先生にお話し頂きました。

薬の主作用と副作用とは

薬には、主作用と副作用があります。主作用とは、その病気や症状に対して効果をもたらす、薬本来の働きです。たとえば、皮膚発疹にステロイド軟膏を塗ることで炎症が治まる、などが具体例として挙げられます。

副作用とは、その病気や症状に直接効果があるわけではない効き目のことで、別の症状があらわれてしまったり、眠くなったりと好ましくない働きかけをします。重い副作用が出る薬を服用することはそう多くはありませんが、体質によっては一般的に処方される薬でも強い副作用が生じてしまう可能性があります。

薬疹とは?

薬疹とは薬を内服、注射することで生じる発疹のことをいいます。通常、薬は重い副作用が出ないようにつくられていますが、体質によってごく一部の方は特定の薬に対して重篤なアレルギー反応を起こしてしまうことがあります。薬疹は、その薬に対して反応してしまう細胞や抗体を保有している方にのみ生じ、このようにアレルギーを起こしやすくなっている状態になることを薬に感作(かんさ)された状態といいます。

一般的に薬疹は、感作状態になるまで時間がかかり、服用開始後すぐに出るというわけではありません。しかし、一旦感作されてしまうと、即時型では15分~1時間で、遅延型であっても多くは数時間~1日で症状が現れます。

薬疹は軽度であればその薬を服用中止することで治まりますが、重症化してスティーブンス―ジョンソン症候群(SJS)や中毒性表皮壊死症(TEN)、薬剤性過敏症症候群(DIHS)(詳細は記事4『スティーブンス―ジョンソン症候群と中毒性表皮壊死症、薬剤性過敏症症候群―重症薬疹とは』)になってしまうと、集中的な治療が必要になります。

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