院長インタビュー

地域の皆さんのニーズに応え、どのようなときも継続的に医療を受け続けられるよう尽力する横浜鶴ヶ峰病院

地域の皆さんのニーズに応え、どのようなときも継続的に医療を受け続けられるよう尽力する横浜鶴ヶ峰病院
石山 泰二郎 先生

医療法人順正会 横浜鶴ヶ峰病院 血液内科 院長

石山 泰二郎 先生

目次
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医療法人順正会 横浜鶴ヶ峰病院(以下、横浜鶴ヶ峰病院)は、いかなるときも高齢の方が多い地域を支えるために医療を提供しています。また、治療にとどまらず、健康診断などの予防医学にも力を入れ、病気の早期発見・早期治療を目指しています。

同院の診療体制や地域のニーズに合わせた取り組みについて、院長の石山 泰二郎(いしやま たいじろう)先生にお話を伺いました。

横浜鶴ヶ峰病院外観
横浜鶴ヶ峰病院外観

当院は、1982年6月に地域密着型の病院として設立されました。当院がある横浜市旭区は、高齢化率の高い地域になります。そこで、高齢の方に多い病気に対応するために、一般内科をはじめ、整形外科、一般・消化器外科などの診療体制を整えています。また、地域の皆さんのニーズに応える形で、血液内科、泌尿器科、眼科などをそろえました。

どのような年代の方であっても、病気の早期発見と早期治療が重要となります。そこで、当院内に総合健診センターを、鶴ヶ峰駅前に健診と人間ドックに特化した予防医療クリニックを開設しています。特に、予防医療クリニックは駅直結の建物内につくることによって、主婦の方などにもご利用しやすい施設を目指しています。

当院のスタッフが一丸となり、日々の診療のなかで地域の皆さんのニーズをくみ取り、常に応える努力をし続ける所存です。

無菌室を用意している当院では、血液内科で急性骨髄性白血病悪性リンパ腫などの治療に力を入れて取り組んでいます。高齢の方も発症するこれらの病気は、無菌室で長期的な治療を要する場合があります。そのようなときでも、当院では患者さん一人ひとりに一貫した治療と、きめ細やかな看護を行うことが可能です。一方、造血幹細胞移植を行う必要がある患者さんは、途切れることなく治療ができるように、寛解(がんが縮小または消失している状態)にした後、移植認定病院に引き継ぐ体制を取っています。

長期的な治療や入院は、患者さん本人にとって、大きな負担になることは間違いありません。だからこそ、患者さんが治療に専念できるような環境整備に努めてまいります。

リハビリテーションの様子
リハビリテーションの様子

整形外科疾患は、筋力の衰えや腰への過度な負担などによる腰痛、骨粗しょう症を起因とするけがなど、加齢とともに発症しやすくなる病気といえます。そこで、高齢化の進む地域に病院を構える当院では、整形外科の診療体制を整えています。そのなかでも近年は、椎間板ヘルニアなどの脊椎疾患手術に力を入れています。

また、当科では、手術後なるべく早く離床できるように、手術と同様に手術後のリハビリテーションを重視しています。そこで、リハビリテーション科と連携し、可能な限り早い段階でリハビリテーションを開始しています。

当科では、今後も需要が高まるであろう整形外科疾患に対して、総合的に診療を行っていきます。

一般・消化器外科では、胃がん大腸がんといった消化器がんに対する手術を積極的に行っています。外科手術も行っていますが、内視鏡治療に特に力を入れています。

内視鏡治療は、開腹することなく病変部を取り除くことが可能です。そのため、痛みや出血を抑え、早期回復を目指せます。

ただし、消化器がんに対する内視鏡治療の適応は、早期のがんに限られます。そのため、定期的に健康診断人間ドックを受診いただき、がんを早期発見することが大切です。当科では、総合健診センターと予防医療クリニックと連携を図りながら、消化器がんの早期発見と早期治療に尽力しています。

当院は、地域密着型の病院として、地域の皆さんの医療ニーズに可能な限り応えていきたいと考えています。そのひとつとして、近年増加傾向にある前立腺がんの患者さんに対応するために、泌尿器科の診療体制の整備を進めています。

また、地域の皆さんの生活の質を向上させる医療についても充実を図っています。眼科では、加齢などが原因で発症する白内障の手術を積極的に行っています。歯科では、外来での治療にとどまらず、虫歯や誤嚥性肺炎などの予防を目的にした入院患者さんの口腔ケアも積極的に実施しております。

総合健診センター内観
総合健診センター内観

患者さんの「なるべく早く退院して普段の生活に戻りたい」という願いを叶えるためには、病気を早期の段階で発見することが欠かせません。その一環として、当院内に総合健診センターを、鶴ヶ峰駅前には予防医療クリニックを設置し、健康診断人間ドックを実施しています。病気を早期発見し、早期に治療を開始することができれば、体の負担が少ない治療を選択できる可能性も高まります。

また、リハビリテーション科を中心に、手術後に速やかにリハビリテーションを開始し、早期に退院できるよう努めています。今後も、さまざまな角度から地域の皆さんの健康をサポートできる病院づくりを行ってまいります。

看護師の仕事は、病気を理解し、患者さんに適した看護を提供することが大切です。しかし、それ以上に、患者さんの体のみならず、心にも寄り添うことが重要であると考えています。

看護師は、医師よりも長い時間、患者さんと接します。だからこそ、患者さんとのコミュニケーションが欠かせません。当院で働く看護師の方は、患者さん一人ひとりの話をよく聞き、気持ちを察したうえでの看護ができる方が多いと感じています。このような環境で働きたいと思う看護師の方は、ぜひ当院でともに成長していきましょう。

また、当院では准看護師の方が正看護師の資格を取得するためのサポートを行っています。具体的には、当院で勤務しながら看護学校で学べるように勤務時間を調整したり、学費支援を行ったりしています。この取り組みを実施することで、医療現場を実際に経験し、やりがいを感じている准看護師の方がステップアップし、さらに活躍できるようにサポートしていけたらと思っています。

医師の方には、医師の仕事にやりがいを感じていただきたいと考えています。そのために、当院で働く医師の方には、要望や意見を積極的に出していただきたいと思っています。もちろん、全てにお応えすることはできませんが、可能な限りお応えし、職場環境を整えていきます。

当院では、非常勤医から常勤医になり、やがて診療科を担う存在になった先生も多くいらっしゃいます。そういった先生方は、当院の現場のことをよく理解したうえで、日夜診療に励んでくれています。真摯な姿勢で医療に取り組む医師が、当院によりいっそう集まってくれるよう、若手医師の方にとって働きやすい環境となるよう努力を重ねてまいります。

石山先生

当院の患者さんは特に高齢の方が多いため、継続的な治療や長期的な入院を余儀なくされることもあります。そのため、長期療養や入院をする患者さんにも安心して治療を受けていただけるように、スタッフ一同、患者さんに愛情を持って接することを心掛けています。もちろん、病気の早期発見・早期治療ができる体制を整えるための努力も惜しみません。

当院は地域密着型の病院として、地域の皆さんのニーズに応じた医療を提供し続けていきます。そして、地域の皆さんがどのようなときもこの地域で安心して生活し続けられるように、医療で支援してまいります。

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  • 医療法人順正会 横浜鶴ヶ峰病院 血液内科 院長

    石山 泰二郎 先生

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