ねっしょう

熱傷

最終更新日
2018年09月05日
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2018/09/05
掲載しました。

概要

熱傷とは、お湯や化学物質、電気の熱などによって皮膚が障害された状態を指します。いわゆる「やけど」といわれる状態です。

浅い熱傷であれば赤みが生じる程度ですが、熱傷の程度が強くなると水ぶくれを起こしたり、白く変形して瘢痕(はんこん)を形成したりすることがあります。また、熱傷の程度によっては、生命の危機に瀕することもあります。

熱傷が生じた際には、局所を流水で冷却することが重要です。冷却をしつつ、病院へ受診します。

原因

熱傷は、熱湯やホットプレートなどの鉄板、湯たんぽなどによる熱による直接の障害、アンモニアなどの化学物質など多くのものが原因となりえます。

熱傷は、火災など特殊な環境において生じることもありますが、みそ汁やスープ、カップ麺のお湯などをこぼしてしまう、花火をしているときに誤って花火に触れてしまう、など日常生活における小さな事故に関連して生じることもあります。

症状

皮膚にさまざまな症状が生じます。浅い熱傷であれば赤みが生じる程度ですが、熱傷の程度が強くなると水ぶくれを起こしたり、白く変形して瘢痕形成をきたしたりすることがあります。熱傷の深さが強いと、病変部位の痛みを感じなくなってしまうこともあります。

空気の通り道である気道に熱傷が生じている場合には、鼻毛が焦げたり、声がかれたりする症状とともに、呼吸障害が生じます。

関節周辺に熱傷が生じると関節機能の障害を引き起こすことがあります。

また、皮膚の広範囲に熱傷が生じると病変部位からでる浸出液によって水分が多く喪失し、循環動態が不安定になり血圧が低下することもあります。

皮膚病変に感染症が生じると、熱傷の治癒が障害されたり潰瘍が形成されたりすることがあります。

検査・診断

熱傷が生じた際には、熱傷の範囲や深さを正確に評価することが求められます。また、病変部位によっては機能障害を残すこともあるため、体のどの部位に病変が生じているかを詳細に確認します。

熱傷では、循環動態が変動することから臓器障害が生じることもあります。血圧測定や呼吸状態の確認、血液検査や尿検査、心電図検査、胸部単純レントゲン写真なども適宜行われます。

皮膚に感染症を思わせる所見が見られる場合には、局所の培養検査も検討されます。

治療

熱傷が生じた際には、局所を流水にて冷却することが重要です。冷却をしつつ、病院へ受診します。

熱傷では、皮膚病変に対する治療が必要です。ステロイド軟膏を用いて炎症を抑えたり、ワセリンや保護剤を使用したり、局所洗浄を行ったりすることで、皮膚を保護し、清潔にします。皮膚障害の程度が強い場合は、植皮術を含めた手術療法が選択されることもあります。

熱傷では、病変の広さ・部位、汚染状況によって、循環動態や呼吸状態の増悪、感染症の合併などをみることがあります。そのため、点滴治療により循環動態を、気管挿管・人工呼吸管理により呼吸状態を安定させます。また、抗生物質投与により感染症をコントロールします。

重症の熱傷の場合、時間経過とともに全身状態が変動することも懸念されるため、必要に応じて集学的な治療が行われます。

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