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下肢静脈瘤はなぜ起こる?原因や予防法について

下肢静脈瘤はなぜ起こる?原因や予防法について
木川 幾太郎 先生

医療法人横浜未来ヘルスケアシステム戸塚共立第2病院 心臓血管外科部長、 横浜戸塚下肢静脈瘤セン...

木川 幾太郎 先生

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下肢静脈瘤とは、足の皮膚のすぐ下を流れる静脈にある逆流防止弁が壊れ、血液が足首に向かって逆流することで起こります。その結果、血管がボコボコと浮き出る症状が現れる病気です。

それでは、下肢静脈瘤はどのようなことが原因で起こり、どのような予防法があるのでしょうか。今回は戸塚共立第2病院心臓血管外科部長である木川幾太郎先生に、お話を伺いました。

下肢静脈瘤の原因

下肢静脈瘤は、足の皮膚のすぐ下を流れる静脈(表在静脈)にある逆流防止弁が壊れ、本来足首から心臓に向かって流れるはずの血液が、足首に向かって逆流することで発症します。

血液が逆流すると、その下にある静脈が(こぶ)状に拡張して静脈瘤となり、血管が皮膚表面にボコボコと浮き出る症状が現れます。

下肢静脈瘤の発症原因はさまざまですが、発症しやすい要因として主に以下の3つがあります。

立ちっぱなしの状態が続く

立ち仕事に従事しているなどの理由で、日頃から立ちっぱなしの状態が続いていることが、下肢静脈瘤を発生させる原因となります。

足の血液が、重力に逆らいながら心臓へとスムーズに流れることができるのは、ふくらはぎの筋肉が収縮する力(筋肉ポンプ力)がはたらき、血液を上へと押し流しているためです。

しかし、立ちっぱなしなどでふくらはぎの筋肉がゆるんだ状態が続くと、血液はスムーズに流れなくなります。すると、逆流防止弁に通常よりも強い負荷がかかり、逆流防止弁がその負荷に耐えきれずに壊れるために、下肢静脈瘤を発症します。

妊娠・出産による腹圧の上昇

女性が妊娠・出産によって子宮が大きく発達して腹圧(お腹の中の圧力)が上昇することが、下肢静脈瘤を発生させる原因となります。腹圧の上昇により、骨盤内静脈の血流が滞りその影響を受けて下肢静脈の血流も滞って、逆流防止弁が壊れるために、下肢静脈瘤を発症します。

また、妊娠・出産によるホルモン分泌の変化も、要因のひとつであるといわれています。

下肢静脈瘤を発症しやすい体質

下肢静脈瘤は遺伝病ではありませんが、下肢静脈瘤を発症しやすい何らかの体質が遺伝し、下肢静脈瘤を発生させる原因となることがあります。たとえば、逆流防止弁の数が生まれつき少ないことが挙げられます。逆流防止弁の数が少ないと、1つの逆流防止弁にかかる負荷が大きくなるために、逆流防止弁が壊れやすく、下肢静脈瘤を発症すると考えられます。

ウォーキングをしている人

下肢静脈瘤は、日常生活の中で予防できることがあります。下肢静脈瘤を予防するためには、以下のようなことを実践してほしいです。

軽いジョギングやウォーキングは、下肢静脈瘤の予防に効果的です。

足の血液は、ふくらはぎの筋肉ポンプによってスムーズに流れています。そのため、運動によってふくらはぎの筋肉を動かすことは、下肢静脈瘤を防ぐために有効です。

ただし、過度な運動はかえって逆流防止弁に強い負荷がかかるため、無理のない範囲で運動することが大切です。

足のマッサージも、下肢静脈瘤の予防につながります。

足首から太ももにかけて揉み上げると、血液のスムーズな流れをサポートできます。

仕事で立ちっぱなしの時間が長い方は、弾性ストッキングを着用して仕事することをおすすめします。弾性ストッキングとは、下肢を圧迫する医療用のストッキングで、圧迫する力によって血液の流れを促すことができます。

私も心臓血管外科医という仕事柄、長時間の手術で立ちっぱなしの状態が続くことが多いため、手術中は下肢静脈瘤を予防するために、弾性ストッキングを着用しています。

引き続き、記事2『下肢静脈瘤の症状−初期症状はある?』では、下肢静脈瘤の症状についてお話しします。

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  • 医療法人横浜未来ヘルスケアシステム戸塚共立第2病院 心臓血管外科部長、 横浜戸塚下肢静脈瘤センター センター長

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