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下肢静脈瘤の検査・診断方法について
下肢静脈瘤の検査では、下肢静脈瘤そのものの診断はもちろん、下肢静脈瘤と似たような症状が現れるほかの病気を除外することが重要です。今回は戸塚共立第2病院心臓血管外科部長である木川幾太郎先生に、下肢...
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下肢静脈瘤の検査・診断方法について

公開日 2018 年 10 月 05 日 | 更新日 2018 年 10 月 05 日

下肢静脈瘤の検査・診断方法について
木川 幾太郎 先生

医療法人横浜柏堤会 戸塚共立第2病院 心臓血管外科部長  横浜戸塚下肢静脈瘤センター センター長

木川 幾太郎 先生

目次

下肢静脈瘤の検査では、下肢静脈瘤そのものの診断はもちろん、下肢静脈瘤と似たような症状が現れるほかの病気を除外することが重要です。

今回は戸塚共立第2病院心臓血管外科部長である木川幾太郎先生に、下肢静脈瘤の検査方法や、下肢静脈瘤が疑われるときに受診する診療科についてお話を伺いました。

下肢静脈瘤の検査で見分けるべき病気は?

下肢静脈瘤が疑われる症状がある場合、それが下肢静脈瘤の典型的な症状であったとしても、ほかの病気が原因ではないかどうかを必ず確かめる必要があります。

血管の拡張は深部静脈血栓症でもみられることがある

下肢静脈瘤と深部静脈血栓症

下肢静脈瘤の典型的な症状として、血管が(こぶ)状にボコボコと浮き出る症状がみられますが、これが深部静脈血栓症の症状である場合があります。

深部静脈血栓症とは、足の奥深くにある静脈(深部静脈)に血栓が生じる病気です。深部静脈血栓症を発症すると、深部静脈の血流が滞り、本来なら深部静脈を通って流れるはずの血液が、皮膚のすぐ下を流れる静脈(表在静脈)を通って心臓へ流れていくようになります。その結果、通常よりも多くの血液が表在静脈を流れて表在静脈が拡張し、下肢静脈瘤のように血管がボコボコと浮き出る症状がみられます。

深部静脈血栓症であるにもかかわらず、下肢静脈瘤と診断して血管を閉塞する治療をすると、血液の通り道がさらに失われ、症状はかえって悪化します。そのため、血管がボコボコと浮き出ている症状がみられる場合でも、下肢静脈瘤と決めつけず、深部静脈血栓症かどうか鑑別することが非常に重要です。

足のむくみが起こる病気はさまざま

下肢静脈瘤では足のむくみがみられることもありますが、足のむくみは全身に起こるいくつかの病気でも起こる可能性がある症状です。たとえば、先述した深部静脈血栓症や、心不全、腎不全、肝硬変、甲状腺機能低下症などでも足のむくみが生じます。そのため、足のむくみがみられる場合では、全身を検査し、下肢静脈瘤以外の病気を除外することが重要です。

下肢静脈瘤の検査・診断方法

超音波検査

下肢静脈瘤は、カラードプラ法による超音波検査(エコー検査)で診断が可能です。この方法は、超音波を用いて血液の流れを色分けして表示することで、血液の逆流の様子を視覚的に確認できるものです。検査による患者さんへの身体的負担はほとんどなく、外来で検査できます。

造影CT検査・MRI検査

先述の深部静脈血栓症が疑われる場合には、超音波検査(エコー検査)だけではなく、造影CT検査(エックス線を使って体の断面を撮影する検査)やMRI検査(磁気の力を利用して臓器や血管を撮影する検査)を行い、下肢静脈瘤かどうか診断します。

そのほか、生まれつき血管の先天性異常があるクリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群の方は、血管の先天性異常によって下肢静脈瘤が引き起こされることがあります。そのため、造影CT検査やMRI検査によって血管の形状を確認し、血管の異常がないか確認します。

下肢静脈瘤が疑われるとき何科を受診するべき?

下肢静脈瘤は、基本的に心臓血管外科または血管外科で診療します。病院によっては外科で診療している場合もあります。

下肢静脈瘤では皮膚のかゆみや湿疹、潰瘍(かいよう)(深くえぐれたようになった状態)が生じることもあるため、はじめに皮膚科を受診される患者さんも多いです。皮膚科で下肢静脈瘤が疑われると、皮膚科から心臓血管外科または外科に紹介されてくるケースが多いです。

引き続き、記事4『下肢静脈瘤の治療法』では、下肢静脈瘤の治療法について解説します。

 

下肢静脈瘤(木川 幾太郎先生)の連載記事

1986年筑波大学医学専門学群卒業。成人の心臓血管手術を専門とし、心臓弁膜症、冠動脈疾患、大動脈解離、動脈瘤、末梢血管、バスキュラーアクセスなど約3000例以上の手術を行ってきた。「医師としての専門知識を患者様にお伝えしつつ、患者様のご希望に沿った最善のテーラーメイド治療を提供すること」をモットーに日々の診療に従事している。

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