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院長インタビュー

「地域に根ざした高度急性期医療を提供する病院」を目指す福岡和白病院の取り組み

「地域に根ざした高度急性期医療を提供する病院」を目指す福岡和白病院の取り組み
富永 隆治 先生

社会医療法人財団池友会福岡和白病院 院長、九州大学 名誉教授

富永 隆治 先生

目次
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福岡和白病院は、1987年の開院以来、福岡市東区の中核病院として地域に根ざした医療を目指してきました。24時間365日、救急医療を提供することを柱に、地域医療の質の向上に努めています。また、がん治療やリハビリテーションにも力を入れ、地域の方々の求める医療の提供にも取り組んでいます。

病院長である、富永隆治先生にお話を伺いました。

 

福岡和白病院外観(福岡和白病院よりご提供)

当院では、総合診療救急科において救急医療を担い、24時間365日、救急で運ばれてくる患者さんを受け入れています。軽症で入院の必要ない一次救急医療から、手足の切断や脳卒中心筋梗塞などの緊急手術を要する三次救急医療まで対応しています。ただし、小児・重度のやけど・出産における救急医療には対応していないため、そうした場合には初期治療を行った後、他病院の救急救命センターへお願いをしています。

2008年6月より、ホワイトバードと呼ばれる医療搬送用ヘリコプターを運用しています。当院のカバーする診療圏は海に面している地域を含むため、離島や海難事故での救急要請があります。

ホワイトバードの運用により、市内から遠く離れた僻地においても医療提供・患者さんの受け入れ可能な、断らない救急医療を目指しています。また、災害時の患者さんの移送や物資の搬送にも貢献しています。

地域の方の健康を守るために、医師による「健康教室」を実施し、体操の指導や講演を行っています。その中には、応急処置や心肺蘇生の講習会、AEDの使い方等も含まれています。当院内で実施するだけではなく、公民館や学校などにもお伺いしますので、ご希望があればご連絡ください。

これらの取り組みにより、地域の方の健康に対する意識が高まり、結果的に地域の方の命を救うことにつながると考えています。

 

福岡和白病院内観(福岡和白病院よりご提供)

当センターでは、PET検査とPET-CT検査を実施しています。PET検査とは、特殊な検査薬によってがん細胞に目印をつけ、組織やがんの活動状態を調べる検査です。PET-CT検査は、PET検査とエックス線を用い、体の断面を撮影するCT検査を同時に、短時間で行うことができる検査です。

これらの検査により、レントゲンだけでは見つけにくかった初期のがんの発見や、がんの良性・悪性の区別が可能になりました。また、一度の検査で全身のがんの転移判定が行えるため、患者さんの肉体的・精神的負担が軽減しました。なお、PET-CT検査はCT検査も同時に行うので、3次元的な画像診断が可能になります。より精度の高い結果が得られるため、病巣部の正確な位置判定に有効です。

しかし、PET検査にも欠点があり、部位によって目印をつけるための薬が反応しない場合があります。そのため、全てのがんの発見に有効な検査というわけではありません。薬の反応が得られない場合には、PET検査だけでなく、超音波検査や内視外来化学療法センター鏡検査などを併用し、診断を行います。

ガンマナイフ治療とは、主に脳腫瘍に対しガンマ線という放射線の一種を照射する治療のことです。ガンマナイフでの治療のメリットは、開頭手術では難しい、脳内の深い部分の病変に対し、治療を行えることが挙げられます。また、治療後の経過にもよりますが、原則的に2泊3日の入院という短期間での治療が可能になります。これらの理由から、ガンマナイフ治療は、患者さんの負担を減らす治療として有効です。

しかし、全ての脳腫瘍に対しガンマナイフ治療が効果的というわけではありません。そのため、患者さんの脳腫瘍の進行状況やほかの病気がないかを総合的に判断し、治療方針を決定しています。

当院では、外科的治療として、肺がんに対する胸腔鏡手術、消化器がん・泌尿器がんに対する腹腔鏡手術を盛んに行っています。

また、外来化学療法センターを開設し、痛みを和らげる治療の提供を行っています。

当院では、がんに対する幅広い治療の提供で、患者さんのご希望に沿う治療の提供に努めてまいります。

心臓・脳・血管センターは頭文字を取り、HNVCと呼んでいます。当センターは、循環器内科・心臓血管外科・脳神経外科・血管放射線科という血管病に関わる4科を1つのチームとし、活動しています。脳神経外科の中には、脳血管外科領域を専門とする医師が属しており、治療を行っています。

扱っている病気は、脳の動脈がコブ状に膨らんでしまう脳動脈瘤心筋梗塞、足の血液が停滞し血管が浮き出てしまう下肢静脈瘤などがあります。頭から足の先までの血管病を総合的に診断し、治療を行うチームとなっています。

TAVIとは、経カテーテル的大動脈弁植え込み術のことです。大動脈弁狭窄症という心臓の出口である大動脈弁の開きが悪くなり、血液の流れが妨げられる病気に対する治療です。カテーテルを用い、開胸せず、心臓を止めることなく人工弁を心臓に置換します。このような方法を取ることで、患者さんが高齢であったり、ほかの合併症があったりする場合でも治療を受けることが可能となります。

TAVIでの治療は、診療科の垣根を越え、血管病に携わる診療科でハートチームを作り、治療にあたる必要があります。当センターでは4つの診療科による綿密な連携が取れているため、治療から手術後の管理までのサポート体制が整っています。

当センターでは、緊急処置の場合に備え、ドクターカーを配備しています。緊急の処置が必要な患者さんを他病院から当院、診療所から当院に搬送する場合に対応できるよう、ドクターカー要請ホットラインで24時間対応しています。ドクターカーには、心電図モニター・除細動器などの呼吸循環補助装置を装備し、医師・看護師をはじめとするスタッフが緊急手術まで切れ目のない処置を行います。

リハビリテーション科では、病気が発症してからすぐの超急性期から、病気が快方に向かっている時期である回復期、在宅医療の支援までの幅広い期間の治療に携わっています。また、関節痛や歩行障害で手術を希望されない方の運動療法による治療も行っています。以下では当科の特色をご紹介します。

当科では、患者さんの症状に応じ、理学療法・作業療法・言語療法によるリハビリを提供しています。

理学療法では、怪我や病気で低下した運動指導をすることで運動機能の回復を図ります。ここでは、立つ・歩くなどの日常的な動作ができるようになることを目的としています。作業療法では、理学療法で回復した運動機能を日常生活で応用できるようにするために行うリハビリを行います。ここでは、食事や入浴などの身の回りの動作の回復を図ることで、患者さんの自宅での生活や、仕事への復帰を支援しています。言語療法では、発音や発声機能の回復と食事の飲み込み能力の回復を図ります。

当院では手術後だけではなく、手術前のリハビリも実施しています。これにより、手術後の早期回復や合併症の予防を図ることができます。

訪問リハビリテーションでは、当院の理学療法士・作業療法士が患者さんのご自宅を訪問し、ご自宅でよりよい生活を営むためのリハビリを提供しています。運動機能の維持・改善のための寝返りや起き上がりの練習、日常生活能力の向上のための着替え・入浴・食事などの日常動作の練習を行います。

また、在宅でのリハビリにはご家族の支援が欠かせません。そのため、ご家族に向け、手すりの設置や自主トレーニングなどの指導を行い、患者さんがご自宅でのよりよい生活のサポートをさせていただきます。

 

 

当院は、地方の中核病院として、地域に根ざした医療の提供を行っています。新しいことに挑戦する姿勢を持ち、自主的に知識を吸収する意欲のある方にぜひ来ていただきたいです。

また、研修期間3年のうち通算1年、国内または海外での研修を受けることが可能です。地域医療の見識を深めたい方はぜひ当院に学びにいらしてください。

当院は、ホワイトバードによる離島などの僻地も包括する救急医療を行うことで、地域の方に幅広く医療の提供をしていきたいと考えています。また、地域の方への医療知識の講習や実践指導の提供により、健やかな暮らしに貢献していきます。そのために職員一同、医療技術や知識の向上に努め、地域の皆さまの求める医療の提供に邁進いたします。

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  • 社会医療法人財団池友会福岡和白病院 院長、九州大学 名誉教授

    富永 隆治 先生

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