原因
心不全の原因は、心臓自体に問題がある場合と、心臓の機能に間接的な悪影響を及ぼす要因がある場合の2つのタイプに分けられます。
まず、心臓に問題がある病気として挙げられるのは、心筋梗塞、心臓弁膜症、心筋炎、心筋症、先天性心疾患などです。これらの病気は心臓に負担をかけたり、心臓の筋肉にダメージを与えたりすることにより、心臓の機能が低下していきます。
一方、心臓への間接的な悪影響を及ぼす原因としては、高血圧、貧血、甲状腺機能亢進症など心臓に過度な負担を引き起こす病気が挙げられます。また、腎機能の低下によって体液量(血液量)が増えることで心臓に負担が生じ、心不全を引き起こすことも少なくありません。
そのほか、一部の抗がん剤やアルコールなどは心臓の筋肉にダメージを与えることがあり、長期間に及ぶと心不全に移行するケースがあると報告されています。
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