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ぜつがん

舌がん

最終更新日
2020年08月13日
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2020/08/13
更新しました
2017/04/25
掲載しました。

概要

舌がんとは、舌に発生するがんのことです。わが国では、口の中にできる“口腔がん”の約60%を占め、もっともよく見られるがんとされています。60歳代に多くみられ、男性に多いことが特徴です。

舌がんは舌の縁にできやすく、早期の段階では、ただれたり、赤くなったり白くなっている部分を認めたり、口内炎のような病変が現れますが、進行するとしこりを触れるようになり、盛り上がってきたり、くぼんだ潰瘍を形成したりするようになります。その結果、舌の動きが悪くなって物の飲み込みが悪くなったり、言葉を発しにくくなったりすることも少なくありません。また、比較的早い段階で首のリンパ節に転移することもあります。

舌がんの根本的な治療には、がんのある部位とその周辺を切除する手術が中心となります。そのため、進行した舌がんの手術後は切除した部分の味が感じられなくなったり、飲み込みや発声などにも影響を及ぼしたりするなど、治療後も日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。舌がんは虫歯や合っていない入れ歯などによる慢性的な刺激、喫煙・飲酒、不衛生な口腔環境などで発症リスクが上がるため、日頃から口の中の管理や生活習慣の改善を心がけることが大切です。

原因

舌がんのリスクを上げる因子として、喫煙、飲酒、慢性的な刺激、一部ウイルス感染などがあげられます。特に喫煙は非常にリスクが高くなり、舌がんの80%は喫煙によるともいわれています。また、喫煙と飲酒が両方あるケースではさらに発症リスクが上がるとされています。

さらに、舌への慢性的な刺激が加わることで発症しやすくなることが分かっています。具体的には、乱れた歯並びや虫歯、サイズの合わない入れ歯などによる物理的な刺激が挙げられますが、舌がんはそれらの刺激が生じやすい舌の縁に発生しやすいことが特徴です。また、歯周病など口の中が不衛生な状態が長期間にわたって続くと舌がんの原因になることも少なくありません。そのほか、特定のウイルス感染も関与するといわれています。

症状

舌がんの約90%は舌の縁に発生しますが、症状の現れ方は人によって大きく異なります。

多くは発症すると早期の段階では、ただれたり、口内炎のような病変が現れたりしますが、その後、しこりを触れるようになります。通常、早期の段階では、痛みやかゆみなどを伴わない場合も多いため発見が遅れることも少なくありません。

しかし、進行していくと、ただれた部分や口内炎のような病変が抉れたように大きな潰瘍になったり、カリフラワーのように盛り上がったりするようになります。この段階まで進行すると痛みや出血が生じたり飲食物がしみたりするようになり、舌やあごの動きが悪くなっていきます。その結果、飲食物や唾液の飲み込みが悪くなる、発声がうまくできなくなる、口が開きづらくなるといった症状が現れます。また、大きくなった病変が壊死すると悪臭を放つようになり、神経まで侵されると味覚の異常を引き起こすことも少なくありません。

また、比較的早い段階から頸部リンパ節転移を生じやすいことも特徴です。

検査・診断

舌がんの多くは、医師による視診や触診などによって特別な検査をすることなく診断することが可能です。一方で、舌には舌がんと似たような潰瘍や口内炎に似た症状を引き起こす病気もあるため、確定診断のためには病変組織の一部を採取して顕微鏡で詳しく観察する“病理検査”が必要になります。

また、舌がんは早い段階でリンパ節転移を起こしやすいため、病理検査で確定診断が下された場合はCTやMRI、PET検査などを行って病変の大きさや広がり、転移の有無などを調べることが一般的です。

治療

舌がんの治療は主に手術、放射線療法、薬物療法(抗がん剤治療)から成り立っており、進行した舌がんではこれらを組み合わせて行います。基本的に、舌がんは手術によって病変部分を切除することが重要になってきます。また、頸部リンパ節に転移が生じているときは、周辺のリンパ節も含めて広く切除する“頸部(リンパ節)郭清術”を行います。

早期段階で手術をした場合は、舌を切除する範囲も少ないため術後の味覚や飲み込み・発声などの機能に大きな支障をきたすことはありません。一方で、がんが進行して大きくなった段階で手術を行う場合は広範囲に舌を切除しなければならず、場合によっては失われた舌の代わりに太ももやお腹の組織を採取して新たな舌を形成する“再建術”を行うことになります。さらに、頸部のリンパ節転移の状況などにより、放射線療法や薬物療法(抗がん剤治療)を組み合わせて行います。

また、手術後は飲み込みや発声などのリハビリテーションを継続して行わなければならず、進行した舌がんの治療は長い時間を要します。

予防

上でも述べたとおり、舌がんの主なリスクを上げる因子は喫煙・飲酒が第一です。舌がんを予防するには禁煙をし、過度な飲酒を避けることが大切です。

また、歯並びや虫歯、入れ歯などが舌に当たって刺激を受けている状態や口の中が不衛生な状態は舌がんのリスクになるので、思い当たる原因がある場合は適切な歯科治療を受けるようにしましょう。

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