原因
髄膜炎は、原因によって、大きく感染性と非感染性に分けられます。
感染性
主にウイルスが原因となります。特に、夏風邪(手足口病やヘルパンギーナ等)を引き起こすエンテロウイルスは、ありふれた病原体であり、小児(特に幼児期)のウイルス性髄膜炎の原因の多くを占めます。その他、おたふく風邪の原因ウイルスであるムンプスウイルスや、ヘルペスウイルス、日本脳炎ウイルス、HIVも髄膜炎の原因となります。
細菌性髄膜炎はウイルス性に比べて重症になることが多く、年齢に応じて原因菌が異なります。新生児では、膣によくみられる菌のB群連鎖球菌や、大腸菌が原因となることが多いです。また、乳児期中盤以降では、少しずつ行動範囲が広がることを反映し、気道感染の一般的な原因である肺炎球菌やインフルエンザ桿菌(Hib)、髄膜炎菌、リステリア菌などが原因となります。
真菌(カンジダ、クリプトコッカス、アスペルギルス等)や結核等による髄膜炎は、主に免疫機能が落ちたお子さん(ステロイドを長期に内服しているなど)にみられます。
非感染性
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