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STD

別名:性行為感染症

目次

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概要

STDとは、Sexually Transmitted Diseaseの略で、日本語では性感染症のことをさします。性行為感染症と呼称されることもあります。

性的な接触によって発症する感染症の総称であり、性器クラミジア感染症、淋菌感染症、梅毒、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、B型肝炎、後天性免疫不全症候群(AIDs)などが代表例として知られています。

STDは、オーラルセックスやアナルセックスなどを介しても感染が成立します。性感染症の症状は必ずしも性器に起こるばかりではなく、口腔内やそのほか全身各所に症状が出現します。
STDを考えるうえで重要なのは、病原体に感染したからといって必ずしも明らかな自覚症状を伴うわけではないことです。すなわち、無症状でも病原体に感染していることがあるため、知らないうちに他人に感染を拡大させてしまうリスクがあります。STDに対して治療介入を行うことで、病状をコントロールしたり、病気によっては完全に病原体を体内から排除したりすることも可能です。

STDは、性活動のある方であれば誰でも感染・発症しうることを念頭に置き、異常が生じた場合には検査を行うことが重要です。
 

原因

STD(Sexually Transmitted Disease)は、性的な接触によって発症する病気をさします。ここでいう性的な接触とは、男女間の性交渉に限らず、オーラルセックスやアナルセックスも含みます。

STDには、多種多様な病気が含まれます。日本性感染症学会によると、梅毒、淋菌感染症、性器クラミジア感染症、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、性器伝染性軟属腫、腟トリコモナス症、細菌性腟症、ケジラミ症、性器カンジダ症、非クラミジア非淋菌性尿道炎、軟性下疳、エイズ、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、赤痢アメーバの17種が性感染症としてガイドラインに記載されています。
 

症状

STDには多種類の病気が含まれるため、症状の出現様式もさまざまです。たとえば、淋菌やクラミジアなどは尿道炎をきたすことがありますが、尿道炎の出現の仕方も両者には差があります。淋菌による尿道炎は排尿時痛が強く短期間で発症し、尿道から膿の排泄がみられます。一方、クラミジアによる尿道炎はそれほどの急激な経過をたどることは多くなく、排尿時痛も軽い傾向にあります。そのため、クラミジアでは病気を認識しにくい場合もあるため、他者にも病気を移してしまうリスクが高いともいえます。

アナルセックスを介してSTDに感染すると直腸炎を発症して、排便時の痛みや違和感、肛門からの出血などが出現します。また、性器周辺に潰瘍やびらんといった粘膜病変があらわれることもあります。

ほかにも、おりものの増加や悪臭、腹痛や不妊症などをきたすこともあります。病原体はオーラルセックスでも感染が成立するため、口腔内に病変を引き起こすこともあります。
 

検査・診断

STDは、感染リスクを高めるような性活動歴が重要になるため、問診で性活動の状態などを聞きます。次に身体診察を実施して、泌尿生殖器や直腸などに病変などが出現していないか確認します。

その後、STDを引き起こしている病原体を調べるため、腟や尿道から分泌物などを採取して検査を行います。病気によっては血液検査で病原体を調べることもあります。なかには自覚症状が乏しいものあるため、STDの検査では複数の病気を調べることもあります。
 

治療

STDの治療は、クラミジアであればマクロライド系やニューキノロン系の抗生物質、HIVであれば抗HIV薬を1剤、赤痢アメーバであればメトロニダゾールといったように、それぞれに適した治療薬を使用します。

STDは自分だけ治療してもパートナーが発症したままでは繰り返し感染・発症してしまうため、本人だけでなくパートナーの治療も必要になります。STDは、不特定多数の人との性交渉やアナルセックスで発症のリスクが高まります。感染が心配な状況においては、そもそも性活動を行わないことが重要です。

性交渉をする際には、適切にコンドームを使用し、STD感染のリスクを抑えることも重要です。
 

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