喀血:医師が考える原因と受診の目安|症状辞典

喀血

受診の目安

夜間・休日を問わず受診

急ぎの受診、状況によっては救急車が必要です。
どうしても受診できない場合でも、翌朝には受診しましょう。

  • コップ1杯程度以上の血を吐いた
  • 意識が遠のく、胸痛、息が苦しいなどの症状がある
  • コールタールやコーヒーかすのような下痢・嘔吐がある
  • 胸や背中を強くぶつけた心当たりがある

診療時間内に受診

翌日〜近日中の受診を検討しましょう。

  • 血痰が続いている
  • 咳、体重減少、微熱がある
  • 周囲に結核にかかった人がいる

場合によって受診を検討

気になる・困っている場合には受診を検討しましょう。

  • 鼻血や歯茎からの出血など原因がわかっており、その後繰り返さない
メディカルノート編集部 [医師監修]

メディカルノート編集部 [医師監修]

目次
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  1. 喀血を起こす病気
    1. 病院に行く目安とポイント

喀血(かっけつ)とは、気管支や肺などの呼吸器から出血した血液を口から吐くことを指し、多くの場合咳とともに泡の混じった真っ赤な血液を吐き出します。

  • 風邪のような症状が続いて、咳をしたら真っ赤な血が口から出た
  • 最近少し息苦いような感じがして、たまに咳とともに血が出ることがある
  • 食事のときにむせて吐いたら吐いたものに血が混じっていた

喀血は呼吸器からの出血によるもので、ふつう何らかの病気の症状のひとつとして現れます。似た症状に吐血(胃など消化管からの出血)がありますが、いずれにせよ速やかに受診するべき症状です。

喀血の多くは気管支や肺の病気によるもので、さまざまな病気が原因となって起こります。

気管支炎

気管支とは、気管から肺までの間に位置する部分を指し、この気管支に炎症が生じた状態を気管支炎といいます。

(たん)を伴う咳が主な症状で、喀血や血痰を伴うこともあります。また、発熱や食欲不振、体のだるさなどの全身症状が生じる場合もあります。

気管支拡張症

気管支拡張症とは、何らかの原因によって気管支が広がってしまった状態を指します。

気管支が広がると痰と咳がでるようになり、気管支の血管が傷ついて喀血が生じることもあります。また、肺の感染症を合併することが多く、その場合には発熱したり呼吸が苦しくなることもあります。

感染症(結核、肺炎、真菌症など)

結核菌が原因となる結核、ウイルスや細菌などで肺に炎症が起きる肺炎、真菌(カビ)に感染する真菌症など、肺の感染症でも症状のひとつとして喀血がみられます。

喀血のほかに、いずれも咳や熱が長く続く、体のだるさ、息苦しさが典型的な症状です。

肺がん

肺がんとは、肺に発生するがん(悪性腫瘍)のことで、肺そのものに発生したものを原発性肺がん、他の臓器から転移したものを転移性肺がんといいます。

肺がんの種類や発生部位、進行度によって症状は異なりますが、主に咳や痰、喀血、体重の減少、体のだるさ、胸痛などが現れます。無症状であることも少なくありません。

肺塞栓(はいそくせん)

肺塞栓とは、肺動脈に血液の塊(血栓)が詰まる病気のことです。

もっとも多い症状が息苦しさで、次いで胸痛(息を吸い込むとき)がよく起こるといわれています。喀血を伴うことも多く、重症の場合には失神やショックに陥ることもあるため、速やかな受診が必要です。

喀血は肺の病気で起こるものです。もし喀血があった場合には病気のサインと捉え、できるだけ早く病院を受診しましょう。

喀血であると判断ができる場合には呼吸器科への受診でよいですが、吐血などとの区別が自分ではわかりづらいこともあります。迷う場合にはまず内科へ受診しましょう。

診察を受ける際には、いつ何がきっかけで喀血が起きたのか、どのくらいの出血量か、血は何色か、他の症状などを具体的に伝えましょう。出血量や血の色に関しては口頭で伝わりにくいことが多いので、スマートフォンなどで写真を撮っておくのもよいでしょう。