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インタビュー

公開日 : 2015 年 09 月 06 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

関連痛とは? 痛みの場所と原因となるトリガーポイントは異なる場合が多い

トリガーポイントは、「関連痛」を引き起こすことがあります。つまり、「痛みの原因となる部分」と「患者さんが実際に痛みを感じている部分」が異なるのです。これはどのような仕組みで起こり、また診断はどのように行われるのでしょうか。引き続き、木村ペインクリニックの木村裕明先生にうかがいました。

関連痛とは?

関連痛のメカニズムとしては、「収束―投射説」や「サイレント・シナプス説」などが提唱されていますが、まだ正確にはわかっていません。筋膜の連鎖も関連していると考えています。

トリガーポイントによる関連痛は、非常に重要な問題です。なかなか改善しない痛みの場合、この関連痛とトリガーポイントが離れているケースが多く見られます。関連痛とトリガーポイントが一致している場合は、患者さん自身でマッサージをしたりして治ってしまうこともありますし、治療するとしても簡単です。

問題は、トリガーポイントと関連痛が離れている場合です。患者さんが訴える痛みの場所と原因となるトリガーポイントが離れています。患者さんの訴えを聞いても、そのポイントは分かりません。では、この親玉のトリガーポイントをどうやって見つければよいのでしょうか。

まず、「関連痛パターン」というものがあります。ここには、関連痛とトリガーポイントのよくある関係が図示されています。そのほかに、私の所属しているMPS研究会では、動作分析によって罹患筋(痛みの原因のある筋肉)を診断する方法が研究されています。罹患筋がわかれば、その中にあるトリガーポイントの治療はそれほど難しくありません。

症状の連鎖とは?

トリガーポイントは、症状の連鎖を引き起こす点にも特徴があります。トリガーポイントを治療せずに放置すると、筋膜が連続しているその他の部分にも緊張が生じて新たなトリガーポイントを生み、症状を複雑にし、長引かせることがあります。この連鎖を防ぐために、早期にトリガーポイントの治療を行うことが重要なのです。