「アトピー性皮膚炎はずっと続くのか」「一生治らないのではないか」という不安をお持ちの患者さんもいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、そんなことはありません。適切な治療を行えば必ず治る病気です。治療を継続することの大切さについて、東京逓信病院 副院長の江藤隆史先生にお話し頂きました。
「一度アトピー性皮膚炎が治ったのに、また再発した」という患者さんがおられます。それは例えるならば虫歯と同じです。虫歯にならないよう歯を磨くように、アトピー性皮膚炎の場合はアトピー性皮膚炎にならない・悪化しないように、保湿や薬物で治療を行うことが必要です。つまり、毎日歯を磨いて虫歯を防ぐことと同じように、アトピー性皮膚炎もスキンケアを毎日続けることが大切なのです。
多くの患者さんは、皮膚の炎症が落ち着くと薬をやめたくなります。しかし、皮膚の下では炎症がまだ続いているので、治療を止めると症状が再発し、皮膚が黒ずんだり、重症化して赤ら顔になったりすることもあります。ですから、医師の指示のもと、継続して治療を続けてください。これが症状を改善する最短の方法です。
また、医師の説明では不十分なことも多いので、じっくり看護士さんに外用指導をしてもらうことも大切でしょう。そのような指導を含め、今後も正しい治療法を広めることが私のミッションだと思っています。
私の病院では「アトピー教室」を行っています。FTUによる外用療法の徹底指導について・アトピー性皮膚炎の合併症について・スキンケアの重要性などについて、直接お伝えしています。患者の皆さんとも意見交換も行い、理解を深めてもらっています。また、患者会の学習会(日本アレルギー友の会など)に参加し、勉強して頂くことも重要です。
重症・軽症に関わらず、アトピー性皮膚炎で悩んでおられる患者さんに私がお伝えしたいことは、根気良く適切な薬の使い方で治療を続ければ症状も軽減し、少量の薬だけまたはスキンケアだけで、よい肌の状態を保つことができます。ですから、今のご自身の状況に悲しまず、決してあきらめず、顔をあげて、前を向いて歩いてください。自分の人生をもっと楽しめる日が必ず来るはずです。
あたご皮フ科 副院長
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手湿疹ですが、痒みと痛みがともなっています。
体が温かくなると痒くなり、身体が冷えたり乾燥していると痛み出します。寝ている時にかきむしっているみたいで(無意識です)一向に良くなりません。皮膚科に通って飲み薬と塗り薬ももらいましたが、使ってはいますが完全には治りません。かきむしっている所はかき餅の表面みたいにひび割れて、つゆが出てきたりしてます。
IgEについて
血液検査をしたらIgeが558ありました。基準上限値が250なのでかなり高いと思います。 自覚症状等特にありません。これが高いとなにか不具合がでるのでしょうか
慢性的な皮膚炎
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