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鼻血

鼻

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概要

鼻血とは、鼻から血が出る症状のことを指します。主に鼻の入口の約1~2cmのところにある毛細血管が傷つくことによる出血で、適切に止血を行えば大抵20分以内におさまります。適切な止血方法は以下の通りです。

①鼻には何も詰めない

②出血のある方の鼻も出ていない方の鼻も、小鼻の両脇をつまむようにして圧迫する。この際、強く抑えるのではなく、血が垂れてこない程度になるべく優しく圧迫する。

③姿勢は椅子に腰掛け、顎を引いた状態がよい。鼻血が出てこないように上を向くことは避ける(鼻血が喉に周り、血液を飲み込んでしまう原因になる)。

④口の方に血液が回ってきた場合には、飲み込まずに吐き出す。

⑤20分程度圧迫を続け、そっと手を離して止血を確認する。合間で血が止まったか、手を離して確認したりしない。

⑥まだ止まっていない場合には再度上記を繰り返す。

鼻をぶつける、鼻をかむ、鼻をいじるなどでよく起こる鼻血ですが、何もしていないのに頻繁に鼻血が出る、上記の方法を試しても血が止まらない場合には、より太い血管が傷ついている場合や、何らかの病気が原因になっていることもあります。

原因

鼻の中は柔らかく弱い粘膜でできていて毛細血管が多く存在することから、鼻を強くかむなど少しの刺激で容易に鼻血が出てしまいます。このような日常生活上の原因で起こるものが大半を占めますが、外傷や病気も鼻血の原因に挙げられます。

外傷が原因の鼻血

鼻や鼻の周辺の打撲・骨折で、鼻の中の血管が傷ついて鼻血が出ることがあります。外傷の程度が強い場合や出血部分によっては鼻血が大量に出ることもあります。また、鼻血とともに外傷部位の腫れや痛み、変形がよくみられます。

頭を強く打って頭の骨が折れた場合などでは、鼻や耳、口から水のようにサラサラした出血がみられる場合もあります。これは頭蓋骨骨折で脳脊髄液がもれて、血に混じっているものです。重症のサインです。

病気が原因の鼻血

発症頻度の高いものとしては風邪やアレルギー性鼻炎などが挙げられ、鼻水やくしゃみなどで鼻の粘膜が弱くなって鼻血が起こることがしばしばあります。

発症頻度の低いものとしては血液の病気や血管がもろくなる病気などがあり、鼻への刺激とは関係なく頻繁に鼻血が出ることが多い傾向にあります。このような病気では鼻血だけでなく歯茎からの出血、血尿や血便が出る場合や、皮膚に青あざができる場合もあります。

日常生活が原因の鼻血

鼻血の多くは鼻の入口から約1~2cmのところの出血です。約1~2cmのところには毛細血管が集中していることから、鼻をかむ、鼻をいじるなどして、この血管が傷つくと鼻血が起こります。

鼻血の原因となる具体的な病気については以下の記事を参照してください。

症状

鼻への刺激が原因となって鼻血が出ることが多いですが、原因によっては鼻水(鼻づまり)や鼻の痛み、鼻の腫れなどが伴うこともあり、このような場合には病気や外傷が原因になっている可能性が考えられます。

また、鼻血の量が多い場合、多量に飲み込むことで吐き気が起こることもあります。

鼻血に伴って起こりやすい症状の詳細については以下の記事を参照してください。

また、勘違いされやすい症状に吐血と血痰(痰に血が混じる)があります。鼻血は鼻から、吐血と血痰は消化管や呼吸器から血が出る症状です。鼻で出血した血液が口に流れることがありますが、鼻血ではなく吐血や血痰であれば原因が大きく異なります。

勘違いしやすい症状の詳細については以下の記事を参照してください。

 

治療

鼻血の治療の第一は止血になりますが、出血部位や原因などによっては追加の治療が必要になる場合があります。一般的に行われることの多い治療には以下のようなものがあります。

外傷が原因の鼻血の治療

まずは止血を行います。現在行われている主な止血法は「パッキング」と呼ばれるもので、ワセリンなどを塗ったガーゼを鼻の中に入れ、出血部分を圧迫します。

打撲に対しては止血のみで終わるのが一般的ですが、骨折においては骨折部位や程度によって手術が行われることもあります。外傷で骨折しやすい鼻骨は、必ずしも手術が必要というわけではなく、見た目が気になる場合にのみ、主に鼻の穴に器械を入れてずれた骨を元に戻す手術が行われます。

病気が原因の鼻血の治療

病気が原因の場合も、まずは圧迫止血を行います。風邪やアレルギー性鼻炎などの病気に対しては薬物療法が主体になりますが、血液の病気などに対する治療は薬物療法や化学療法(抗がん剤治療)、手術など多岐に渡ります。病気によっては1年程度の長期的な入院が必要になる場合があります。

日常生活が原因の鼻血の治療

鼻をかむ・いじるなど日常生活が原因の鼻血であれば、基本的に治療は止血のみです。

頻繁に繰り返している、刺激を与えていないのにいつも決まった側の鼻から出血が起こるような場合には、特定の場所の血管が破れやすくなっている場合があります。このようなときにはレーザー治療を受けることができる場合もありますので、耳鼻咽喉科で相談するとよいでしょう。

「鼻血」に関連する他の症状