足の裏がかゆい:医師が考える原因と対処法|症状辞典

足の裏がかゆい

受診の目安

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翌日〜近日中の受診を検討しましょう。

  • かゆみ、皮が剥ける、爪が白くなる、発疹(ほっしん)などの症状がある
  • 清潔などを心がけてもよくならない

場合によって受診を検討

気になる・困っている場合には受診を検討しましょう。

  • 短時間でよくなり、その後繰り返さない
  • 汗の量が多いと感じる
[医師監修] メディカルノート編集部

[医師監修] メディカルノート編集部

足の裏のかゆみは蒸れなどで一時的によく起こりますが、かゆみが持続したり繰り返したりするような場合、湿疹が伴うような場合には、病気が原因となっている可能性があります。

  • 最近、足の裏を洗わないでいたら、皮膚がジュクジュクしてかゆみが出てきた
  • 急に足の裏に小さな水疱がたくさんできた…かゆくて掻いたら水疱が潰れてさらにかゆくなる
  • 子どもが裸足になって外で遊んだ後に、足の裏に湿疹が出て痛がゆいといっている

このような場合、何が原因でかゆみが起こっているのでしょうか。

足の裏にかゆみが生じる病気というと、多くの方が水虫を想像することでしょう。しかし、足の裏のかゆみは他にもさまざまな病気が原因となって引き起こされます。

水虫

水虫とは、白癬菌というカビが繁殖して起こる皮膚の病気のことで、「白癬(はくせん)」とも呼ばれています。足の指の間や足の裏など蒸れやすい場所に発症することが多く、温泉やプールなどで移ることもあります。カンジダ菌という別のカビが原因となることもあります。指の間に発症すると主にジュクジュクした皮膚症状、足の裏に発症すると主に水疱が現れ、多くはかゆみを伴います。かかとはカサカサになりますが、あまりかゆみを伴いません。

水虫
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掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

掌蹠膿疱症とは、手の平や足の裏などに白い膿をもった水疱が生じる病気です。

初期には小さな水疱が生じ、次第に膿をもった水疱(膿疱)へと変化します。その後、水疱が破れてかさぶたとなり、角質が剥がれ落ちるようになります。発症部分にかゆみが生じることが多く、ほかにも痛みや爪の変形などの症状が伴う場合もあります。

また、胸肋鎖骨過形成症と呼ばれる病状を併発することもあり、その場合には胸骨や肋骨、鎖骨が膨張して痛みが伴うようになります。

掌蹠膿疱症
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汗疱(かんぽう)

汗疱とは、手の指先や足の裏などの水疱が多数生じる病気で、強いかゆみを伴うのが特徴です。水疱の大きさは粟粒大であることが多く、ときにはそれ以上になることもあります。

汗疱では水疱ができてから3週間ほどの経過で水疱が破れて、表面の皮膚が剥がれ落ちるという経過をたどりますが、治癒過程で再発することも少なくありません。

汗疱
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接触皮膚炎

接触皮膚炎には一次刺激性とアレルギー性があります。

一次刺激性接触皮膚炎とは、刺激物質が肌に接触すること生じる、また誰にでも生じうる皮膚炎のことをいいます。強い酸・アルカリといった化学物質、毛虫の毛、昆虫の毒、金属など、原因となるものは多岐に渡り、多くは触れた部分にのみ症状が現れます。

一方、アレルギー性接触皮膚炎は、アレルギー物質に対して免疫反応を獲得した一部の方に生じます。初めて使用したものには生じませんが、使用しているうちに皮膚炎が生じます。

接触皮膚炎では湿疹が生じ、炎症反応によって赤みやかゆみ、痛みを伴うこともあります。

接触皮膚炎
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皮膚掻痒症(ひふそうようしょう)

皮膚掻痒症とは、かゆみの原因となる明らかな湿疹がないにもかかわらず、かゆみが生じる状態を指します。

皮膚掻痒症の種類は、ほぼ全身がかゆくなる汎発性皮膚掻痒症と、一部のみがかゆくなる限局性皮膚掻痒症に大きく分類され、限局性皮膚掻痒症では陰部や肛門周囲が多いものの、足の裏に生じることもあります。

また、かゆみが生じたときに掻くなどして二次的に湿疹や苔癬化(たいせんか)(皮膚がゴワゴワと硬くなる状態)を伴う場合もあります。

掻痒症
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乾癬(かんせん)

乾癬とは、主に赤く盛り上がった皮膚の上に鱗屑(りんせつ)(カサカサした白い粉)が厚く付着する皮膚の病気です。

頭皮や肘、膝、おしり、爪、手・手の平、足・足の裏など、上記の皮疹が現れる部位はさまざまで、局所的に生じることもあれば全身に生じることもあります。

また、乾癬にはさまざまな種類がありますが、皮疹にかゆみが伴うことが多く、種類によっては関節炎による痛みや爪の変形などの症状が現れる場合もあります。

乾癬
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足の裏のかゆみが長く続いている場合、もしくは繰り返している場合や、湿疹などの皮膚症状が伴っている場合には、一度皮膚科への受診を考えましょう。また、かゆみが強く寝られないなど日常生活に支障をきたしている場合には、早めに受診するようにしましょう。

受診の際には、かゆみが出始めた時期、かゆみが出たきっかけ、皮膚症状などについて具体的に伝えましょう。皮膚症状は時間とともに移り変わりやすいため、スマートフォンなどで写真を撮っておき、受診時に医師に見せるとよいでしょう。

病気だけでなく、日常生活が原因となって足の裏にかゆみが起こることもあります。原因としては主に以下が挙げられます。

靴や靴下によって足が蒸れると、皮膚がふやけて刺激に敏感になるほか、汗に含まれている成分や汗にほこりなどがつくことで、かゆみが起こる場合があります。

また、蒸れは細菌やカビなどの繁殖を促すために、水虫など感染症の原因にもなります。

蒸れを解消するために

蒸れ対策には、適度に靴を脱ぐ、通気性・吸湿性の高い靴や靴下を履く、吸湿性の高い中敷きを利用するなどが効果的です。特に夏は蒸れやすいため、積極的に対策をとるようにしましょう。

また、水虫は原因菌が皮膚内に侵入して感染が成立するまでに最低24時間かかるとされています。感染を防ぐために、1日1回は必ず足を洗い、清潔な状態を維持しましょう。

上で挙げたような対策を講じてもよくならない場合には、病院への受診を考えましょう。思いもよらぬ原因が隠れていることがあります。