発疹:医師が考える原因と対処法|症状辞典

発疹

受診の目安

夜間・休日を問わず受診

急ぎの受診、状況によっては救急車が必要です。
どうしても受診できない場合でも、翌朝には受診しましょう。

  • アレルギーのあるものに接触した心当たりがあり、唇や顔の腫れがある
  • 高熱がある

診療時間内に受診

翌日〜近日中の受診を検討しましょう。

  • 発熱がある
  • 発疹(ほっしん)のある部位に痛み、かゆみ、腫れがある
  • 周囲で似た症状が流行している

場合によって受診を検討

気になる・困っている場合には受診を検討しましょう。

  • 虫刺されなど原因がわかっており、時間の経過とともによくなる
門野 岳史 先生

[監修] 門野 岳史 先生

聖マリアンナ医科大学皮膚科 教授

発疹

発疹とは皮膚に現れる吹き出物や水疱など、目で見てわかる皮膚の変化を表す言葉です。かゆみや赤みなど、さまざまな他の症状を伴う事ことがあります。

  • 何も心当たりがないのに、赤いブツブツが出てかゆくなってきた
  • 冬になると皮膚が赤くなってかゆくなる
  • 顔や肘など一部分に赤いガサガサした発疹が出たり治ったり繰り返している

このような症状が現れたとき、考えられる原因にはどのようなものがあるのでしょうか?

発疹は皮膚の病気が原因となる事はもちろん、時には体の病気が原因となって起こる事もあります。

発疹を引き起こす原因は多岐にわたり、中には体の病気の症状のひとつとして現れることもあります。

乾燥性湿疹

乾燥性湿疹は名前の通り皮膚の乾燥が原因で生じる湿疹で、皮脂欠乏性湿疹とも呼ばれます。

皮膚の乾燥が進んで柔軟性が失われるとひび割れや皮むけが起こり、さらに進行すると強いかゆみや赤み、水ぶくれなどになることがあります。

乾燥性湿疹は全身に起こりますが、特にすねや腰回り、背中など乾燥しやすい場所に出やすいことが特徴です。

かゆみに任せて掻けば掻くほど皮膚は傷ついてしまうため、たかが乾燥肌と考えず適切に対応する事が大切です。

蕁麻疹

蕁麻疹は突然皮膚の一部が蚊に刺されたように赤くくっきりと盛り上がりますが、しばらくすると消えてしまいます。通常、蕁麻疹が消えた後は、一旦すっかり元どおりになりますが、繰り返すこともしばしばあります。また蕁麻疹ではかゆみだけでなく、チクチクとした感じや焼けるような感じを伴うこともあります。

原因には様々なものがありますが、一部はアレルギー反応によって起こるとされています。

蕁麻疹
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アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、皮膚の表層に慢性的に生じるかゆみを伴う皮膚炎です。皮膚の乾燥やバリア機能の異常など皮膚に何らかの異常があり、そこへ外部からの刺激やアレルギー反応が加わって生じると考えられています。そのため、アレルギーを起こしやすい人に多く見られるといわれています。

発疹の色や強さ、部位は様々ですが強いかゆみを伴います。特に関節部分にできやすく、皮膚が乾燥してカサカサしている状態から硬くゴワゴワした状態を経て、腫れて汁が滲み出るような状態まで、重症度には段階があります。

アトピー性皮膚炎
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薬疹

薬疹とは、薬の成分に対するアレルギー反応として生じる発疹のことです。ほとんどの場合、原因となっている薬の投与を中止すれば薬疹は徐々に消失します。

典型的な症状は、発赤、水疱、蕁麻疹、かゆみが挙げられますが、まれに皮膚がただれたり、目や唇などがただれるといった重い症状が出ます。

初めて飲む薬を飲んだ時など、心当たりのある場合には処方を受けた病院ですぐに相談しましょう。

薬疹
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感染症による発疹

みずぼうそうやはしか、風疹、手足口病などの感染症の症状として発疹が現れることもあります。感染症による発疹の場合は、発疹単独で症状が現れることはなく、発熱や倦怠感などの随伴症状があることが特徴です。

発疹だけでなく全身の症状もあった場合には、早めに皮膚科もしくは内科を受診しましょう。

水痘
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麻疹
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風疹
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手足口病
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接触皮膚炎

接触皮膚炎とは、特定の物質に直接触れることで皮膚に炎症が生じる疾患で、いわゆる「かぶれ」です。接触皮膚炎の原因は化学物質によるものとアレルギー反応によるものがあります。

化学物質・アレルギーいずれの原因でも、原因の物質に触れた部分の発疹やかゆみが出ます。発疹の出方はさまざまですが、赤みや痛みを伴うこともあります。

接触皮膚炎
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帯状疱疹

過去にみずぼうそうにかかった事のある人の体内には、みずぼうそうウイルスが潜んでおり、何らかのきっかけでこのウイルスが再び活性化する事があります。この状態が帯状疱疹で、体の一部分にピリピリとした痛みや水疱などの症状が現れます。最初は痛みや痒みだけで、後から発疹が出てくることもよくあります。

痛みが強いことが多く、長引く場合もあります。疑わしい場合には早めに皮膚科で治療を受けましょう。

帯状疱疹
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尋常性ざ瘡

尋常性ざ瘡は、顔面や上半身にできる吹き出物で、一般的にはニキビと呼ばれるものです。皮脂や角質などが毛穴を塞ぎ、そこで細菌が繁殖することでニキビができます。

主に思春期に悪化し、その後次第に軽快します。しかし大人になっても症状が続く人や大人になって初めて尋常性ざ瘡ができる人もいます。

にきび
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光線過敏症

光線過敏症は日光によって引き起こされる免疫系の反応で、日光アレルギーとも呼ばれます。光線過敏症の原因は遺伝性、代謝異常、アレルギー等ありますが、なかでも薬剤によるものの頻度が高いとされています。

光線過敏症では、日光に晒された部分の皮膚が赤くなる、ブツブツができる、水ぶくれになる、かゆみなどの症状が生じます。

心当たりがないのに突然発疹が出たときや、しばらく様子を見ていても症状が良くならない・短期間で悪化するような時には、一度皮膚科を受診しましょう。

また発疹だけでなく発熱を伴ったり、他の体の症状が強いような時には早めに皮膚科や内科を受診しましょう。

皮膚の症状は時間とともに移り変わりやすく、口頭では医師に伝えにくい事もあります。スマートフォンなどで写真などにおさめておくとよいでしょう。ほか、いつから、どのような症状があるか、他の症状はあるか、心当たりの有無などを医師に伝えましょう。

日常生活上の原因で発疹が起こる場合もあります。

虫刺されは非常に身近な皮膚の異常で、蚊などの虫に刺されることによって生じる、かゆみの強い赤いブツブツです。虫刺されの原因となる虫は、蚊、ノミ、ブユ、ハチ、トコジラミ、アブ、毛虫などが挙げられます。

しかし刺されたしばらく後で虫刺されに気付くことも多く、その場合は刺した虫を特定することは難しいでしょう。

虫刺されかなと思ったら

虫刺されは軽症であれば市販のかゆみ止めなどで対応できますが、赤みやかゆみ・痛みなどの症状が強い場合は毒性の強い虫に刺された可能性も考えられます。そのような場合には皮膚科を受診しましょう。

敏感肌は、皮膚の一番外側にある角質層のバリア機能が何らかの理由で低下し、外部刺激に敏感になってしまっている状態です。

敏感肌かなと思ったら

敏感肌になる原因は、乾燥や加齢、不適切なスキンケア、体質、ストレスなど様々です。

まずは敏感肌の原因を突き止め、それにあった適切なケアをしていきましょう。

自分でできる対処法を試しても症状がよくならない場合には、思いもよらぬ原因が潜んでいる場合があります。そのような場合には一度皮膚科で相談してみましょう。