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インタビュー

公開日 : 2016 年 12 月 01 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

形成外科の役割とはー機能と整容を改善させる「心の外科」

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形成外科というと、多くの方は二重まぶたの形成や鼻のプロテーゼ挿入といった美容整形をイメージするかもしれません。しかしながら実際には美容的な側面だけでなく、噛む、話すなどといった機能の改善も行っています。直接命に関わることはありませんが、見た目を左右する病気やけがの治療を通して患者さんのQOLを向上させるのが、形成外科の役割です。口唇口蓋裂や第一第二鰓弓症候群などの先天疾患から、腫瘍手術の再建まで多岐にわたる手術を行う形成外科の役割について、藤田保健衛生大学病院形成外科教授 奥本隆行先生に解説していただきました。

形成外科の役割ー「機能と整容」の両方を改善させる

形成外科というと、いわゆる美容整形のイメージが先行し一般的には整容(見た目)の改善が目的と捉えられています。しかし実際には整容面だけでなく、話す、噛む、呼吸するなどといった機能面の改善においても、形成外科は重要な役割を担っています。いくら整容面が整っていても日常生活において十分に噛むことができなかったり、うまく話すことができなかったりということが起きれば患者さんのQOL(生活の質)が下がってしまいます。

そこで「機能と整容」の両方を改善させることで、患者さんが望んでいることを叶え、QOLを向上させるのが形成外科の役割だと考えています。その形成外科のなかで、特に私が注力しているのが頭蓋顎顔面外科(とうがいがくがんめんげか)と再建外科(さいけんげか)です。

他科との連携ー頭蓋顎顔面外科・再建外科としての形成外科

オペ

頭蓋顎顔面外科

形成外科の一分野として頭やあご、そして顔の先天的・後天的な変形に対する治療を行っているのが頭蓋顎顔面外科です。治療によって機能と整容の両方の改善を図ります。頭頸部の腫瘍における再建手術も行っています。

再建外科

先天的な異常や事故、腫瘍手術などで失われた部分を患者さんの他の部位を使用して元の形に戻すのが再建外科です。これも頭蓋顎顔面外科同様、形成外科の一分野です。頭蓋顎顔面外科と違い、再建の対象範囲は全身に及びます。

骨などの固い組織の再建だけでなく、軟組織などの柔らかい組織の再建も行います。

頭蓋顎顔面外科・再建外科とも他科と連携しての治療が中心

頭蓋顎顔面外科も再建外科も、単一の科だけで治療することは多くなく他科と連携しながらの治療が中心となります。たとえば口唇口蓋裂の治療であれば歯科などとの連携、腫瘍切除後の再建であれば耳鼻科など関連する外科系各科との連携などです。このように、さまざまな科とコラボレーションすることが多いのです。次に、頭蓋顎顔面外科、再建外科で治療を行っている疾患の一例を紹介します。

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