院長インタビュー

船橋市と周辺地域の医療を守り支える船橋中央病院

船橋市と周辺地域の医療を守り支える船橋中央病院
横須賀 收 先生

千葉大学 消化器・腎臓内科 前教授、船橋中央病院 院長

横須賀 收 先生

目次
項目をクリックすると該当箇所へジャンプします。

この記事の最終更新は2018年12月05日です。

独立行政法人 地域医療機能推進機構 船橋中央病院(以下、船橋中央病院)は、1949年6月に社会保険船橋中央病院として開院しました。増改築や増床といったハード面や各種センター機能の追加、そして2014年4月に独立行政法人 地域医療機能推進機構への再編、現在の名称への改称など、さまざまな変遷を経て現在に至ります。

当院の診療体制と特徴、地域とのかかわり方、医師採用教育体制などについて、病院長の横須賀收先生にお話を伺いました。

病院外観(船橋中央病院よりご提供)

当院は、地域の皆さんの健康と生活を医療面から支えるため、特にニーズのある診療科をセンター化して機能強化を図りました。

周産期医療、消化器内科、血液内科、外科、整形外科に注力していることや、船橋市二次救急輪番制に各月2回参画していることも特徴です。

外来ロビー(船橋中央病院よりご提供)

内視鏡センター、周産期医療母子センター、健康管理センターを併設しています。

内視鏡センターは、口から入れる上部内視鏡と肛門から入れる下部内視鏡を使い分けて、消化器の不調の原因を調べたり治療したりしています。

消化管はさまざまな疾患を発症しやすく、当院では慢性胃炎、潰瘍性疾患、胃がんのほか、大腸がんやポリープなどを扱うことが多いです。

早期胃がんに対しては高周波電気メスを用いる粘膜剥離法、総胆管結石や慢性膵炎などの胆道やすい臓の病気には内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査といったように、内視鏡を使用した体に負担をかけにくい治療を行っています。

周産期医療母子センターは千葉県地域周産期母子医療センターに認定されており、ハイリスク妊婦や、超低出生体重児や極低出生体重児といったハイリスク新生児に対し、産科と新生児科が協力し合って対応しています。生まれてきた赤ちゃんに、一酸化窒素吸入療法、脳低体温療法、血液循環療法などを必要に応じて行います。

健康管理センターでは、がん生活習慣病などの健康に対するリスクを早期発見して治療につなげるため、通常の定期検診のみでなく「生活習慣病予防健診」や「人間ドック」「シルバードック」などのプランをご案内しています。異常が見つかった場合には該当する診療科へ取りついで、精密検査や診察をご案内できます。

歯科口腔外科では、通常の歯科医院では対応が難しいタイプの親知らずの抜歯や、口腔内の腫瘍を診療します。口腔ケアが心身の健康に与える影響が大きいことを反映して、近年では障害者への歯科診療や摂食嚥下障害のある患者さんに対する口腔リハビリテーションにも注力しています。

内科では先にご紹介した消化器診療以外にも、血液、呼吸器、糖尿病・代謝、循環器の診療も行っています。

特に血液疾患では、急性白血病悪性リンパ腫などの血液腫瘍性疾患や再生不良性貧血などに対する検査や診断、通常の化学療法に加え、自己末梢血幹細胞移植なども実施しています。

整形外科は、筋肉、神経、腱に生じた異常に関する検査や診療を行っています。

股関節や膝関節疾患、脊椎・脊髄疾患、スポーツ外傷、手や手首に対する手術、その他骨折脱臼など一般外傷が主な診療対象です。

診療風景(船橋中央病院よりご提供)

超高齢社会の到来が予測されており、それに伴い医療に対するニーズも大きく変化するといわれています。地域の皆さんの生活を医療面から支えるため、地域医療機能推進機構が使命として掲げている地域医療連携と地域包括ケアの浸透と充実を目指しています。

地域医療連携とは、同じ地域にある医療機関同士が手を取り合って、地域や患者さんに向けて医療サービスを提供する方法で、病院同士が連携する病病連携や、病院と診療所による病診連携などがあります。

近年では医療機関の機能分化が進んでいることもあり、このようなお互いの強みをいかした連携は地域に対してよりきめ細やかな医療サービス提供につながるとして重要視されています。

当院では地域連携室が中心となり、診療所から紹介していただいた患者さんの受け入れや診療予約をしたり、患者さんの転院手配やある程度病状が落ち着いた患者さんを地域の診療所にご紹介したりしています。

通院が困難な方、医療的処置や看護が必要な在宅療養中の方を対象に、訪問看護事業を開始しました。

健康状態の管理や日常生活支援のほか、医師の指示にもとづく医療的処置や管理、末期がんなどに対する終末期医療、看護者への相談対応や支援などを行っています。

詳しい内容や費用などについては、当院までお問い合わせください。

当院は、基幹型臨床研修病院かつ千葉大学医学部附属病院の協力型臨床研修病院として、医学部生や初期臨床研修医といった若手医師を受け入れ教育する場としても貢献しています。船橋市二次救急輪番制に各月2回参画していることもあり、若手医師でも外傷手術を含めさまざまな症例の診療を経験できます。

若手と呼ばれる時代に身に着けた経験や知識は、皆さんがこれから歩む医師人生の礎となり、ときに大きな支えになります。当院に勤務する医師は、限られた時間の中でも丁寧かつ熱心に指導する、面倒見のよい方が多いと感じています。当院と皆さんとの間にご縁があった際には、彼ら先輩医師のもとで多くを学び大きく成長していただきたいです。

全身ひととおりを診られるようになってから、ワンポイントとなる「専門性」を磨いてください。

当院は地域医療機能推進機構の一員として、地域に密着した、住民や患者さんとの距離が近い病院として貢献し続けてきました。今後も来院される方の気持ちに寄り添った医療を提供していけるよう、医療・福祉サービスの提供に職員一同取り組んでまいります。

受診について相談する
  • 千葉大学 消化器・腎臓内科 前教授、船橋中央病院 院長

    横須賀 收 先生

「メディカルノート受診相談サービス」とは、メディカルノートにご協力いただいている医師への受診をサポートするサービスです。
まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。
  • 受診予約の代行は含まれません。
  • 希望される医師の受診及び記事どおりの治療を保証するものではありません。

「受診について相談する」とは?

まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。
現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。

  • お客様がご相談される疾患について、クリニック/診療所など他の医療機関をすでに受診されていることを前提とします。
  • 受診の際には原則、紹介状をご用意ください。
実績のある医師をチェック

Icon unfold more