インタビュー

C型肝炎の症状とは?-C型肝炎のウイルスは性交渉を通じて感染することも

C型肝炎の症状とは?-C型肝炎のウイルスは性交渉を通じて感染することも
尾上 泰彦 先生

プライベートケアクリニック東京 院長

尾上 泰彦 先生

この記事の最終更新は2016年01月01日です。

肝炎には原因となるウイルスに一時的に感染した状態の「一過性感染」と、肝炎の症状が6か月以上続く「持続感染」があります。もし性交渉等を介してC型肝炎を引き起こすC型肝炎ウイルス(hepatitis C virus:HCV)に感染したとき、具体的にはどのような症状が出るのでしょうか?

一時的な感染が原因で症状があらわれることを「一過性感染」といいます。HCVの感染原因が性交渉であるときには、この一過性感染をおこします。急性肝炎の症状には、倦怠感、食欲不振、吐き気、黄疸があります。一般的にHCVに感染して2~3ヵ月で症状があらわれますが、これらの症状は比較的穏やかなために、肝炎の症状とは気がつかず「単なる不調」ととらえてしまうことが多いと言われています。なかには全く症状が現れず肝臓の数値にも異常がないことがあり、この状態を「不顕性感染」と いいます。 いずれもHCVに対する免疫を獲得するために、再びHCVに感染することはないといわれて います。

HCVによる急性肝炎の初感染例のうち、62~77%の方に症状の慢性化が認められます。慢性肝炎になると、「非活動期」と呼ばれる期間に入ります。この非活動期の間は血清GPT(トランスアミラーゼ)値も基準値内を示しますが、体内のHCVはこの期間中にも増殖を続けています。個人差はありますが、非活動期に入ってから10~15年すると今度は「活動期」へと移行し ます。非活動期の時には基準値内だった血清GPT値が、基準値の2~3倍に上昇します。この活動期に入ると肝炎の症状は自然に回復しなくなり、そのまま放置を続けると肝硬変や肝臓がんに症状が進行していく危険性が高まります。

肝炎の治療を行った後にもHCVが再びあらわれることがあります(再燃)。このHCVの再発を起こした場合、肝硬変肝がんなど他の病気へと進行する可能性は十分にあるため再度の治療が必要となります。再燃を起こしたさいには、薬剤による治療が行われます。

肝炎は肝臓の病気ではありますが、C型肝炎を引き起こすHCVは性行為等によっても感染するために、性感染症(STI)としての顔も持ち合わせています。近年の性感染症には症状があらわれにくいという特徴があります。病気に気がついた時には症状が進んでしまっていることがあるため、性感染症は症状が出ないほうがむしろ怖いのです。

いつもと様子が違うと感じても、そのまま放置しているだけでは何も解決しません。身に覚えのある方は専門医に相談して、早い段階で悩みを解消するようにしましょう。

 

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