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公開日 : 2017 年 01 月 11 日
更新日 : 2017 年 10 月 20 日

食道がんの治療におけるチーム医療の実際

食道がんは、がんの中でも合併症を引き起こしやすいという特徴があります。記事1『食道がんの治療と手術-合併症を予防する方法とは?』では、合併症を予防する方法をいくつかご紹介しました。

手術の侵襲が大きく、かつ、術後に合併症を伴いやすい食道がんの治療には、チーム医療が有効と言われています。国立国際医療研究センター病院では、栄養士や歯科とともにチームで治療に取り組む「チームスクラム(SCRUM)」をはじめ、院内の多職種とのさまざまな連携を実現しています。チーム医療の実際について、引き続き国立国際医療研究センター病院の食道外科医長である山田和彦先生にお話いただきました。

食道がんの治療にはなぜ連携が有効なのか?

食道がんはがんの中でも合併症を引き起こしやすいことを記事1でお話させていただきましたが、その中でも例えば、術前からの歯科の介入や栄養管理が術後の合併症を減少させることが報告されてきました。合併症を軽減させるための私たちの取り組みが多職種を含めたチーム医療です。そこでは、内科や歯科との連携をはじめ、リハビリを担当する理学療法士や栄養士との連携を実現しています。

周術期管理チーム「チームスクラム(SCRUM)」とは?

チーム医療の一環として、「チームスクラム(SCRUM)」という名の周術期管理チームを立ち上げました。これは「さまざまな職種のスタッフがチームになって、手術を受ける患者さんに快適で安全な手術と周術期(術前から術後まで)の環境を効率的に提供しよう」というコンセプトでつくられたものです。チームスクラムでは、術前評価・術前教育・術後管理に取り組んでいます。

 

チームスクラム

チームスクラム(SCRUM)の構成

チームスクラムの特徴は、医師や看護師だけでなく、チームのメンバーの中に栄養士や理学療法士、歯科部門までが参加している点です。

チームスクラムが誕生した背景には、食道がんの患者さんには高齢者が多く、糖尿病や高血圧などの全身病の方が多数いらっしゃることがあります。そもそも全身病の患者さんの場合、個々の専門家だけでは治療が難しく、さまざまな分野のスタッフが連携して取り組むことが有効だとわかっていました。一方、医療の現場では横のつながりが薄く、連携が難しいという現状がありました。そこに病院主導でチーム医療を導入することで、多職種で連携をしながらの治療が実現しました。

チーム全員が参加するカンファレンスで患者さんの情報を共有

カンファレンス

チーム治療の実践のため、栄養士や理学療法士・歯科部門までがカンファレンスに参加し、情報を共有するようにしています。患者さんの状態や治療法を皆で共有し、ともに意見を出し計画を立てています。また、手術の日程が決まると電子カルテに必ず記録をつけ、チーム全員がいつでも情報を確認できるようにしています。

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