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インタビュー

公開日 : 2017 年 08 月 10 日
更新日 : 2017 年 08 月 10 日

緑内障の検査・治療・分類—点眼薬とレーザーによる治療

緑内障とは、なんらかの原因によって視神経が弱化し徐々に視野が欠けていく疾患です。記事1『緑内障とは?徐々に視野が欠けていく症状・原因・失明につながる理由』は、緑内障の原因と症状についてご説明しました。緑内障にはいくつかの病型があり、それらに応じて適切に治療することが非常に重要です。緑内障の分類・検査・治療について、広島大学眼科学教室教授の木内良明先生にお話を伺いました。

緑内障の分類

緑内障にはいくつかの種類があります。まず、外傷や手術・ほかの疾患が原因となる続発性緑内障と、ほかの原因がない原発性緑内障に大別できます。原発性緑内障は、房水(目のなかを循環する水)の出口である隅角(ぐうかく)が狭くなっている原発閉塞隅角緑内障と、反対に隅角が広くなっている原発開放隅角緑内障の2つにわけられます。そのほかには、先天的に眼圧が高い発達緑内障があります。

房水の流れ

【緑内障の分類】

・続発性緑内障

・原発性緑内障

 —原発閉塞隅角緑内障

 —原発開放隅角緑内障

・発達緑内障

正常眼圧緑内障は研究のための分類であるため数値は重要でない

上記の分類のほかに、正常眼圧緑内障があります。正常眼圧緑内障とは、正常範囲の眼圧であるにもかかわらず緑内障であることをさします。眼圧の正常値は21mmHgとされていますが、この数値はドイツの医学研究所で得られた数値であり、現在の日本人には合致しないと考えられます。ただ、新たに数値を設定するとこれまでの研究結果と比較ができなくなるため、基準を変更していないのです。このことから正常眼圧か否かは診断において重要でないことがわかります。

とはいえ、仮に正常眼圧であったとしても緑内障であると診断された場合には、早期の診断・治療が最良であることに変わりはありません。

緑内障の検査の方法

緑内障の検査ではまず眼底検査、次に視野の検査を行います。それに加えて、OCT(光干渉断層計)と呼ばれる検査を行うこともあります。それらの検査を終えたら、緑内障の病型診断のために隅角(ぐうかく)検査を行います。

眼底検査

眼底とは、眼球の後内壁面を覆う網膜です。眼底検査では、瞳孔を通して眼底を観察し、その働きを調べます。

視野検査

視野検査とは、まっすぐ前方をみたときに上下左右前方どれくらいまでの範囲をみえるかを調べる検査です。片方の目をカバーし、周辺のみえる範囲に光指標がみつかるかを調べることで、視野の検査を行います。

OCT(光干渉断層計)

OCTとは、光を利用して網膜の断面像を得る検査です。患者さんの負担が少なく、光学顕微鏡に近い高画質・高解像度の画像解析が可能です。

隅角検査

隅角検査とは、検査用コンタクトレンズを用いて隅角(角膜と虹彩の間)を観察する検査です。

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