前立腺がんは局所療法として手術治療と放射線治療が考えられます。手術治療は比較的、侵襲(体への負担)の大きい治療法であるとされていますが、近年ではより患者さんの負担を少なくする手術方法が登場しています。本記事では前立腺がんの手術治療について解説します。
前立腺手術には下記のとおりさまざまな種類があります。
<前立腺がんの手術>
前立腺がんの手術にはさまざまな種類がありますが、基本的にはどの種類を用いても前立腺を全摘します。
手術の最大のメリットは、前立腺の全摘を行い、それを病理分類することができるため、がんを再診断して詳しく診ることができるところです。がんは切除しその状態を詳しく診てみると、診断時に考えられていた臨床病期よりも進行していることもあります。詳しく診ることができれば、それだけ進行を抑制する方法を検討することもできます。たとえば手術の結果、予想以上の進行が見られた場合には、補助治療としてさらにホルモン療法、放射線治療(外照射)を行うこともあります。
当然ですが手術は患者さんの体にメスを入れる治療方法なので、侵襲があり、術中に出血を起こすこともあります。また前立腺は尿道を囲むように位置しているため、排尿の均整を保つ役割を持っていることもあり、術後しばらくは尿失禁を起こしてしまうことがあります。しかし、この尿失禁は80〜90%の割合で3か月以内に改善が見られることが多いです。
また、尿道に与えられる刺激を受ける環境が異なるために、尿意を起こす頻度の変化や、咳をしたり立ち上がったりしたときの反動で起こる腹圧性尿失禁、性機能障害などが生じることもあります。
がんにはリンパ節へ転移しやすいという性質があるため、場合によっては手術時にがんを切除するタイミングで周囲のリンパ節をまるごと切除する“リンパ節郭清”を行うことがあります。
しかし前立腺がんの場合、施設や手術の手段にもよりますが、大抵はリンパ節郭清ではなく、リンパ節の一部を切除するにとどまります。これは、リンパ節に転移があるかどうかを調べるためです。そのためまずは前立腺がんが最初に転移することが予想される部位(第一次リンパ節)を切除する方法が一般的に行われています。
前立腺がんでは手術治療後も定期的にPSA検査を行い、前立腺がんの再発・再燃がないかどうかチェックを行います。手術治療後の予後はステージにもよりますが、当院では年間30件の手術のうち、PSA数値によって判断される再発率は10%に満たない程度です。
前立腺がんはがんの中では比較的進行がゆっくりで、すぐに命に関わるような病気ではありません。治療手段も早期に発見できれば患者さんのご希望に合わせて選択することができます。そのため、医師と相談しながら治療を組み立てていくことが大切です。
周辺で前立腺がんの実績がある医師
医療法人インテグレス 新橋消化器内科・泌尿器科クリニック 理事長
胃・大腸カメラを“眠ったまま”で、消化器と泌尿器の症状を幅広く診療
新橋消化器内科・泌尿器科クリニック(東京都港区新橋1丁目11-5 コルティーレ銀座ビル 7F 8F:JR・東京メトロ・都営線・ゆりかもめ「新橋」駅 徒歩1分)の病院ページ。
泌尿器科、消化器内科、内科
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順天堂大学医学部附属練馬病院 泌尿器科 教授・診療科長
順天堂大学医学部附属練馬病院―“ワンチーム”で充実した医療を地域に届ける
練馬区の医療を支える順天堂大学医学部附属練馬病院によるを不整脈・子宮頸がん・大腸がん・前立腺がんテーマにした特集です。
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日本大学医学部 泌尿器科学系 泌尿器科学分野 主任教授、日本大学医学部附属板橋病院 病院長
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