なんちょう

難聴

耳

目次

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概要

難聴とは、聴覚が低下して音が聞こえにくくなる状態です。加齢に伴って起こることの多い難聴ですが、年齢・性別に関わらず起こりえるもので、なかには病気が原因になっている場合もあります。

病気が原因でないにしても、聞こえにくくなることで会話が円滑にいかず、人とのコミュニケーションを避けてしまいかねません。耳から脳への情報が少なくなると、うつ病や認知症に繋がる可能性もあるため注意が必要です。

 

原因

耳の中は外耳、中耳、内耳という骨で構成され、さらに神経なども通っています。外耳や中耳は音を伝える役割、内耳や聴神経は音を感じる役割を担い、このいずれかに問題が起こることで難聴が生じます。

その原因は、耳の病気や薬の副作用、加齢、ストレスなど多岐に渡ります。

耳の病気が原因の難聴

難聴が起こる耳の病気には、細菌やウイルスによる感染症、耳の中にある骨が固くなる病気、聞こえの神経が傷む病気、聴神経に腫瘍ができる病気などさまざまなものがあります。

原因によってはあるとき突然に難聴が起こる場合や、難聴だけでなく耳鳴りや耳の痛み、耳だれ(耳から液体が出る状態)、めまいなどの症状が伴う場合もあります。

耳の病気以外が原因の難聴

薬の副作用や病気の後遺症として難聴が起こることもあります。難聴の原因になりやすい薬は、抗菌剤(アミノグリコシド系やグリコペプチド系)、ループ利尿薬、抗がん剤(白金製剤)、解熱鎮痛剤などです。後遺症として難聴が起こりやすい病気には、おたふく風邪や梅毒(母子感染の場合)などがあります。

日常生活が原因の難聴

加齢も難聴の原因の一つで、65歳以上の方の約6割に難聴がみられるといわれています。また、音楽を大音量で聴く、耳に水や異物が入る、耳垢が溜まる、ストレスなども難聴の原因になりえます。

 

症状

ある日突然音が聞こえにくくなる場合や徐々に聞こえが悪くなる場合など、難聴の発症過程はさまざまで、片耳だけ起こる場合もあれば両耳に起こる場合もあります。また、全く聞こえなくなることもあります。

症状が難聴だけでなく、耳鳴り(ザー・ジー・キーン・ピーなど)や耳の痛みや耳だれ、めまい、発熱などが伴うことも多くあります。このような症状がみられる場合、早期治療の必要性が高い病気が原因になっている可能性もあるため注意が必要です。

耳鳴りに伴って起こりやすい症状の詳細については以下の記事を参照してください。

めまい
概要・原因・症状・...

治療

難聴の治療は原因によって大きく異なります。原因別の主な治療には以下のようなものがあります。

耳の病気が原因の難聴の治療

耳の病気が原因の場合、ステロイドや抗生物質、消炎剤などによる薬物療法、または手術で治療を行うのが一般的です。

手術は薬物療法で効果がない場合、症状がひどい場合などに行われるほか、原因によっては第一選択として手術が必要になるものあります。一部の病気では、放射線による治療や音楽を聴く音響療法が選択される場合もあります。

耳の病気以外が原因の難聴の治療

薬の副作用による難聴では薬の中止が第一となりますが、薬の種類によっては中止が困難な場合や、一度難聴が起こると中止しても回復しない場合があります。このような場合には補聴器の装用が適応となります。

病気の後遺症で起こる難聴に対しては薬物療法が行われることが多く、薬物療法で回復がみられない場合や難聴の程度が重い場合などでは、補聴器の装用や人工内耳という機器の埋め込み手術が適応になることもあります。

日常生活が原因の難聴の治療

薬の効果があるものに対しては薬物療法、異物や垢などで耳の穴が塞がれている場合にはそれらの除去を行います。加齢による難聴など回復が望めないものに対しては、補聴器などが適応になります。

なお、近年では小型で目立ちにくいものなど、さまざまタイプの補聴器があり、基本的には患者さんご本人の意思で選ぶことができます。

「難聴」に関連する他の症状