
レビー小体型認知症(Dementia with Lewy Bodies:DLB)の治療は、薬の量の調整が重要です。この記事では、主な治療薬であるドネペジルやゾニサミドの効果、注意すべき薬剤過敏性、そして薬物療法と併せて行いたい環境調整やケアについて解説します。
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レビー小体型認知症ではさまざまな症状が現れるため、症状に応じた治療が行われます。薬物療法は薬の副作用が出やすいため、少量から慎重に投薬を開始します。
レビー小体型認知症は、脳の中にレビー小体が蓄積し、神経細胞のはたらきを阻害することで引き起こされる認知症です。レビー小体は、主に“α-シヌクレイン”というタンパク質が神経細胞内で凝集し、蓄積することによって生じます。
レビー小体型認知症では、頭がはっきりしたりぼんやりしたりする(認知機能の変動)、実際には存在していないものが見える(幻視)、寝ている間に大声を出したり暴れたりする(レム睡眠行動障害)などのさまざまな症状が現れるといわれています。筋肉が固くなって転びやすくなったり、手足が震えたりするなどのパーキンソン病でみられる運動症状も現れます。
レビー小体型認知症の多彩な症状は、脳内の特定の神経伝達物質(アセチルコリンやドパミンなど)が不足することで引き起こされると考えられています。アセチルコリンの欠乏は幻視に関与し、ドパミンの欠乏は運動症状に関与するといわれています。
レビー小体型認知症の治療目的は患者さんの生活の質(QOL)の向上です。2026年時点では、α-シヌクレインの蓄積を止める治療法は確立されていません。そのため、現れている症状に応じて非薬物療法も含めた複数の対症療法(症状を和らげる治療)を組み合わせ、患者さんが穏やかに過ごせる時間を増やすことが目標となります。
レビー小体型認知症の患者さんは、薬に対して敏感に反応する“薬剤過敏性”を有する場合があります。そのため、一般的な服薬量であっても副作用が現れやすく、意識障害や症状の悪化を招くリスクがあります。そのため、薬物療法を行う場合は少ない量から投薬を開始し、副作用の有無を確認しながら慎重に増量することが推奨されています。
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日本国内において、レビー小体型認知症ではコリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジル)の保険適用が認められています(2026年時点)。
日本ではレビー小体型認知症の治療薬として、ドネペジルが承認されています。この薬は脳内のアセチルコリン濃度を高める作用を持ちます。レビー小体型認知症の患者さんはアセチルコリンの欠乏がみられるため、薬で補うことによって認知機能の改善や幻視の軽減などを目指します。
レビー小体型認知症への効果が期待できる一方で、副作用への注意も欠かせません。ドネペジルは通常、少量から投与を開始し、患者さんの状態を確認しながら薬の量を調節していきます。特に飲み始めや増量時には、吐き気や嘔吐などの消化器症状、頻尿、徐脈(脈が遅くなる)、運動症状の悪化などがみられないか、ご家族など周囲の方による観察が重要です。効果が十分に得られない場合や副作用が強い場合は、使用を中止する可能性があります。
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レビー小体型認知症でみられる運動症状に対しては、パーキンソン病の治療に用いられている薬が選択肢となることがあります。
パーキンソン病では、欠乏したドパミンを補うための主な治療薬としてレボドパがあり、レビー小体型認知症の患者さんに対しても使用が検討されます。ただし、レビー小体型認知症の患者さんの場合、まれに幻視や妄想が誘発される可能性があります。そのため、運動機能の改善と精神症状の悪化のバランスを慎重に見極めながら、極めて少量から開始され、増量する場合も最少量での投与となります。
レボドパを含む薬を服用しても運動症状が続く場合、レボドパ賦活薬(ゾニサミド)が選択肢の1つになります。ゾニサミドはレボドパを含む薬と併用することで、運動機能を改善する可能性があります。
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レビー小体型認知症の主な症状である幻視は、ドネペジルのほか、漢方薬や環境調整、ケアなどを組み合わせることで症状の緩和を図ります。
抑肝散や抑肝散加陳皮半夏は神経の興奮を鎮める作用があり、神経症や不眠症などで保険適用となっています。レビー小体型認知症の患者さんでは、幻視やイライラの緩和に用いられることがあります。抗精神病薬と比較して薬剤過敏性に関するリスクが低く、高齢者でも使いやすい薬ですが、副作用として低カリウム血症に注意が必要です。
幻視や錯視は夕方や夜間などの不安になりやすい時間帯に、室内の物を見間違えることで生じている可能性があります。そのため、部屋を明るくする、室内に洗濯物を干さないなどの環境調整や、患者さんの訴えを否定せず感情に寄り添うケアが有効な場合があります。また、日中に他者との交流を持つことで改善する可能性があります。
幻覚や妄想の症状が現れた場合、一般的には抗精神病薬が選択肢となります。しかし、レビー小体型認知症の患者さんでは、薬剤過敏性によって意識障害や転倒、誤嚥などを招く恐れがあります。そのため基本的には投与を避け、まずはドネペジルや漢方薬、環境調整、ケアなどを行ったうえで、症状が改善しない場合に極めて少量の抗精神病薬の投与が検討されます。
A. 2026年時点では、レビー小体型認知症に対する根本的な治療薬はありません。対症療法によって症状を安定させ、穏やかな生活を長く維持することが治療の目標となります。
A.レカネマブやドナネマブといった抗アミロイドβ抗体薬は、アルツハイマー病の患者さんの脳内に蓄積したアミロイドβを除去する薬です。保険適用の対象は“アルツハイマー病による軽度認知障害・軽度認知症”であり、アルツハイマー型認知症の初期の段階で進行を抑えるために用いられます。したがって、2026年時点では、レビー小体型認知症は適応外となっています。
レビー小体型認知症の薬物療法は、症状に応じた適切な選択と、薬剤過敏性への細心の注意のうえで行われます。また、薬物療法だけでなく、ご家族による日々の観察と、環境調整などのケアを組み合わせることが、患者さんのQOLを支える力となります。
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祖母の幻視について
1年程前から祖母に幻視が現れるようになりました。初めは草木が猫等の動物に見え、家族の誰かが確認しいないことを伝えると「そう、おかしいね」と言ってそれ以上は何も言わなかったのですが、一か月後には道路のポールが人間に見えるようになり、二か月後には一人だったものが複数人見えるようになりました。そのころから妄想のようなことも言うようになり家族に話して否定されるとむきになって正しいと言い張るようになりました。(例:本人は自宅にいるのに向かいの家の人の動きが見える、近視なのにめがねもかけずはっきりと100m先の物が見える、車の中で誰かが生活し子供が学校に行っている等)半年後には”隣人宅に誰かが侵入している”と隣家に電話をしたり、100m先にたい焼きが売っているからと買いに行き実際に行ったらなくなっていた、また自宅から200mほど離れた家で夜な夜な集会をやっているのはなぜか、などデイサービス(週2回)で職員さんや近所の方に話すなどし、周囲からちょっと最近おかしいのでは?と近所の方が教えてくださったこともあります。そして先月から幻視の人々が自宅の庭に現れるようになり寝泊りしており祖母にだんだん近くなってきているようで本人は怖がっています。また最近は被害を受けることが多くなり庭でいたずらをされているようです。見えるのは日中、本人が自宅に居る時のみで出先では見えません。またこの話をするときの祖母は人が変わったかのようです。 初めは目に問題があるのかと思い眼科に連れていきましたが年相応で特に異常なしだった為、内科で認知症のテスト(年相応で異常なし)とパッチを試しましたが効果なしでした。またMRIで小さな動脈瘤が見つかりましたが特に異常はなさそうとのことでした。 以上のことを踏まえて物忘れ外来に通っていますが精神科の先生曰く、認知症でも精神病でもまたレビー小体型認知症でもなさそうでわからない、と言われました。 今は精神科の先生のご指示通り祖母の話を否定も肯定もせず話題を変えて意識をそらし安心してもらうようにしていますが、本人は不安で怖い思いをしたままですし祖母の近くに住む母もどうしたらよいかわからずかなりストレスが溜まっており心配です。考えられる病気はありますでしょうか。また、何科を受診したらよいか等アドバイスを頂けたらと思います。 宜しくお願いします。
突然のボケ
今日夕方、実家の弟から母が出先で急に訳が分からなくなり帰れなくなり先方から電話があった。 話の途中で急にわからなくなり、誰と話しているか、自分がどこにいるかもわからなくなったようです。 私が県外で暮らしている事も忘れているとの事です。現在も状態変わらず。 以前、転んで頭を打った際にかかった病院に電話すると検査が明後日、診断は来週の予約しか取れないと言われたそうですが、すぐに病院に行かなくても良いのでしょうか?
認知症の薬について
認知症の薬についてお伺い致します。 検査等せずとも、親族の話を聞いただけで認知症の薬(アルツハイマー型➕レビーの混合型)を出すものなのでしょうか? 教えて下さい。
どんどん症状が悪化
認知症の症状がどんどん悪化していて心配です。治りますか?
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