DOCTOR’S
STORIES
マグネシウムの啓発活動に人生を注いだ横田邦信先生のストーリー
私はマグネシウムを心から愛しています。
2006年、マグネシウムの一般向け読本「マグネシウム健康読本(現代書林 2006年)」を出版しました。その後も「糖尿病ならすぐにこれを食べなさい!(主婦の友社 2014年)」「糖尿病ならすぐにこれを食べなさい!レシピ(主婦の友社 2015年)」など数々の書籍を執筆し、講演会や学会を通じてマグネシウムの啓発活動に私のすべてを注いできたと言っても過言ではありません。
しかし、もちろん最初からマグネシウムに情熱を注ごうと思っていたわけでもありません。5名もの恩師との出会いのなかで循環器の面白さに気づき、マグネシウムの素晴らしさに気づかされた結果、今、私はこうしてマグネシウムの啓発に情熱を注ぐようになったのです。大学を卒業してから間もなく40年が経ちます。これまでの自分の軌跡を振り返ってみると、つくづく恩師との出会いに支えられてきたのだと感じます。
私が医学生であった当時は、大学を卒業後すぐに研修医として臨床研修先を選択する必要がありました。当時主任教授であった第一の恩師・阿部正和先生に推薦状を書いていただいたことがきっかけで、私は国立東京第二病院(通称東二)で研修を開始します。この東二で、第二の恩師・本田正節(まささだ)先生に巡り会います。
最初に配属された病棟は循環器内科でした。その当時循環器科医であった本田先生から、私はマグネシウムの持つ力のすばらしさを初めて教わることになります。
「酸化マグネシウムはミネラルの化合物。安全性が高く、昔から頻繁に処方されている。あらゆることによく効く。胃薬にもなるし、緩下剤にもなる。さらに、不整脈等に効果がある場合もある。」
マグネシウムひとつでそんなにあらゆる症状が改善できるのか。一体マグネシウムは、どれだけの力を秘めているのだろう―
当時マグネシウムについてほとんど何も知らなかったものですから、その意外性に驚いたことを今でも生々しく覚えています。確かに、当時の東二では急性心筋梗塞の患者さんの死亡例が少なかった。今考えてみると、マグネシウムの効果を理解していた本田先生の貢献が大きかったのでしょう。
臨床生理学をも専門とされていた本田先生。その細やかな処方の匙加減は今でも印象に残っています。彼から様々なことを学ぶうち、循環器への関心が高まった私は、その後いったん大学院に進学し、学内留学を果たします。
学内留学中は第三の恩師・石川栄世先生のご指導のもと、糖尿病心の超微細血管構築の研究に従事しました。そして、世界で初めて糖尿病患者の毛細血管の鋳型標本の走査型電子顕微鏡写真撮影に成功します。これを踏まえて卒業後は第四の恩師・山田治男先生のもとでさらに糖尿病患者の心機能異常の研究に没頭しましたが、彼らに出会っていなければ、私がこの発見や研究をすることはなかったかもしれません。
大学院を卒業して数々の臨床や研究に携わる中で気づいたことは、日本であまりにも認知度が低いマグネシウムがいかに重要かという事実でした。海外ではいち早くその効能に目が向けられ、片頭痛や生理痛、こむら返りなどの症状緩和に用いられているというのに、日本では全くといって良いほどマグネシウムの効能は理解されていませんでした。
驚くことに透析専門医や循環器専門医からも、「腎臓が悪い患者にどうして使うのか」とか「ただの胃腸薬だろう」と冷たい目を向けられていたのです。研修医時代からマグネシウムの素晴らしさを教えられてきた身として、この状態を放置するわけにはいきませんでした。
あるとき、日本マグネシウム学会の存在を知ります。若い頃からマグネシウムの面白さをひしひしと感じていた私が、入会を迷うことなどありません。このタイミングで第五の恩師である戸澤満智子先生から教わったのは、マグネシウムが漢字で「鎂」と表記されることでした。金偏に美しいと書いてマグネシウム。やはりマグネシウムは素晴らしいミネラルなのだと改めて実感し、こう決意します。
「マグネシウムの素晴らしさを日本全国に啓発していかなければ」
この瞬間、私とマグネシウムとの因縁が本格的にスタートしたのかもしれません。
退任した現在も、そしてこれからも、私はマグネシウムの啓発活動に力を注いでいくつもりです。現在MAG21研究会でともに活動を続けている予測医療研究の下村勝則氏や宮本製作所社長の宮本隆氏との巡り会いもありました。そしてマグネシウムとあらゆる疾患の関係を教えてくださった先生方。この活動をする中で多くの方々に巡り会い、今では彼らに支えられています。
マグネシウムの啓発活動を続けていく中で、ときには他者から反論され、批判を浴びたことも少なくありません。それでも私は、私の信念を貫きます。
まっすぐな信念があれば、また人との出会いが生まれる。人との出会いは、自分の信念を貫く支えとなる。そう信じているからです。
この記事を見て受診される場合、
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東京慈恵会医科大学附属病院
栄樹庵診療所 院長、東京慈恵会医科大学 精神医学講座 客員教授、東京慈恵会医科大学附属病院 精神神経科 客員診療医長
繁田 雅弘 先生
東京慈恵医科大学 内科学講座脳神経内科 教授、東京大学医科学研究所 非常勤講師
鈴木 正彦 先生
学校法人慈恵大学 理事/東京慈恵会医科大学 特命教授
井田 博幸 先生
東京慈恵会医科大学 眼科学講座 主任教授
中野 匡 先生
東京慈恵会医科大学附属病院 耳鼻咽喉科 助教
加藤 雄仁 先生
東京慈恵会医科大学 教授
浦島 充佳 先生
東京慈恵会医科大学 腎臓・高血圧内科 主任教授、東京慈恵会医科大学附属病院 診療部長
横尾 隆 先生
東京慈恵会医科大学附属病院 病院長
小島 博己 先生
東京慈恵会医科大学附属病院 眼科 准教授・診療医長
増田 洋一郎 先生
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター遺伝子治療研究部・小児科学講座 准教授
小林 博司 先生
東京慈恵医科大学附属病院 副院長、厚木市 前病院事業管理者、厚木市立病院 前院長
山本 裕康 先生
東京慈恵会医科大学 小児科学講座 准教授、東京慈恵会医科大学附属病院 小児科 診療医長
小林 正久 先生
東京慈恵会医科大学 総合診療内科 教授
大野 岩男 先生
東京慈恵会医科大学 内科学講座 消化器・肝臓内科 主任教授
猿田 雅之 先生
東京慈恵会医科大学附属病院 所属
飯田 貴絵 先生
東京慈恵会医科大学 皮膚科学講座 講師
石氏 陽三 先生
東京慈恵会医科大学 皮膚科学講座 主任教授
朝比奈 昭彦 先生
東京慈恵会医科大学眼科学講座 講師
田 聖花 先生
東京慈恵会医科大学 泌尿器科 講師、診療副部長
三木 健太 先生
脳神経外科東横浜病院 副院長、東京慈恵会医科大学附属病院 脳神経外科 診療医長・講師
郭 樟吾 先生
学校法人慈恵大学 理事長、東京慈恵会医科大学 前学長・名誉教授
栗原 敏 先生
東京慈恵会医科大学附属病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科 講師
長岡 真人 先生
東京慈恵会医科大学附属病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科 助教
竹下 直宏 先生
東京慈恵会医科大学附属病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科 講師
森下 洋平 先生
東京慈恵会医科大学附属病院 教授/腫瘍センター センター長
宇和川 匡 先生
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