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足の裏が臭い:医師が考える原因と受診の目安|症状辞典

足の裏が臭い

受診の目安

診療時間内に受診

翌日〜近日中の受診を検討しましょう。

  • かゆみ、皮が剥ける、爪が白くなるなどの症状がある
  • 清潔や消臭を心がけてもよくならない

場合によって受診を検討

気になる・困っている場合には受診を検討しましょう。

  • 短時間でよくなり、その後繰り返さない
  • 足にかく汗の量が多いと感じる

[医師監修] メディカルノート編集部【監修】

足は靴下や靴などによって通気性が悪くなる時間が長いため、汗が蒸れやすく、雑菌が繁殖して不快なにおいが生じやすい部位です。特に足の裏が臭い症状は、年齢や性別を問わず生じることがあります。

  • 足の裏に汗をかきやすく、蒸れて臭くなる
  • 足の裏に悪臭を放つ湿疹ができている
  • 足の裏の趾間部にかゆみのある水疱ができ、不快なにおいがする

これらの症状がみられた場合、どのような原因が考えられるでしょうか。

足の裏の不快なにおいは日常的に起こりうるトラブルのひとつです。軽く考えられがちですが、以下のような病気が原因のことも少なくありません。

足の裏のにおいは皮膚の病気が原因のことがあります。原因となる主な病気は以下の通りです。

白癬

いわゆる水虫で、足の皮膚にカビの一種である白癬(はくせん)菌が感染することで発症します。足の指の間などに発症しやすく、赤く水っぽい発疹を形成して非常に強いかゆみを生じます。

また、角化した(かかと)などに発症することもあり、角化が進行して皮膚が厚くなり、ひび割れを起こしやすくなります。これらの皮膚病変は細菌感染を起こしやすく、足の雑菌を繁殖させる原因にもなるため、足の臭いがきつくなる傾向にあります。

点状角質融解症

皮膚の角質内に細菌が繁殖して角質を溶解し、直径2~4mmほどの小さな穴が散在するようになる病気です。歩行などによる圧迫を受けやすい趾腹などに生じ、圧迫を受けると痛みを伴います。

また、形成された穴の内部で雑菌が繁殖し、悪臭を放つ(うみ)が生成されることもあり、足の裏のにおいの原因になることも少なくありません。

点状角質融解症
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掌蹠膿疱症

手のひらや足の裏に小水疱や小膿疱が形成される病気です。扁桃炎歯周病喫煙習慣、ストレス、アレルギーなどが発症に関与していると考えられていますが、明確な発症メカニズムは解明されていません。

膿疱は歩行時の衝撃などで潰れると痛みを生じ、潰れて排出された浸出液によって足の雑菌繁殖が促され、不快なにおいを放つことがあります。

陥入爪

足の指の爪が周辺の皮膚や皮下組織に食い込んで伸びる病気です。先端が極端に細い靴を長期間にわたって履いたり、誤った爪の切り方を繰り返したりすることで発症します。

爪の変形だけでなく、爪が皮膚や皮下組織に食い込んで炎症を起こし、悪臭を伴う膿が産生されることも少なくありません。このため、足の裏のにおいの原因になることもあります。

ひょう疽、蜂窩織炎など

皮膚の小さな傷などから皮膚内に細菌感染が生じて、強い炎症を引き起こす病気です。足の裏には歩行時の衝撃などから気づかぬうちに小さい傷ができていることがあり、そこから細菌感染を生じて発症することがあります。

ひょう()は指趾先、蜂窩(ほうか)織炎(しきえん)は下肢などの皮下組織に広く発症し、病変部が赤く腫れて痛み、内部に膿がたまることがあります。膿が表皮に流出すると足の裏のにおいを引き起こすこともあり、重症な場合には発熱などの全身症状がみられることもあります。

足の裏の不快なにおいは、足の裏に生じる病気だけでなく、全身のさまざまな部位の病気が原因になることがあります。原因となる主な病気は以下の通りです。

多汗症

過剰な汗が分泌される病気で、(わき)の下や手のひら、足の裏などに発症します。精神的な緊張などによって症状が悪化することはありますが、明確な発症メカニズムは解明されていません。汗が多く分泌される以外に症状はありませんが、足の裏の汗が多くなることで蒸れが悪化し、においがきつくなることがあります。

また、汗がたまると皮膚を刺激してかゆみを引き起こすことも少なくありません。

多汗症
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糖尿病足壊疽

糖尿病にみられる合併症のひとつで、血液循環の障害、免疫力の低下、末梢神経障害によって、歩行などの際に足の裏にできた傷に気づかず、その傷が治らずに細菌感染を起こして徐々に壊死(えし)に陥る病気です。

炎症がひどいものの、痛みやかゆみなどの症状を感じにくくなっているため、発見が遅れ、足の切断を余儀なくされることも少なくありません。

足の指や足先の壊疽のまわりが赤く大きく腫れ上がり、傷口から強い悪臭を放つ膿が流失して、発熱や倦怠感などの全身症状を伴うことがあります。

足の裏の臭さは日常的によくみられる症状であるため、市販のデオドラント商品などでセルフケアを行っている人も多いでしょう。しかし、なかには治療が必要な病気が潜んでいることもあり、発見が遅れると重篤な状態に陥ることも少なくありません。

特に、足の裏に湿疹などの皮膚病変がある場合、足の裏に痛みがある場合、発熱などの全身症状を伴う場合にはなるべく早めに病院を受診するようにしましょう。

受診に適した診療科は皮膚科ですが、発熱などがある場合はかかりつけの内科などで診てもらうこともひとつの方法です。受診の際には、いつからにおいが気になり始めたのか、随伴する症状、現在罹患している病気などを詳しく医師に説明しましょう。

足の裏の不快なにおいは日常生活上の習慣によって引き起こされることがあります。原因となる主な習慣とそれぞれの対処法は以下の通りです。

足は靴下やストッキング、靴などで通気性が悪く、蒸れやすい部位のひとつです。そのため、雑菌が繁殖してにおいがきつくなることがあります。

足の蒸れを防ぐには

なるべく吸水性、通気性に優れた靴下やストッキングなどを着用するよう心がけ、外出時などでもこまめに靴を脱いで蒸れを防ぐようにしましょう。また、靴は清潔なものを使用するようにし、使用した後はしっかり乾燥させて、靴自体に雑菌が繁殖しないよう注意する必要があります。

足の爪は思いのほか伸びやすく、手入れが十分にされていないと爪の中に(あか)や皮脂、ごみなどがたまってにおいの原因になることがあります。

足の爪を手入れするには

足の爪は伸びすぎに注意して、こまめに切るようにしましょう。また、入浴時は足の指の間や爪の中もしっかり洗うようにし、においの原因となる汚れを落とすことも大切です。

日常生活上の対策を講じてもにおいが改善しないときには、思わぬ病気が潜んでいる可能性もあります。軽く考えずに早めに病院を受診して、適切な治療を受けるようにしましょう。

原因の自己判断/自己診断は控え、早期の受診を検討しましょう。