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編集部記事

公開日 : 2016 年 04 月 01 日
更新日 : 2017 年 11 月 14 日

吐き気を伴う腹痛!下痢や嘔吐もした!そんな時の原因、対処は?

目次

「お腹が痛い」ことは日常的によく起こる症状です。そして、痛みが治まればそのまま放って置く方がほとんどではないでしょうか。しかし、その原因がわからないまま対処しないでいると重症化し、入院せざるを得ない場合もあります。

その部位や痛み方、急性か慢性かによって判断や治し方も異なります。

また「お腹が痛い」ときには原因を調べるためにさまざまな検査を行っていきます。通常の内視鏡検査では原因が見つからないときには小腸を調べるためにカプセル内視鏡の検査を行っていく場合もあります。また、最近では大腸内視鏡が何らかの理由で行えない方のために苦痛の少ない大腸CT検査も提供している施設もあります。

ここでは、腹痛の原因、症状別に考えられる病気、対処法とその検査についてお伝えしていきます。

1:お腹が痛くなる原因は?

そもそも腹痛とは、「お腹が痛い」という症状全般のことをいいます。その原因はさまざまですが、急性の場合・慢性の場合に分けて主な原因をご紹介します。

<急性の場合>

  • お腹の上部・・・急性胃炎、急性虫垂炎、急性膵炎、急性胆のう炎、心筋梗塞など
  • お腹の下部・・・急性腸炎、急性虫垂炎、尿管結石、婦人科系(卵巣・子宮の病気)など
  • 背中寄り・・・尿管結石、急性膵炎など
  • お腹全体・・・腹膜炎など

慢性の場合

  • お腹の上部・・・慢性胃炎、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍、肝炎、慢性膵炎など
  • お腹の下部・・・便秘、ガス(おなら)溜まり、過敏性腸症候群、慢性腸炎、膀胱炎、生理痛など

2:症状別に考えられる病気は?

お腹が痛く下痢をしている

【過敏性腸症候群】

日本を含む先進国に多い病気で、20〜40代の働き盛りの世代で多く見られます。詳しい原因はわかってはいませんが、精神的なストレスが生じた時に症状が悪化する(お腹が痛くなり下痢をする)ことが多い病気です。

【急性腸炎】

腸の粘膜が急性に炎症を起こしている状態をいいます。吐き気や嘔吐を伴う場合もあり、下痢は水のような便であるのが特徴です。

下痢は水様性で原因は、感染性と非感染性にわけられます。

感染性腸炎は、細菌またはウイルスの腸管への感染により、腸の粘膜に炎症をおこし、発熱を伴うことが多く見受けられます。

細菌性腸炎は、赤痢菌・O-157・コレラ菌・サルモネラ菌、腸炎ビブリオ菌、カンピロバクター菌などが原因となります。

ウイルス性腸炎は、ノロウイルス・ロタウイルスなどがあり、インフルエンザなどと同じように季節によって流行します。

非感染性腸炎は、アルコールの暴飲・特定の食物によるアレルギー性のもの・抗生物質などの薬剤・風邪・体調不良などが原因として挙げられます。

<お腹が痛くて吐き気がある・気持ち悪い>

【急性胃炎】

複数の原因によって胃の粘膜が急性に炎症を起こしている状態のことをいいます。原因は、食べ物・飲み物・薬・ストレスなどによるものが多く、アルコール・コーヒー・辛い食べ物などの刺激物・空腹での服薬・急激なストレスなどによって引き起こされます。また、ピロリ菌による感染、アニサキス症(アニサキスは寄生虫の仲間で、このアニサキスの幼虫が寄生した魚介類を、生または生に近い状態で食べると、アニサキスがお腹の中で胃や腸に突き刺さり激しい腹痛を起こすこと)による感染などの場合にも急性胃炎を生じることがあります。

お腹が張って痛い

【ガス(おなら)が腸内に溜まっている】

原因は腸内ガス過剰型と腸内ガス排泄低下型に分けられます。

腸内ガス過剰型は食事中に話しすぎたり早食いしたりすることで空気を飲み込みすぎてしまうことが原因として考えられますが、腸内環境が悪いことや便秘もガスを産生しやすくします。また、甘いもの・米、パン、イモ類などのでんぷん質の食品を食べすぎることも腸内にガスを産生しやすくなる原因の一つです。

腸内ガス排泄低下型は、暴飲暴食が原因です。胃腸が休む暇がなくなって動きが悪くなり、腸内ガスをうまく排泄できないので、お腹の張りを産み出します。

ご飯を食べるとお腹が痛い

【慢性胃炎】

胃に刺激がくり返し加わり、慢性的に炎症を起こしている状態のことをいいます。原因は、過度の喫煙・飲酒・加齢による胃の老化・ピロリ菌の感染などが挙げられます。

【胃・十二指腸潰瘍】

胃潰瘍は食事中から食後に、十二指腸潰瘍は空腹時にお腹の上部が痛むのが特徴です。その他の症状として、胸やけ・酸っぱいげっぷ・吐き気・膨満感・出血(コールタール上の黒い便・吐血)などが現れます。胃潰瘍の場合ピロリ菌の感染が原因の多くを占めますが、薬剤・ストレス・食生活が引き金となる場合もあります。

【逆流性食道炎】

食後にお腹の上部が痛くなり、酸っぱい液体が喉元まで上がってきてげっぷが出るのが特徴です。原因は脂肪分の多い食事・食べ過ぎ・加齢、そして「便秘」によって腹圧が高まることも若い人の間では原因となっています。  

【機能性ディスペプシア】

「ディスペプシア」とは、みぞおちの痛み・胃もたれ・吐き気など、胃・十二指腸の消化機能が低下しているように感じる症状を総称した医学用語です。

ありふれた症状なのですが、

  • 6カ月以上前から断続的に症状がある
  • 最近3カ月以内に上記の症状のうち一つ以上がある
  • 内視鏡検査をしても胃潰瘍や激しい胃炎など症状の原因となる病気が見つからない

のいずれも該当する場はこの病気が疑われます。この病気は、脳へのストレスが原因だと考えられています。

【胆石】

食べ過ぎ・脂肪分の多い食事をした後、30分から1時間ほどで起こることが多く、お腹の上部の右からみぞおちのあたりにかけて差し込むように痛みます。

お腹が痛く発熱している

【急性虫垂炎】

最初はお腹の上部が痛みますが、時間とともにお腹の右下が強く痛み出すのが特徴です。痛みが増すにつれ発熱も現れ、食欲の低下および嘔吐するようになります。盲腸にぶら下がっている「虫垂」がねじれる・虫垂内部に便や粘液がつまることなどで血行が悪くなり、そこに大腸菌などの腸内細菌やウイルスが侵入し発症します。暴飲暴食・過労・不規則な生活なども原因が原因となることも多く、診断が遅れると重症化して腹膜炎を起こすこともあり、最悪の事態の場合、死に至るケースもあるので注意が必要です。

お腹の激痛

胆石、尿管結石、急性膵炎などが病気として考えられます。この場合は、緊急に医療機関への受診が必要です。