インタビュー

子宮内膜症の症状とは 月経痛や月経血の量の増加

子宮内膜症の症状とは 月経痛や月経血の量の増加
安藤 正明 先生

倉敷成人病センター 理事長

安藤 正明 先生

この記事の最終更新は2018年01月28日です。

子宮内膜症の主な症状には、月経痛や月経血の量の増加、性交痛、排便痛・排尿痛などがあります。しかし患者さんのなかには、そういった症状をほとんど感じない方もいらっしゃいます。

今回は記事1『子宮内膜症とは 好発年齢や好発部位について』に引き続き倉敷成人病センター院長の安藤正明先生に、子宮内膜症の症状についてお話をうかがいました。

ぐったりとしている若い女性

子宮内膜症は線維化(硬くなること)し、周囲の組織と癒着していくことによって、以下のような症状を引き起こします。

  • 月経痛
  • 月経血の量の増加
  • 性交痛
  • 排便痛
  • 排尿痛
  • 腰痛
  • 臓器障害

多くの患者さんは、月経痛がひどいといった症状から病院を受診されています。また子宮内膜症は不妊の原因となることも少なくありません。

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一般的には強い生理痛といった症状があるといわれていますが、まったくそういった症状がなく、検診によって子宮内膜症がみつかる患者さんも少なくありません。なかには凍結骨盤といって、子宮や卵巣、直腸などがすべて癒着してしまっている状態の子宮内膜症であるにもかかわらず、何の自覚症状もなかったという方もいらっしゃいました。

子宮内膜症は、痛みなどの症状をきたすだけではなく、進行するとがん化する可能性がある疾患です。チョコレートのう胞(卵巣のなかに病変が発生する子宮内膜症)の患者さんで、40代以上に多くみられます。

子宮内膜症の種類について詳しくは、記事1『子宮内膜症とは 好発年齢や好発部位について』をご参照ください。

記事3『腸や尿管などに発症する希少部位の子宮内膜症とは』では、腸や尿管などに子宮内膜が発生する、希少部位の子宮内膜症について詳しく解説します。

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