院長インタビュー

済生の心で福島県の医療充実に貢献する済生会福島総合病院

済生の心で福島県の医療充実に貢献する済生会福島総合病院
井上 仁 先生

済生会福島総合病院 名誉院長

井上 仁 先生

目次
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この記事の最終更新は2018年08月29日です。

恩賜財団済生会は、明治天皇のご意向と勅語により創立した、地域のために活動する組織です。済生会福島総合病院では、すこやかな命を願い愛と希望をモットーに、福島県内にお住まいの方を中心に、正しい知識と正確な技術に基づく医療・保健・福祉事業による包括的医療を実施しています。

済生会福島総合病院の診療科、医療設備やサービス、採用・教育で心がけていることについて、病院長の井上仁先生にお話を伺いました。

病院外観(済生会福島総合病院よりご提供)

生活習慣病のひとつでもある糖尿病に対する検査、診療、生活指導などを中心に行っています。

糖尿病は、生涯をつうじた長い付き合いが必要な病気です。そのため、食生活の見直しや適度な運動の習慣化など、生活習慣の改善が必要です。また病気が進行するにつれ、糖尿病性3大合併症と呼ばれる糖尿病網膜症・糖尿病神経障害・糖尿病腎病を発症するリスクも上昇します。そのため、じっくりと腰を据えて患者さんと向き合う二人三脚の診療を心がけています。

手術室1(済生会福島総合病院よりご提供)

消化器内科と消化器外科の医師、内視鏡検査を専門とするスタッフが所属しています。

消化器内科ならエコーや内視鏡を用いた治療、消化器外科なら腹腔鏡といったように、お互いの強みをいかしながら、各種消化器がん、近年注目されている炎症性腸疾患や、肝臓・胆のう・膵臓の病気に対する治療や処置などを行っています。

内視鏡検査も積極的に実施しており、異常の早期発見にも貢献しています。

呼吸器科では、肺や気管支といった呼吸に欠かせない臓器に生じたがんのほか、睡眠時無呼吸症候群の診療などを行っています。

日本呼吸器内視鏡学会が認定する気管支鏡専門医も在籍しています。気管支鏡検査に精密な画像を描出できるCTを組み合わせることで、微小な異常も見落としにくい検査を実施しています。

手術室2(済生会福島総合病院よりご提供)

整形外科領域全般を診察しています。

特に膝関節外科や四肢外傷の手術を多く行っています。関節鏡による鏡視下手術も行っています。

前立腺がんなどをはじめとする泌尿器領域の悪性腫瘍や腎不全に対する診療、人工透析などを実施しています。

腫瘍の大きさなどにもよりますが、初期の腎臓がんでは腹腔鏡、膀胱がんでは内視鏡治療終了後に抗がん剤治療を実施することで、体にかかる負担を可能な限り減らしながら完治を目指します。

院内の人工透析室では血液透析を行っています。ありがたいことに大勢の患者さんに当院の透析室をご利用いただいている状態です。

眼科領域全般を診療しています。

大人は白内障緑内障のほか加齢黄斑変性症、子どもでは斜視弱視といったように、発症しやすい目の病気はそれぞれ異なります。眼科では、検査結果や病気の進行度合いなどを考慮しながら、どのような治療方法をとるか、患者さんと一緒に考えながら診療を進めます。

済生会福島総合病院よりご提供

めまいアレルギー性鼻炎をはじめとする、耳、鼻、のどに生じた病気全般を診療しています。

手術や入院治療も可能なことに加え、地域との連携を重視していることから、近隣の開業医の先生から紹介された患者さんが多数来院されています。

 

済生会福島総合病院のロゴマーク(済生会福島総合病院よりご提供)

済生会では、創立の理念にのっとり、全国各地で医療・福祉・保健活動を展開しています。

済生会福島総合病院も済生会グループの一員として、福島県内にお住まいの方を支えるため、一人でも多くの方に「あそこは医療以外のことも相談に乗ってくれる、面倒見のよい病院」というイメージを持ってもらえるよう、医療のみでなく福祉・保健活動にも励んでいます。

高齢者、生活困窮者、何らかの障害を有する方、ひとり親家庭など、いわゆる生活困窮者の方に対する支援も、済生会が担う大切な使命です。特に高齢者の場合、さまざまな事情により医療機関の受診をためらった結果、病気を進行させてしまうことも多いです。福島県でも高齢化が進行していることから、これはかなり深刻な問題といえるでしょう。

こうした事態を改善するため、社会福祉士の資格を有する医療ソーシャルワーカーを増員したほか、近隣医療機関との生活困窮者対策協議会をつうじて情報共有に努めています。

病気や治療、療養生活、医療費や生活に対する不安、福祉サービスに関する質問、家庭での困りごとなどがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

済生会では、無料低額診療事業を行っています。これは、経済的な理由により必要な医療を受けられない方に対する、無料もしくは低額の診療事業です。

要件の詳細や申請に必要な資料について、詳しくは医療福祉相談室にお問い合わせください。

病気の早期発見と早期治療は、生涯で健康に過ごせる期間を伸ばすうえで重要な意味を持ちます。

当院では病院設備を活用した、生活習慣病予防健診、日帰りドック、一泊ドック、子宮頸がん乳がん検診、企業の依頼による法定検診を実施しています。異常が見つかった場合には精密検査など次のステップへスムーズに進むことができます。

住み慣れた地域で自分らしい生活を過ごしていただくお手伝いをするため、訪問看護ステーションを1998年に開設しました。

「優しく・明るく・笑顔」をモットーに、患者さんやご家族に対して、的確で心をこめた看護サービスを提供しています。

当院は医師だけでなく、看護師の活躍も著しい病院です。

たとえば、先にご紹介した糖尿病・内分泌科では、看護師が中心となりフットケアチェック表を用いながら各種確認や指導にも重点的に取り組み、異常の早期発見に努めています。

また、日本看護協会により認定された皮膚・排泄ケア分野の認定看護師も在籍しています。手術後のストーマ管理、皮膚にできた創傷、失禁や抗がん剤使用に関連する皮膚障害へのケアを行うスキンケア相談室のほか、退院後も継続的なケアを支援するストーマ外来も開設しています。患者さんがかかえやすい悩みや不安を解消したり軽減したりすることで、治療に専念していただきやすい環境づくりにつなげています。

済生会福島総合病院よりご提供

済生会では、グループが持つ「済生会」の使命を担う人材の採用と育成を進めています。

日本の将来を医療・保健・福祉の面から支えたい、病気に苦しむ患者さんを一人でも多く助けたいといった気持ちをお持ちの方の応募を、お待ちしています。

当院で働く職員に「ずっと、この病院で働き続けたい」と思ってもらえるような病院にするため、職場環境の改善も進めています。特に福利厚生に力を入れており、親睦会やクラブ活動が活発です。

敷地内には0~2歳を対象にした「なでしこ保育園」を開設しました。保育園は地域型保育事業として市の認可を受けており、日中保育・夜間保育にも対応しています。

医師の使命は、医療知識をもって病気に苦しむ人を助けることです。そのためには、正しい医療知識と正確な技術の習得が欠かせません。医師としての心構えも、それらと同じくらい重要です。困っている人がいればそばに駆けつけ、手を握ることが自然にできるような意識を養ってもらいたいです。

済生会福島総合病院では、医療・保健・福祉の面からみなさんの生活を支え続けます。

私達の病院の玄関はすべての方に開かれています。困ったこと、不安や疑問などは、いつでもご相談ください。

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  • 済生会福島総合病院 名誉院長

    井上 仁 先生

「メディカルノート受診相談サービス」とは、メディカルノートにご協力いただいている医師への受診をサポートするサービスです。
まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。
  • 受診予約の代行は含まれません。
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まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。
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