院長インタビュー

幼児から高齢者まで幅広く地域の人々を支える津田沼中央総合病院

幼児から高齢者まで幅広く地域の人々を支える津田沼中央総合病院
西田 勝則 先生

医療法人社団 愛友会 津田沼中央総合病院 院長

西田 勝則 先生

目次
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この記事の最終更新は2019年02月28日です。

津田沼中央総合病院は、消化器外科における腹腔鏡手術を主軸に幅広い医療を提供しています。早期治療・早期回復を目指してスピーディーな検査や診断、手術を心がけるとともに、回復期リハビリテーション病棟では365日体制で患者さんをサポートします。「幼い子どもから高齢の方、そして急性期から慢性的まで、あらゆる需要に応える病院でありたい」とおっしゃる津田沼中央総合病院院長の西田勝則先生にお話を伺いました。

0歳から100歳まで幅広い世代のニーズに応えたい

津田沼中央総合病院は1979年12月開院以来、幅広い年齢層の方々のニーズに応える病院を目指して医療を提供してきました。

内科や外科、小児科、婦人科、整形外科、脳神経外科、リハビリテーション科などの診療科を有するとともに、小児外科の日帰り手術を行う小児外科外来、アルツハイマー型認知症の診断・治療を行うものわすれ外来なども開設し、幼児から高齢の方まで診療できる体制を整えています。

また、急性期から回復期までに現れる多様な症状を診療できるように、急性期病棟やハイケアユニット(HCU:高度治療室)や回復期リハビリテーション病棟を備えていることも特徴です。ハイケアユニットにおける入院治療後、在宅への復帰が難しい場合はそのまま回復期リハビリテーション病棟に移って、リハビリテーションを受けながら療養していただくことができます。

津田沼中央総合病院の強みは、消化器外科における腹腔鏡手術です。当院の場合、逆流性食道炎胃がん大腸がん胆石症、急性虫垂炎潰瘍性大腸炎鼠径ヘルニアなどの手術治療は、全手術の70%に腹腔鏡下手術を行っています。外科には日本消化器外科学会認定消化器外科専門医を含む豊富な経験を持つ消化器外科医が常勤し、患者さんの体に負担をかけない医療を心がけて治療にあたります。

2019年2月時点

腹腔鏡手術のほか、血管外科における内シャント設置術やバイパス手術、呼吸器外科における肺がん気胸などの鏡視下手術も一部の症例に対して実施しています。

こうした侵襲性の低い治療を積極的に行って治療後の体力回復期間を短縮し、患者さんに早く元気になっていただくことが外科一同の目標です。

当院整形外科は太もも周辺部の骨折治療を中心に、外傷変形性関節症、脊椎・腰椎・頸椎疾患など、全般的に対応しています。

整形外科の基本方針は、一人ひとりの患者さんと治療法を共有し、どのような治療法が適しているかを一緒に考えて選択することです。整形外科の治療法は保存療法と手術療法の2種類に大別されますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。メリットとデメリットを比較したうえで、その患者さんに合った治療のアプローチを考えていきます。

また、リハビリテーション科と連携した回復期治療にも力を入れており、手術治療を終えた患者さんにリハビリテーションを行う場合もあります。

リハビリテーション科では整形外科・脳神経外科・内科・外科など多様な分野の患者さんを対象にリハビリテーションを提供しています。

急性期リハビリテーションでは早期退院を目的に、患者さんの体の状態に応じてプログラムを決定します。整形外科とは特に密接な連携を取っていることが特徴で、手術前からリハビリテーションスタッフが回診に同行して情報共有を行います。この連携により、手術直後からスムーズにリハビリテーションを導入できます。

リハビリテーション訓練は、24時間365日体制の回復期リハビリテーション病棟で行われます。ここでは多職種のスタッフがチームとなり、入浴や着替え、食事、排泄など日常生活訓練を中心に実施し、退院後も自立した生活が送れるよう支援をしていきます。院内の施設であるため、リハビリテーションの途中で体調が悪くなってしまわれた場合にもすぐに対応できます。

退院後は、必要に応じて訪問リハビリテーションや外来リハビリテーションの継続を検討します。

当院は迅速な検査と診断を心がけています。診断の早さが、今すぐに治療が必要な患者さんの命を救うことにつながると考えているためです。

たとえば便潜血検査で陽性反応がみられた方に対して、当院は速やかに大腸内視鏡検査を実施します。原因を探るために大腸内視鏡検査による精密検査を行う必要があります。便潜血の原因はさまざまですが、大腸がんの可能性も否定できません。また、万が一進行がんであった場合は早急な治療が求められます。

当院では病理医が病理診断科に常駐し、院内で素早く病理診断を行っているため、上記のような生検の検査結果は早ければ翌日、通常翌々日には判明します(休日を挟む場合は異なる)。MRIやCTなどの場合は、放射線科医の読影所見も迅速に行われ、数時間以内に検査結果を出すことができます。

早期診断は早期治療・早期回復・早期復帰につながります。患者さんに一日でも早く元気になっていただくために、スピーディーな対応が重要であると考えます。

津田沼中央総合病院は、ふれあい健康講座という勉強会を毎月1回院内で開催しています。テーマは季節に応じて決定し、医師や看護師などが講師となり各テーマについて講演を行います。過去には骨折花粉症認知症、大腸がん、糖尿病などがテーマになりました。ふれあい健康講座は事前予約不要で、参加費も無料ですので、お気軽にお越しいただきたいと考えています。

どのような年齢・容体の方も気兼ねなく訪れやすい病院になるために、今後はより院外での勉強会などを積極的に行って、門戸を開いていきたいです。

また、これからの日本は、病気を治すだけではなく健康寿命を延ばすための取り組みも進める必要があります。今後は予防医学の分野にも力を注ぎ、病気になりにくい体づくりのサポートを進めていきたいと考えています。リハビリテーション体制の強化、人間ドックの受診啓発、がん検診の推進などを行い、地域の皆さまが長く健康で暮らせるような工夫を検討している段階です。

津田沼中央総合病院では習志野市国民健康保険の補助下で人間ドックを受診することができます。

習志野市在住、かつ30歳以上、かつ国民健康保険料を1年以上納めている方が対象です。

受診前に習志野市へ申請が必要です。

補助を受けて受診する場合の費用(オプション検査なしの場合)は13,000円~17,000円程度です。年齢によって異なります。

当院職員は、安全な医療を提供することはもちろん、患者さんやご家族とのコミュニケーションも大切にして日々の診療に励んでいます。日々のコミュニケーションは、患者さんが安心して病院を利用するための重要な観点だと考えているからです。

地域の患者さんが安心して頼れる病院であるために、我々は細やかな配慮を怠りません。津田沼中央総合病院は千葉県習志野市の地域医療の担い手として、地域にお住まいの方に安心して来ていただける病院を目指してこれからも取り組んでいきます。

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