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頭皮が赤い:医師が考える原因と受診の目安|症状辞典

頭皮が赤い

受診の目安

診療時間内に受診

翌日〜近日中の受診を検討しましょう。

  • 頭の左右どちらかに赤くジュクジュクした発疹が多数ある場合
  • かゆみ、フケ、赤み、しこり、ブツブツしたできものなどがある場合

場合によって受診を検討

気になる・困っている場合には受診を検討しましょう。

  • 短時間でよくなり、その後繰り返さない

[医師監修] メディカルノート編集部【監修】

頭皮とは、一般的に頭髪が生える部位の皮膚()のことであり、血流や皮脂の分泌が豊富な部位です。また、頭髪によって通気性が悪く、さまざまな汚れが付着しやすいため、頭皮は多くのダメージを受けやすい部位でもあります。

特に、頭皮は赤く変色することがあり、その原因は多岐にわたります。

  • 頭皮が赤くなった部位に強いかゆみを生じる
  • 新しいシャンプーやトリートメント、染髪剤を使用したら頭皮が赤くなった
  • 頭皮に赤く膨らみのある腫瘤(しゅりゅう)ができ、徐々に大きく広がっている

これらの症状がみられた場合、どのような原因が考えられるでしょうか。

頭皮はさまざまな原因でダメージを受けやすく、赤く変色することがあります。

しかし、以下のような病気が原因の場合もあるため注意が必要です。

頭皮の発赤は、以下のような頭皮に炎症を引き起こす病気が原因のことがあります。

脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)

頭皮や顔に、フケのような白い付着物で覆われた湿疹が形成される病気です。

発症メカニズムは明確には解明されていませんが、カビの一種であるマラセチアの異常増殖が原因と考えられています。特に、パーキンソン病やAIDSに合併しやすいといわれています。

接触皮膚炎

特定の物質が皮膚に触れて炎症が引き起こされ、発赤やびらん(ただれ)などを引き起こすアレルギー性のものと、皮膚にダメージを与え、頭皮が赤くなる刺激性のものがあります。

頭皮の場合、シャンプーや染髪剤、育毛剤などに含まれる成分が原因のことがあります。頭皮の発赤以外に頭皮の熱感や腫れ、かゆみを生じることも少なくありません。

接触皮膚炎
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アトピー性皮膚炎

皮膚の慢性的な炎症と湿疹が生じる病気です。アレルギー体質や皮膚のバリア機能が低下している方が発症しやすいとされています。

皮膚の炎症による腫れや発赤、膝や肘などの関節面に水っぽい湿疹がみられます。長い時間をかけて皮膚が徐々に硬くなり、頭皮に発症すると頭皮の硬化や発赤、鱗屑(りんせつ)がみられるようになることがあります。

アトピー性皮膚炎
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毛嚢炎(もうのうえん)、せつ

毛根部に黄色ブドウ球菌などの細菌感染が生じ、内部に(うみ)を溜めた赤いしこりが形成される病気です。しこりは圧迫すると痛みを生じ、さらに悪化してせつ(いわゆる、おでき)が形成されると膿の流出がみられることもあります。

頭皮は皮脂の分泌が豊富で不衛生になりやすい部位であるため、発症することも多く、赤みの原因になることがあります。また、脱毛症状をきたすこともあります。

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頭皮の発赤は、以下のような腫瘍やあざが原因となることがあります。

血管肉腫

高齢者の頭部に好発する皮膚がんの一種であり、悪性度が高く、予後が悪いがんのひとつといえます。早期の段階では、頭部に赤黒い斑状の皮疹(ひしん)が形成され、徐々に大きくなって腫瘤()を形成します。些細な刺激で出血や痛みを引き起こすようになり、短期間で病変が大きくなるのが特徴です。

血管肉腫
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イチゴ状血管腫

乳児にみられる先天的な血管腫のひとつであり、毛細血管が異常増殖することで形成される良性腫瘍です。顔面にできることが多いですが、頭にも発生し、赤くやや膨らみを持った扁平(へんぺい)な腫瘤が形成されます。大きいものでは、表面に潰瘍(かいよう)ができ、出血を引き起こすこともあります。

血管腫
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ウンナ母斑

うなじや後頭部にできる生まれつきの赤い母斑(ぼはん)(あざ)のことです。

痛みやかゆみなどの症状は伴わず、通常は頭髪に隠れる部位に発生するため治療の必要がないことがほとんどですが、半数は成長しても消失しないとされています。

最近は、ウンナ母斑という呼び方よりも毛細血管奇形という病名になってきています。

頭皮の赤みは日常生活上のダメージが原因であることも多く、軽く考えられがちな症状です。しかし、なかには思いもよらない病気によって引き起こされているケースもあるので看過することはできません。

特に、頭皮の赤みと共に痛みやかゆみを伴う場合、頭皮から出血や膿の流出がみられる場合、しこりや腫瘤がある場合はなるべく早めに病院を受診しましょう。

受診に適した診療科は皮膚()科ですが、小児の場合はかかりつけの小児科でも診てもらうことができます。受診の際には、いつから頭皮が赤くなったのか、随伴症状、現在治療中の病気などを詳しく医師に説明するのがポイントです。

頭皮の赤みは、日常生活上の好ましくない習慣が原因で引き起こされることがあります。原因となる主な習慣とそれぞれの対処法は以下の通りです。

頭皮は皮脂の分泌が多い部位ですが、外気の影響などで乾燥すると、かゆみや発赤を引き起こすことがあります。

頭皮の乾燥を防ぐには

頻回なシャンプーなどの過度な洗浄は頭皮の乾燥の原因となるため、控えめにすることが大切です。また、冬場など空気が乾燥しやすい時期は、室内で加湿器を使用したり、外出時にはニット帽を被ったりして乾燥しやすい環境への対策も行いましょう。

頭皮に付着するシャンプーやトリートメント、染髪剤、ヘアワックスなどに含まれる成分が肌質に合わない場合は頭皮がかぶれて赤くなることがあります。

肌質にあったヘア用品を使用するには

初めて使用する製品は、少量を額などの見えやすい部位につけて、かぶれが生じないかチェックするのがおすすめです。また、使用中に頭皮のかゆみや痛みを感じた場合はすぐに洗い流し、赤みが引かない場合は病院を受診するようにしましょう。

頭皮は毛髪が生えているため、紫外線のダメージを受けにくいと考えられがちです。しかし、長時間の外出時には常に頭部に紫外線が当たっている状態となるため日焼けをし、赤くなることがあります。

頭皮の日焼けを避けるには

外出時には、帽子や日傘などで頭皮に当たる紫外線をシャットアウトするようにしましょう。特に、紫外線の強い夏はUVカット機能のある帽子や日傘が有用です。

日常生活上の対処法を講じても頭皮の赤みが改善しない場合は、思わぬ病気が潜んでいる可能性もあります。軽く考えずに、なるべく早めに病院を受診するようにしましょう。

原因の自己判断/自己診断は控え、早期の受診を検討しましょう。