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インタビュー

公開日 : 2015 年 06 月 22 日
更新日 : 2017 年 05 月 07 日

多発性骨髄腫の進行―高カルシウム血症や腎不全など末期症状について

多発性骨髄腫」とは、身体を異物から守る免疫系で重要な役割を担っている「形質細胞」という細胞が「骨髄腫細胞」にがん化してしまうという、治療の難しい病気です。多発性骨髄腫が進行すると、どのような症状が現れるのでしょうか。多発性骨髄腫の第一人者である国立国際医療研究センターの萩原將太郎先生にお聞きしました。

骨の痛み

体のあちこちに骨の痛みが出る

多発性骨髄腫が進行すると、体のあちこちに骨の痛みが出てきます。それに対しては痛み止めの内服や経皮吸収剤で対策をします。具体的には「オピオイド」と「アセトアミノフェン」の内服です。骨髄腫はあっという間に腎機能障害を起こすので、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は使いづらくなります。 オピオイドには、モルヒネ製剤、オキシコドン、フェンタニルパッチ(経皮吸収剤)などがあります。強い痛みにはアセトアミノフェンとオピオイドを併用します。また、ゾレドロネートやデノスマブなど骨吸収を抑える薬剤も骨の痛みには有効です。

貧血(赤血球減少)、血小板減少、白血球減少

輸血が必要となる場合もある

赤血球減少により貧血が起きます。貧血だけでなく、血小板減少や白血球減少も起きます(化学療法を繰り返すことも白血球が減る原因になります)。貧血に対しては「エリスロポエチン」(貧血を改善させるための腎臓由来のホルモン)を用いたり、また場合によっては輸血をすることがあります。

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